えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

entry_top_w.png

新宿末廣亭で令和六年九月下席昼の部を観ました。題名が曖昧なものもあるけれど、観た演目を書き出してみます。前座の玉川わ太くんの「子ほめ」、二つ目の春雨や晴太「妾馬」、二つ目の瀧川蛙朝くんの噺の題名は不明、コンパスのお二人の音曲漫才、桂歌蔵師匠の「桃太郎 」、春風亭柳之助師匠の「新聞記事」、山口君と竹田君のお二人のコント、三遊亭圓丸師匠の「鹿政談」、三遊亭右左喜師匠の時はすっかり居眠りしてしまいました。林家今丸師匠の紙切り、三遊亭圓遊師匠の「按摩の幸治」、三遊亭遊三師匠の「夢の酒」で仲入りです。三遊亭竜楽師匠の噺の題名は不明、東京ボーイズの歌謡漫談、桂米福師匠の「太鼓腹」、三遊亭とん馬師匠の「稽古屋」、やなぎ南玉師匠の曲ごま、主任は春雨や雷蔵師匠の「お若伊之助」でした。三遊亭圓丸師匠の「鹿政談」は大好きな噺で、久しぶりに聴いて、うれしかったです。春雨や雷蔵師匠の「お若伊之助」は渋くかっこよく、面白くて、聴き惚れました。寄席はパラダイスですな。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png


渋谷のクラブ・クアトロでStranger Coleを見ました。スカ時代からのジャマイカのシンガーは御歳、82歳にして、元気そのもので、かっこよく、スカやロックスティデイを強烈なパトワ(ジャマイカ訛り)で歌ってくれました。ニャハハとかって笑って、ご機嫌そのもののStranger Coleのパフォーマンスが笑顔満開で最高です。ところでクアトロって、こんなに小さいライブハウスだったっけか? ここでDr. Johonも、Carlton and The ShoesのCarlton Manningも、Sun Ra Archestraも、Cassandra Wilsonも見たことを懐かしく思い出しもします。そんなクアトロに今夜も笑顔とダンスが広がりました。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

日比谷野外音楽堂で琉球フェスティバルを観ました。出演したミュージシャンは、大工哲弘 with 苗子、Cocco from 沖縄のウタ拝、比嘉栄昇が率いる「ヤエヤマ・アッチャーズ・バンド(Y.A.B)」、ネーネーズ(上原渚、小濱凜、狩俣幸奈)、ディアマンテス、パーシャクラブ、琉球國祭り太鼓のみなさんでごさいます。司会はいつものガレッジセール。今のネーネーズの歌にユニゾンの声の圧倒的な力を感じ、Coccoの神がかったパフォーマンスも素晴らしい。大工哲弘さんと苗子さんの古い沖縄の民謡が夜の空ににじんでゆく至福の時。トリのパーシャクラブの「安里屋ユンタ」は「サーユイユイ」と「マタハーリヌ、チンダラカヌシャマヨ」のコール・アンド・レスポンスもある、リズムはニューオーリンズのセカンド・ライン・ファンクで、踊りながらみんなの心がひとつになってゆく。楽しかった。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

お彼岸ですね。この前、お墓参りをし、その帰りの足で上溝の亀ヶ池八幡宮に立ち寄り、そこでもお参りをし、御神籤をひくと「大吉」でした。

「第十二番 御神籤

 さくらばな
 のどかににおう
 春の野に
 蝶もきてまう
 そでのうえかな

 身も進み財宝も出来て
 立身出世する事は
 春の暖かい日に美しい花の野を心楽しく
 遊び行く心地にてよき人の引立てにあずかります
 けれど心正しくないと災いがあります

 運勢 大吉」

ゆめゆめうたがふことなかれ
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

フー・ティエンユー(傅天余)監督の『本日公休』を見ました。台湾発のヒューマン・ドラマの舞台は台湾の町はずれの時代遅れになりつつあるかもしれない理髪店なのです。続いていく日常が日だまりのような穏やかな幸せであるかのように描かれております。理髪室の老いの年齢にさしかかった主人公が古いボルボの車を運転して旅に出ます。さて、何が起こるかは秘密にしておきますね。

ぼくはふと、いつも行く「ブルーノート」という床屋さんを、この映画を見ながら思い出しておりました。昔ながらのそこは、アンティーク調度品やら装飾品の並んでおり、ジャズの静かにかかる「ブルーノート」で、ぼくは髪をかられながら、いつも居眠りをしてしまうのです。ふと起きると、髪を切ってくれている主人は、ぼくにいつも同じことを言ってくれるのです。

「眠いですね」

これが「幸せ」と呼ばずして何を「幸せ」と呼ぶのでしょう? 保守とは古い蕎麦屋を守ることだというのは聞いたことがありますが、古い理髪店を守ることも保守に違いありません。そこで営まれているのは昔ながらの平和な光景なのです。そのような幸せが『本日公休』にもあって、なんともあたたかな名品、名作なのです。

9/20公開『本日公休』公式サイト
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

養老孟司さんの著した『なるようになる。-僕はこんなふうに生きてきた』が面白くて一気読みしました。読売新聞編集委員をしておられる鵜飼哲夫さんによる、養老さんの人生を振り返っての聞き書きとなっております。養老さんの本は初めて読むのだけれど、そのきっかけは、哲学者の斎藤幸平さんと対談のおり、養老さんはGDP(国民総生産)とかを物差しにものを見ない方がいい、日本がアメリカ並みのGDPの伸びを達成していたなら、地球環境はさらに悪化していただろう、というのを聞いて、とても感心してしまったからなのです。養老孟司さんの専門家は解剖医で趣味は昆虫採集であるのを、この本で初めて知りました。なるほど、テレビのコマーシャルで、昆虫採集の網を持って登場するわけですな。養老さんの「なるようになる」という生き方にぼくは少しの勇気をもらうかのようなのです。

なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた -養老孟司 著
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

東京都美術館で『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』を見ました。展覧会の展示の始めの方で田中一村が小学生のころ描いた南画、文人画があり、なるほど、早熟な天才のありようを感じさせるものでありました。そこから、一村の、絵とは何か、芸術とは何かの69歳、1977年で没する生涯をかけた探求が始まったようなのです。

その人生は、中世から現代までの日本の絵画の歴史を一気に駆け抜けつつ、中央画壇に認められての個展を開くこともなく終の棲家とした奄美では大島紬工場での手仕事で生計を立てつつ、貧困にあえぎ、画業にいそしむという日々であったというのです。その生涯を通して一村は常に努力をし続ける天才であったのですが、晩年の様式を手に入れた奄美時代の絵は、一村そのものであるかのような強烈な美しさを放っております。

そこで、ぼくは、この前、京都で展覧会を見た村上隆さんと新進の哲学者である斎藤幸平さんの対談などを思い出してしまいます。斎藤さんの、石油を売り地球環境を破壊して富を得た数億でアラブ人に購入される芸術作品とか、やっぱ嫌ですとの発言に、村上さんは懐深く爆笑し、資本主義の世界に生きていて、どうしてそんなに資本主義が嫌なんですか、そんなんででいいんですか、返しておりましたが、ついに村上さんは、何億で売れるとか本当はどうでもいいんですよ、もうぼくにはそれほど時間がない、本物の芸術作品を残したいんです、とおっしゃられ、それを聞いてぼくは溜飲を下げたのです。貧困にあえぎつつ、田中一村も本物の芸術作品を残そうとしたことは同じだと思いつつ、自作の歌を歌うぼくは何かをやり遂げただろうか、などと思ってしまいます。

奄美時代の一村の絵を見ながら、隣の女の人は、どうして奄美に移住したのかしら、と囁いておりましたが、それは、奄美に満ちみちている生命の美しさとその目くるめく光に惹かれたからではないかしら? 鳥が好きな一村の鳥たちはどれもかわいい。描かれた蜥蜴もかわいい。そんな生命を愛した一村。一度も個展を生きているうちは開くことのなかった一村は死後にその生涯と芸術を発見され、日本人にもっとも愛される画家の一人となりました。一村は偉大なことをやり遂げました。その絵にも、生涯にも畏敬しつつ、ぼくは感動するものであります。
entry_bottom_w.png
<< 前のページ 次のページ >>
[30]  [31]  [32]  [33]  [34]  [35]  [36]  [37]  [38]  [39]  [40
plugin_top_w.png
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 5
6 8 9 10 12
13 18
20 22 24 25 26
27 28 29 30 31
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
えいちゃんのお奨め

ライブのお知らせ

ぼくのTwitter

plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新コメント
[05/19 Pg Soft]
[05/04 ペコ]
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
ブログ内検索
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新トラックバック
plugin_bottom_w.png
Copyright えいちゃん(さかい きよたか) by えいちゃん All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ