えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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五木寛之さんの著した『あきらめる力 毎日を愉しむ48のヒント』を読みました。面白くて、ほぼ一気読みです。問答形式で五木さんが、いろんなことの雑感を述べておられます。悲観による人生の肯定というようなことに、ぼくは共感してしまいます。五木寛之さんの本はたくさん読んでいて、ぼくの日本に対する見方は、五木さんの日本の見方によるところが大きいことに、今さらながらに気づきました。ということで、これから読んでみたい本のリストに五木さんの『日本のこころ』シリーズも加わりました。五木さんは近ごろ、長大な『青春の門』の続編を書き始めたそうです。五木寛之さんはフランスのギ・ド・モーパッサンのような偉大な作家だと思います。

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上坂次郎さん、福富太郎さん、川田明久さん、丹尾安則さんの四方の共著による『画家たちの「戦争」』を読む。戦争画とはどういうものか、この一冊でよくわかりました。第二次世界大戦時の日本の軍部はいわゆる戦争画を描くことを推奨していた。軍部の注文による「戦争記録画」もたくさん描かれた。柳条湖事件の1931年から真珠湾攻撃のあった1941年までの中国との戦争で、軍部は大義も挙げられない戦争に戦争画を重宝したという。1941年からアジアの解放だの大東亜共栄圏だのと唱え始めるのだが、それも虚しい呪文に終始し、アジアにおびただしい死をもたらした。

この本で取り上げられている絵が、はたして芸術なのか、軍国主義プロパガンダの宣伝にすぎないのか? 多くは宣伝でしかないだろうが、藤田嗣治の「アッソ島玉砕」や「サイパン島同胞忠節全うす」、小早川秋聲の戦時中は軍部の受け取りと天覧を拒否され、戦後に散る桜の花を作者自身により黒く塗り足された「国の楯」にぼくの心は揺らいでしまう。この三点は展覧会でも見たことがあって、忘れられない。

藤田は画家仲間や批評家の言葉の暴力により一人、戦争協力の汚名を被るようにして、なかば国外追放。フランスでフランス人として客死。小早川秋聲は終戦時、戦犯として捕らえられることを覚悟していたという。小早川は戦後、長く患い、大作は描かないようになり、依頼された小さな不動明王などをほそぼそと描いて過ごしていく。「アッソ島爆撃」で日本軍の爆撃機を描いたシュールレアリストの小川原修は、戦争協力の咎により戦後、美術文化協会を除名となり、生まれ故郷の北海道に戻り、ほそぼそと絵を描きつづるける。その戦後の作品「群れ」は傑作で、小川原の胸の内を生々しく吐露しているかのようなのだ。

無条件な日本万歳というような文章、絵、歌が日本に現れた時、日本に戦争は近く、日本が再びすべてを失う時も近いのかもしれず、それは今なのかもしれない、とぼくは恐れ慄きもするのです。

画家たちの「戦争」 - 福富太郎、河田明久、丹尾安典
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NHKの大河ドラマ『べらぼう』で片岡鶴太郎さんの演じた鳥山石燕、かっこよかっねー。で、『鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集』を読みました。読むというより画集なので、見るといったほうがいいのかもしれません。いろんなもののけが日本にはいるものだ。どこからが石燕の想像力で、本当に見てしまったものは何なのか? こういう不思議なものがぼくは好きです。

鳥山石燕 画図百鬼夜行全画集 - 角川ソフィア文庫
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椹木野衣さんと会田誠さんの対談本『戦争画とニッポン』が面白くて一気に読んでしまった。椹木野衣さんは美術批評家で多摩美術大学の教授であらせられる。会田誠さんは美術家で「戦争画RETURNS」シリーズという問題作がある。

会田誠さんは戦争画の暗い叙情に惹かれると発言しているが、確かにぼくもその魅力を感じるけれど、やはり危険だよ。椹木野衣さんは西洋画の少なからぬ戦争画が名画とされているという指摘になるほどと思う。ドラクロアの「民衆を導く自由の女神」などがその典型であるように、ぼくは思い浮かべる。

この対談を読んでも、藤田嗣治の戦争画についての芸術か否かのぼくのわだかまりは消えなかった。もしかして藤田嗣治のいくつかの玉砕図は本ものの芸術かもしれない。藤田は戦争協力者として、一人で批判を被り、攻撃され、日本をなかば追放された。日本の国籍すら捨てて、フランスで客死。

『戦争画とニッポン』を読みながら、草間彌生さんがあまりにたくさんの国家からの褒章を受けているのに困惑する。さらに、この本によれば、毀誉褒貶の激しい村上隆さんは「俺は藤田みたいになる。最後には国を追われるしかない」とまで言っていたそうなのだ。さてどうなるか?

国家、戦争、芸術を語ったこの本に興味はつきません。

『戦争画とニッポン』(会田 誠,椹木 野衣) - 講談社
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『雲助おぼえ帳 滑稽噺から芝居噺まで厳選55席を語る』を読みました。演芸評論家の長井好弘さんを相手に、この前、人間国宝たる重要無形文化財保持者となられた五街道雲助師匠が、「第一章 落し噺」、「第二章 廓噺」、「第三章 人情噺」、「第四章 世話噺」の章立てで語りまくっておられます。

この実演者による芸談は、もしかして、格好の歴史的な資料であり、後任の落語家たちへのまたとない指南書でもありましょう。素人のぼくのようなものが読めば、楽屋裏の奥深い話題に興味はつきません。とても面白い読みものでございます。

「第四章 世話噺」でたくさん取り上げられているのですが、寄席ではかからない長講の噺もあって、ホールでの落語にも行きたくなってしまいます。雲助師匠はホール落語で「宮戸川」を全編、かけるそうですが、ぼくは寄席では前半の噺しか聞いたことがありません。

五街道雲助師匠の古典落語の探求、研究の凄みも感じられる、そのような『雲助おぼえ帳』なのです。

書籍:雲助おぼえ帳
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塩出浩之さんの著した『琉球処分「沖縄問題」の原点』を読了した。読み進めるのが苦しくなる、そのような本であった。というのも、読んでいくと、150年前のことであるのだけれど、当時の為政者の加害、日本から琉球への日本人の加害に向き合わざるえなくなるからである。それは苦しい。苦しいけれど、日本の文物や伝統の好きなぼくだからこそ、向き合わなくてはならないのだ。嘉手苅林昌の唄う名曲「廃藩ぬ武士」、それが少しは理解できたようだ、というのもぼくの言葉はどうしょうもなく軽い。

琉球処分 「沖縄問題」の原点 -塩出浩之 著|中公新書

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合氣道の道場の先生から勧められ、広岡達朗さんの著した『93歳まで錆びない生き方』を読みました。

野球界の誇る名選手にして名監督の広岡達朗さんには二人のの師がおりました。中村天風と藤平光一のお二人です。藤平光一先生はぼくの通う道場の流派、心身統一合氣道を拓いた人でもあり、藤平光一先生は道場の先生に実際に合氣道を教えた人でもあります。藤平光一先生には二人の師がおりました。植芝盛平と中村天風のお二人です。植芝盛平先生の源流には大本教があり、中村天風先生の源流には玄洋社があります。あらためて、年をとって、すごいところに身をおいたもののだ、驚いてしまいます。

最近、道場で聞くのは「愛」ということです。心身統一合氣道には『誦句集』というとても大切な本がありますが、その中のまず初めに出てくる言葉を紹介いたします。

「一、座右の銘

 万有を愛護し、万物を育成する天地の心を以て、我が心としよう。
 心身を統一し、天地と一体となることが、我が修行の眼目である。

心身統一の四大原則
一、臍下の一点に心をしずめ統一する。
二、全身の力を完全に抜く。
三、身体の総ての部分の重みをその最下部におく。
四、氣を出す。」

王貞治さんの「一本足打法」を生み出されるきっかけとなったのが藤平光一先生の教えあると広岡達朗さんは『93歳まで錆びない生き方』で明かされております。

「一本足打法は「足を上げて勢いをつけて打つためのもの」と思われがちですが、実態はまるで違います。臍下の一点に心を静め、盤石の姿勢で立つためのものなのです。」

なるほど、と思いました。ほかにもためになる話がいっぱいで、『93歳まで錆びない生き方』には心身統一合氣道の氣がいたるところに通っていて、人生を本当に生きるための素晴らしい指南書であります。

『93歳まで錆びない生き方』広岡達朗
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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