えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
岡倉天心が英語で著し、田中万里生さんが翻訳し、岡倉登志さんの監修した『茶の本』を読了しました。明治人が英語で書いた名著『The Book Of Tea』の決定的な新訳であります。
ぼくは新渡戸稲造の著した『武士道』こと『Bushido: The Soul of Japan』、内村鑑三の著した『代表的日本人』こと『Representative Men of Japan/Japan and the Japanese』とともに、この『The Book Of Tea』こと『茶の本』を明治の日本人の英語で書いた名著だと思うものです。とくにこの『茶の本』は日本の美しさを表して白眉であり、海外をよく知って、仏教や道教の源流であるインドや中国の文化への敬意も忘れず、コスモポライツ、世界市民的な視点で、英語で書かれてこそ、確かに見えてくる日本や日本人とその美しさがあるだろう、などとぼくは思うのです。
ネトウヨらの日本礼賛にも教条主義的左翼の日本嫌悪にも強い何かの違和感を持つぼくには、この本は、この本に付された会田誠さんの解説、エッセイとともに、説得的でありました。現代美術家の会田誠さんは、今の時代の実践と実作の内側から岡倉天心の人と思想を書かれ、出色であります。
名著の新たな復活を祝うばかりでなのです。
茶の本 | 株式会社トゥーヴァージンズ
柄谷行人さんの著した『定本 力と交換様式』を読了しました。この本は哲学のノーベル賞といわれるバーグルエン哲学・文化賞の受賞の対象となった論考であります。柄谷行人さんの本は難しいけれど、なぜか読めてしまいます。
霊的な「力」により、よき未来の到来が必然としてやってくる、そのようなことがオカルトではなしに、哲学として書かれた希望の本でありました。柄谷行人さんは『日本精神分析』で、芥川龍之介の『神々の微笑』を分析し、日本文化における、作り変える「力」を読み解き、ぼくを驚かせました。あれからはおよそ半世紀、さらなる霊的な「力」により、柄谷さんの思考がここまで来たことに、ぼくはさらに驚き、読後、未来への希望を感じてております。
柄谷 行人 - 定本 力と交換様式(岩波現代文庫)
コラムニスト、映画に関する多数の連載を持ち、何冊も本を出しておられる作家の町山智浩さんの著した『裸の王様トランプのアメリカ破壊日記』を読了しました。この本は週刊文春で連載されている「言霊USA」の2024年11月28日号から2025年11月27日号までを1冊の本にしたもので、アメリカ合衆国がトランプ政権になってからの1年間、トランプがどのようにアメリカ合衆国を破壊したかが、おもしろ、可笑しく書かれたものです。近ごろでは、トランプは、アメリカ合衆国のみならず、世界を文字通り軍事力で破壊し始めたように思えて、ぼくは恐ろしい。アメリカというと「自由と平等」を国是とした憲法した国であるように思えるのだが、トランプは今までの間、1年と3カ月、それを破壊しつづけているようでもあるのです。
さて、『裸の王様トランプのアメリカ破壊日記』から離れるけれど、わが邦を振り返れば、日本は「平和」を国是とする憲法を持つ国だと思うのだが、今の日本の総理大臣はそれを破壊しようとしているかもしれず、それも更に恐ろしい。馬鹿な女がアメリカに行き、トランプの腕にぶら下がり、一緒に破壊しちゃいましょう、などとはしゃぎ、のたまうかもしれず、恐ろしい事態が進行しつつある、日本と米国であります。そして、ぼくはこの不幸から目をそらさず、見届けつつ、言葉も歌も発する所存でもあります。町山智浩さんのように、どんな逆境でもユーモアを忘れずにね。
裸の王様トランプのアメリカ破壊日記 | 町山 智浩 |本 | 通販
五木寛之さんの著した『死の教科書 ―心が晴れる48のヒント』がおもしろくて、一晩で一気に読みました。この問答集は五木寛之版「メメント・モリ(memento mori)」です。「メメント・モリ」とは「死を想え」ということで、五木さんの『死の教科書』から引用します。
「死を想え、という文字を刻んだ大理石や昔の置物を机のうえに飾り、朝夕にそれを眺めたのは、ペストが大流行した中世のイタリアの知識人でした。また、個人の部屋だけでななく、公共の建物の入口にも、同じ言葉を刻んだ額がかけられていたそうです。」
ぼくも五木さんの『死の教科書』に習い、死を忌避するのではなく、死に親しもうと思う次第です。五木さんはこうも決論づけておられます。
「死を遠ざけることで人は元気になるのではない。
死を常に感じていることが、生きていく力になる。」
その要諦は五木寛之さんの著した『死の教科書 ―心が晴れる48のヒント』をお読みください。
死の教科書 宝島社の通販 宝島チャンネル
ラフカディオ・ハーンが著し、池田雅之さんの訳した『新編 日本の面影 Ⅱ』を読みました。この本には、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの日本について書いた十篇、「弘法大師の書」、「鎌倉・江ノ島詣で」、「盆市」、「美保関にて」、「日御碕にて」、「八重垣神社」、「狐」、「二つの珍しい祭日」、「伯耆から隠岐へ」、「幽霊とお化け」と、巻末に小泉節子の著した「思い出の記」が収められております。
柳田國男の『遠野物語』の上梓されたのが明治43年(1910年)で、ラフカディオ・ハーンがこれらの文章を書いたのが明治25年(1892年)から明治27年(1894年)という早さに驚く。そして、『新編 日本の面影 Ⅱ』を読めば、ありありと130年前の日本を思い浮かべることができるのだ。それらは日本の民俗をリアルに詩的に表されていて素晴らしい。
さらにラフカディオ・ハーンの妻の小泉節子の「思い出の記」がハーンの人となりを伝えていてとても貴重で面白い。これを読めば、節子とハーンの愛は疑うべくもありません。小泉節子によれば、ラフカディオ・ハーンは、この世よりも夢の世が好きであったろう、とのことで、ハーンの好きなものを並べるならば、西、夕焼け、夏、遊泳、芭蕉、杉、虫、怪談、浦島、蓬莱などであったそう。これにぼくはとても親しみを感じてしまうのです。
『新編 日本の面影』と同じく『新編 日本の面影 Ⅱ』もとても面白くございました。
「新編 日本の面影 II」ラフカディオ・ハーン [角川ソフィア文庫]
イタリア出身の研究者で、国連人権理事会に任命されたフランチェスカ・アルバネーゼさんの著した『ガザへの集団犯罪 私たちはいかにジェノサイドに加担しているか』を読む。この本によって、イスラエルによるパレスチナ人への残虐な殺戮はアメリカ合衆国を中心としたさまざまな国家、国際社会、企業によるイスラエルの無法の容認と支援があることが、明らかにされております。ふと、自分の手にも、殺された子どもの血がべったりとついているようで、最悪の気分にもなりますが、声を発しつづけなくてなるまい、と自分に言い聞かせる。
心貧しくも、ぼくは、パレスチナとガザについては、インターネットのさまざまなところに何度も意見を書いてきました。そして、今、アメリカ合衆国に入国の際は、ネット上に公開してきた文章の提出が求められるという。ぼくなどは、さしづめ名誉の入国拒否だろうか? 自由の国だったアメリカ合衆国は堕ちた。もともとは黒人を殺しても何の咎めもない南部をかかえたアパルトヘイトの国であった。イスラエルの今は、パレスチナ人を殺しても何の咎めもないアパルトヘイトの恐ろしい国である。イスラエル産のレモンの入った缶チューハイを飲むと、血の味がしないか? イスラエルはジェノサイドをやめろ。世界はジェノサイドをするイスラエルへの加担をやめろ。
【2月発売】ガザへの集団犯罪――私たちはいかにジェノサイドに加担しているか | 地平社
カテゴリー
最新コメント
最新記事
(06/14)
(06/14)
(06/12)
(06/12)
(06/12)
(06/10)
(06/09)
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
ブログ内検索
最新トラックバック