えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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この前、旅をした金沢の国立工芸館で購入した『輪島と漆』を読みました。どのような内容であっかを目次を引用し、紹介いたします。

【目次】
 [対談]
  ◉小森邦衞×桐本泰一「大地震・水害を乗り越え 輪島の漆文化をいかに継続させるか」
  ◉若宮隆志×桐本泰一「アート、建築、日常……漆の可能性を求めて」
  ◉高森寛子×桐本泰一「バブル以降、使い手の裾野を広げるために」
 [エッセイ]
  ◉高森寛子「輪島と輪島塗の記憶」
  ◉秋山祐貴子「はる なつ あき ふゆ どれも愛おしい──輪島の四季」
  ◉桐本泰一「産地・輪島塗の基礎知識」

輪島の漆の漆器の売り上げのピークはバブル景気の終焉した1991年をピークに下降線をたどり続けているというのですが、この前の地震と豪雨がさらに追い打ちをかけたともいえるそうなのです。地震の時、能登半島の原発が稼働していたとおもうと、背筋が寒くなる。けれども、この重なった逆境を奇貨とし、輪島の漆の漆器の再興にかける方々の力あふれる声をまとめた本が『輪島と漆』であります。変わらぬ変わっていくものに、ぼくは感じいり、微力ながらも何かしたいとも思いました。日本の四季を彩る晴れの日のために、高価であっても、輪島の漆器が使われてもいいのではありますまいか? それから、秋山祐貴子さんの「はる なつ あき ふゆ どれも愛おしい──輪島の四季」を読むと、輪島を旅したくなります。輪島に幸あれ、と願い、祈らずにはおれません。

輪島と漆
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長谷川等伯の国宝「松林図屏風」が展示されているというので上野の国立博物館へ行きました。これは坂本龍一さんがもっとも好きな日本画だとおっしゃっていた墨で書かれた日本画です。松の林の具象画が抽象画のようにも見え、心が静まり、何か宇宙の何某を知ってしまったかのような作品です。

「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」という本で坂本さんは芸術におけるロゴスの不信を説いておられ、そして、この「松林図屏風」の話になった、と記憶しております。ロゴスを調べると言葉、意味、論理ということ。ロゴスの反対はパトスで、情熱、感情、哀愁、苦悩、同情ということ。「松林図屏風」はロゴスでもパトスでもなく、直感でしか得られない何かであるような気がして、それは顕現といっていいことであろう、とも思います。それは能舞台の鏡松であるかもしれないし、十牛図の「返本還源」であるかもしれません。「松林図屏風」の前でたたずむことはとてもいいことなのです。
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新国立劇場の中劇場にて歌舞伎の通し狂言『鏡山旧錦絵』四幕七場を見ました。「鏡山旧錦絵」と書いて「かがみやまこきょうのにしきえ」と読みました。四幕七場とは以下のようであります。

序 幕 営中試合の場
二幕目 奥御殿草履打の場
三幕目 長局尾上部屋の場
    塀外烏啼の場
    元の長局尾上部屋の場
大 詰 奥庭仕返しの場
    右大将頼朝花見の場

歌舞伎の舞台は目の覚めるような美しさです。サイケデリックともいえるような気もします。物語は大奥での陰謀と自害、復讐。江戸中期、田沼時代に初演された歌舞伎だそうです。義太夫節は思い入れたっぷりのソウルミュージックのようでもあります。歌舞く歌舞伎役者がかっこいい。休憩も入れての三時間半以上、楽しみました。本ものの舞台で見るのと、テレビで見るのとは、まったく違うことを実感。夢のような時でした。

余談ですが出演者受付のところで着物姿に身をつつむ女優の寺島しのぶさんが挨拶をしておられました。オーラが出ていて、ものすごい綺麗です。源頼朝の役をつとめておられた人間国宝の七代目尾上菊五郎さんは寺島さんの御尊父であられ、復讐、日本的にいえは仇討ちをとげる召使いお初の役の八代目尾上菊五郎さんは寺島さんの弟ぎみにあたるお方のようであります。なるほど、映画『国宝』に描かれたように歌舞伎は血と芸の世界でもありましょう。

初春のめでたき歌舞伎の世界です。
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酔っぱらって千鳥足となりハデに転んでしまった。体のいろんなところが痛かっリします。ショルダーポーチの中身を見てみたら、樹脂製のメガネケースがひん曲がってつぶれている。そうか、このメガネケースが身代わり不動となって、ぼくを守ってくれたのか。邪気払いにこれを書きました。
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一月三日、上野の鈴本演芸場にて令和八年正月初席第一部です。見た演目を記します。伊藤夢葉 さんの奇術、柳家花飛師匠の「豆屋」、三遊亭鬼丸師匠の新作「動物園」、岡大介さんのカンカラ三線、三遊亭律歌師匠の「たらちね」、柳亭左龍師匠の「つる」、米粒写経のお二人の漫才、林家たけ平師匠の小噺 、柳家小満ん師匠の「馬のす」、林家八楽師匠の紙切り 、柳亭市馬師匠の「山号寺号」でお仲入りとなりました。カンジヤママイムさんのパントマイム 、柳家喬太郎師匠の新作「ウルトラのつる」、立花家橘之助師匠の三味線弾きの、唄いの浮世節、主任は春風亭一之輔で「加賀の千代」でした。本当は主任は柳家さん喬師匠だったのだけど、体調不良ということで、春風亭一之輔師匠が代役をし、春風亭一之輔師匠の代役が柳家喬太郎師匠となっていました。やはり、柳家喬太郎師匠の「ウルトラのつる」は大爆笑となりますな。これはウルトラマンオタクの柳家喬太郎師匠にしかできない噺ではなかろうか。

暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。
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宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』をテレビでしっかり見ました。いろいろと凡庸な感想を持ってしまう。日本に来て、温泉にやってくる外国の観光客はこの映画を見て、温泉というものに興味を持つのだろうか? 同じように八百万の神というものを知るのだろうか? 謎です。すべての川に神が宿っているというような考え方とか感覚は素敵です。ハクはかっこいいなぁ。ニギハヤミコハクヌシだもんなぁ。あらゆる場面に顔をだすカオナシというものに、ぼくは嫌だな、と思いながら、いくばくかのシンパシーをどうしても感じてしまう。ぼくはおかしいのだろうか?『千と千尋の神隠し』は名作です。
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岩波書店から出された『私の戦後80年、そしてこれからのために』を読む。各界の著名な45人の方々が「私の戦後80年、そしてこれからのために」というテーマで文章を寄せられております。感想文の前に目次を記します。

はじめに
Ⅰ
干からびた「愛と平和」それこそが……………松重豊
「戦争」を知らずに育った……………村田喜代子
鍵穴から覗いた戦争……………酒井順子
一九四四年生まれの長男宏……………久米宏
残像と風化、そして未来図……………水野勝
聞き手のもとで……………滝口悠生
歴史を逆流させない……………堂本暁子
文化という血流を絶やさぬために……………松尾潔
私の体験的戦後文学……………北方謙三
Ⅱ
未来へ、平和を確固たるものにするために……………石破茂
躓くべき「石」……………朽木祥
「象徴」の八〇年――昭和・平成・令和……………原武史
優しい絵……………山内若菜
平和と介護……………鎌田實
八〇年を顧みて――あまりに個人的な……………村上陽一郎
コンセンサスが失われゆく世界で、なお――……………樋口陽一
一九四五年の言葉、二〇二五年の言葉……………角野栄子
在日朝鮮人三世として歴史を生きる……………尹琴淑
Ⅲ
六二三、八六八九八一五、五三に繫げ我ら今生く……………川平朝清/ジョン・カビラ
私たちは「戦後」を生きているか……………安田菜津紀
外交の失敗から戦争が起こる……………福田康夫
環境問題の変遷を受け止め続けて……………中西準子
戦争と世界の「後遺症」、そして「抵抗への招待」……………鵜飼哲
日本人の「戦後八〇年」と琉球人の八〇年……………親川志奈子
平和をめぐる日々の違和感……………安野美乃里
戦後五〇年と八〇年の間……………山口二郎
Ⅳ
個人の中の分裂を超えて……………赤坂真理
厭戦こそ大切……………辻真先
「戦後」の終わり――これまでとこれから……………宮本憲一
悲痛な転換点に思う……………寺尾紗穂
祖父と父、そして私の傷跡……………尾添椿
女たちの権利獲得の歩み……………内海愛子
戦後八〇年が準備した新しい道……………中村桂子
戦争のなかで生まれた私の責任……………加藤登紀子
シベリアの体験を次世代に伝えたい……………西倉勝
Ⅴ
常識を超え、遠くの世界を描く……………山岸凉子
八〇年前のきのうの日記と、八〇年後のきょうの日記……………小林エリカ
戦前社会と戦後社会をつなぐもの……………伊東光晴
映画で植え付ける「いいトラウマ」……………塚本晋也
歴史の裂け目に陥った人びと――シベリア民間人抑留者が突きつける戦後……………石村博子
祖母の毎年の涙……………乃南アサ
戦後八〇年に科学研究のあり方を問う……………本庶佑
『 cocoon 』と過ごした時間を振り返る……………今日マチ子
日本の復興・成長、そして埋没――戦後八〇年への沈思熟考……………寺島実郎

一番、印象に残った文章は意外なことに、前の日本の総理大臣だった石破茂さんの「未来へ、平和を確固たるものにするために」にでした。戦争での日本の加害について言及し、1955年に開催されたインドネシアのバンドン会議でのアジアの寛容と包摂について述べられております。ぼくは石破さんの言説のすべてに同意はしませんが、はやり総理大臣を早くに辞められたことを残念に思うのです。

漫画家の尾添椿さんの「祖父と父、そして私の傷跡」で述べられた祖父の戦争によるPTSDとそれが三代にわたって連鎖することの恐ろしさ。経済学者の伊東光晴さんは「戦前社会と戦後社会をつなぐもの」で庶民が一番右翼で天皇制はその庶民にささえられていたと述べられていて、それは今もつづいているようにぼくには思われます。作家の乃南アサさんが「祖母の毎年の涙」で述べられている戦後も癒えることなくつづく戦争の重さ。政治評論家であり多摩大学学長の寺島実郎さんの「日本の復興・成長、そして埋没――戦後八〇年への沈思熟考」での冷静な分析で述べられている1994年に世界GDPの18%を占めていた経済大国の日本は、今は3.6%まで下落した現実とそれを見つめた、これからの日本への提言に共感します。ほかにも刮目すべき文章ばかりでありました。

ぼくは、この本に文章を寄せられた人たちとともに「戦後100年」を目指したく存じます。

私の戦後80年、そしてこれからのために
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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