えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
六本木のEX THEATER ROPPONGIで『ADRIAN SHERWOOD presents DUB SESSIONS 20th ANNIVERSARY』とタイトルされたライブを見ました。ミュージシャンはAdrian Sherwoodのグループで、ゲストにDennis BovellとMad Professor。Dennis BovellはMatumbiのリーダーで、Matumbiの『Seven Seals』はぼくが今でも聞いてしまうブリティッシュ・レゲエの名盤です。
3時間以上、爆音の重低音に全身をさらされました。肩こりとか腰痛が治りそうです。しかも、メッセージが脳髄に直撃する。なんというまれな、他にない音楽体験でありましょう。最高です。
Adrian Sherwood、今の世界に怒っています。時に怒りは美しい。最新アルバムのタイトルが『The Collapse Of Everything』だからね。
余談ですが、Adrian SherwoodはOn-U Sound Recordsの社長なんだよ。もうひとつ余談で、Mad ProfessorはAriwa soundsの社長なんだよ。さらに余談で、Dennis Bovellは英国の国王から音楽への貢献により大英帝国勲章を授かっているんだよ。みんなIan Duryの歌う「Do It Yourself」だなって思います。
サントリーホールでクラウス・マケラさん指揮のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のコンサートを見ました。ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団はオランダを拠点とするオーケストラです。披露された曲はR. シュトラウスの「交響詩「ドン・ファン」」とマーラーの「交響曲第5番 嬰ハ短調」。
ぼくはマーラーが大好きで、どのぐらい好きかというと、レナード・バーンスタイン指揮のニューヨーク・フィルハーモニックのマーラーの交響曲のCDの全集を持っているほどに好きなのです。この前に聞いた小林研一郎さんの指揮するアマチュアオーケストラの「コバケンとその仲間たちオーケストラ」と称するオーケストラは120人の大人数の荒削りながらも大迫力であったのだけれど、今日のクラウス・マケラさん指揮のロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団は迫力もありつつ、端正にして流麗で、ヨーロッパのプロのオーケストラの実力を見せつけるようであり、ぼくは音楽の夢の中に誘われ、幻惑されもするようであったのです。
上野の国立科学博物館で『大絶滅展』を見ました。5回も地球は種の絶滅にさらされていたことに驚きます。それを考古学の世界では「ビッグファイブ」と呼ばれていることは悪い冗談のような気もします。その3回目のもっとも大きな絶滅は火山の噴火によるものだそうで、となると、明日にも再び、どこかの火山が大規模噴火を起こし、大規模な生物の種の絶滅は起こりうるかもしれません。
今は絶滅期の6番目とも呼ばれているそうです。すべては人類の活動によるそうです。ぼくはその『大絶滅展』を見たあと、地球館の常設展を見学しました。3階には今のさまざまな動物の標本が展示されており、ガラスの義眼が光っておりました。その光っているのが、ぼくには涙で潤んでいるように見えたのです。
川崎市とどろきアリーナに川崎ブレイブサンダースの試合を見に行きました。ブレイブサンダースを応援しております。茨城ロボッツロボッツに72x77で負けてしまいました。今はリーグの中で最下位なのが悔しい。
負けが続き、ヘッドコーチのネノ・ギンズブルグさんは辞任して、イスラエルに帰ってしまった。彼はスポーツの範疇も越えて、ヒューマニティの輝くような偉大なことをしてくれると、ぼくは勝手に思っていて、この事態がとても残念です。今のヘッドコーチはアシスタントコーチだった勝久ジェフリーさん。今、フォワードのロスコー・アレン選手は指の骨折ということで欠場しているのが痛い。ゆっくり直して完璧となって戻ってきてください。
ところで、バスケットボールの観客席には女子が多い。彼女たちの歓声を聞くと、チープトリックのライブ盤を思い出してしまう。そんな歓声がぼくは好きなのです。あんなふうに声援をするのなんて、彼女たちの歓声は絶対に正しい。そして、その声をたよりにブレイブサンダースはいつの間にやら浮上していることでしょう。
スコット・クーパー監督の『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』を見ました。ブルース・スプリングスティーンの伝記映画ではなく、アルバム「ネブラスカ」リリースまでの数年間を切りとった物語でした。どこまでが事実なのかは分かりませんが、ブルース・スプリングスティーンの暴力的な父との悪い思い出と葛藤、恋人とのいざこざといさかい、鬱病のこと、スターになることの戸惑いと苦しみ、音楽を創造することの悩みなどが描かれていて、暗い内容なのですが、それをパワフルなバンドの演奏シーンが救っています。
父との葛藤というと、ドアーズのジム・モリソンから日本では浜田省吾や尾崎豊など、ロック・ミュージシャンには多いようにも思えます。『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』で白黒の映像で描かれる幼少期の父との思い出が痛ましい。それでも、1950年代のかつてのアメリカ東部、ニュージャージーの麦畑を妹と駆け回るシーンは汚れなく美しい。
ブルース・スプリングスティーンの最近のニュースで、イーロン・マスクに莫大な金を積まれてテスラの広告に音楽を使わせてくれと頼まれたのですが、ブルースは「ロックンロールは金では買えない」といって断ったそうです。そんなこと、いえるのはジョン・レノンだけかと思っていた。ボスはかっこいいなあ。
スプリングスティーン 孤独のハイウェイ(11月14日(金)劇場公開)
十一月十三日、上野の鈴本演芸場にて令和七年十一月中席昼の部です。見た演目を書き出してみます。前座の三遊亭歌ん太くんの「大安売り」、二つ目の春風亭㐂いちくんの「浮世床」、ダーク広和さんの奇術、橘家文蔵師匠の「道灌」、三遊亭丈助師匠の「寿限無」、青空一風師匠、青空千風師匠のお二人の漫才、三遊亭白鳥師匠の「シンデレラ伝説」、橘家圓太郎師匠の「小言念仏」、鏡味仙志郎師匠と鏡味仙成師匠のお二人の太神楽曲芸、春風亭一朝師匠の「目黒の秋刀魚」でお仲入りとなりました。お仲入りの後、林家楽一師匠の紙切り 、春風亭柳枝師匠の「権助魚」、桂藤兵衛師匠の「地見屋」、柳家小菊師匠の三味線弾きの、唄いの粋曲、主任は五明樓玉の輔師匠の「芝浜」でした。
春風亭㐂いちくんの「浮世床」が初めに笑いの火をつけておりました。三遊亭丈助師匠の「寿限無」がなんとも面白い。三遊亭白鳥師匠の「シンデレラ伝説」で大爆笑。橘家圓太郎師匠の「小言念仏」もよかった。これを聞いた浄土真宗などの念仏宗の僧侶はどう思うのか? などと妄想もたくましくしてしまいます。春風亭一朝師匠の「目黒の秋刀魚」にうつらうつらと眠りに入りそうにながら、にやにやと笑ってしまう自分がいました。至福のひとときです。林家楽一師匠の紙切りのゆるさがいい。五明樓玉の輔師匠の「芝浜」に心底、感動しました。噺が始まり、その三年後の大晦日に除夜の鐘が鳴る光景が素敵です。今年も高座に「芝浜」のかかる季節となって、一年の過ぎるのが、とても速いのを感じますな。
暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。