えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

世田谷美術館に「難波田史男の世界 イメージの冒険」展を見に行きました。
絵を描き始めたそのほんの初期のころから、難波田史男はすでに難波田そのものであったからか、わずか32歳の時、1974年に夭折してしまう、彼のそのたくさんの絵が楽しい。そして、妙に懐かしいような暖かい既視感がぼくの胸にのぼってもきたのです。
今回の展覧会では展示されなかった「終着駅は宇宙ステーション」という作品もある難波田史男の絵は初期にむしろ大きなサイズの大作が多くて、むしろ彼自身の人生の最終章では子どもが普通にもつサイズの小さな作品が膨大な数で展示されていた。難波田史男は、線は自殺で色彩は愛だというようなことを言っていたそうなのだけれど、ぼくは、その線と色が少しづつ、少しづつあわさっていき、小さな絵描きの好きな海の青のしずくとなり、若い奔放な絵描きがこの世界から消えてしまう、そんな物語も想像してしまった。
人もまばらな日曜の午後の美術館にどこからかアナウンスの声が幻として響きわたる。
「次の駅は木星、次の駅は木星となります。終着駅は宇宙ステーション、終着駅は宇宙ステーション、終着駅は宇宙ステーション・・・」
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html

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