えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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竹橋の国立近代美術館で『コレクションを中心とした特集 記録をひらく 記憶をつむぐ』を見ました。二回目の鑑賞です。深く印象に残った展覧会は二度、見ることにしています。この展覧会は宣伝されず、図録も作られていない。

平日にかかわらず、盛況なのは、この前のNHKのテレビ番組「日曜美術館」のためだろうか? その番組に出ていた音楽家の坂本美雨さんは藤田嗣治の「アッソ島の玉砕」を見て、言葉をつまらせ、泣いているようだった。いわゆる戦争画。「アッソ島の玉砕」よりも凄惨で悲劇的なのは藤田の「サイパン島同胞臣節を全うす」。しかし、これらの戦時中の戦争協力の絵に芸術的な価値があるかどうかは、ぼくにはまったく疑問なのです。暗い抒情ということなかれ。

「愛国」、「報告」、「天皇」という美しいかもしれない言葉の下に醜い人の営みと無念の死体が横たわっている。先人の死のおかげということなかれ。その言葉はあまりに軽すぎて、軍国主義の手垢にまみれて、うす汚すぎる。このぼくの言葉すら軽すぎる。画家ということではなしに、日本人には忘れてはならない歴史も、繰り返してはならない歴史もある。この展覧会で図録をあえて制作しなかったことの理由をぼくは理解し、忘れるなというメッセージも再びしかと受け取りました。
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洗車場で車を洗車し、洗車場の近くの亀ヶ池八幡宮に詣で、御神籤をひくと、大吉でした。御神籤の言葉にガザに向かうグレタ・トゥーンベリさんらの船団が思い浮かぶ。ガザに平和がやってきて、子どもたちをふくむ市民が飢餓と恐怖から逃れんことを願い、祈ります。

「第四十三番
 御神籤
 
 風(かぜ)吹けば
 風吹くままに
 港(みなと)よしと
 百舟千舟(ももぶねちぶね)
 うちつどいつつ

 運勢 大吉」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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VODで小津安二郎監督の『東京物語』を見ました。1953年の映画です。何度も同じ映画を見ています。すると、細かいところにも目がいってしまいます。

この『東京物語』は夏の話で、団扇の絵柄が大スターの高峰秀子だったりします。

何度、見ても、笠智衆の演ずる平山周吉の美容院を営む娘の金子しげが感じ悪くて、それを演ずる杉村春子は上手いなあ。

金子しげの夫の金子庫造はなかばぶらぶらしている髪結いの亭主で、演ずる中村伸郎がいかにもでこの人も上手い。

酒の席でやっぱり出る「戦争はもうこりごりじゃ」のセリフ。これは三度、応召した小津の本音。

平山周吉の義理の娘で戦争で先立たれた夫を持つ紀子の着ている寝巻の柄が小津安二郎の戦争で亡くなったもっとも深い親友、山中貞雄の思い出の花、ケイトウであったりする。

金子しげの美容院は浅草にあるらしく、どこからか夜に浪曲が聞こえてきたりする。

東山千栄子の演ずる平山周吉の妻のとみは昭和の天皇の皇后であらせられた香淳皇后にとても似ています。

熱海の旅館でアコーディオンを弾いている芸人は村上茂子で、ふむふむ、この人が小津安二郎と深い仲であった人なのか? なかなかに美人じゃのう。

ともあれ、日本映画、全盛期であります。
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国立能楽堂で能楽を鑑賞しました。狂言は大蔵流『空腕』、能は喜多流『咸陽宮』。

『空腕』は怖いものなどないという太郎冠者が夜道に剣を渡され使いに出ます。本当は太郎冠者は臆病で夜道に怖いものばかり。これはドリフの笑いの原型ですか? 素朴な笑いが楽しい。

『咸陽宮』は泰の始皇帝の話。暗殺に訪れた二人、荊軻と秦舞陽に捕らえられた始皇帝が命の最後に后、花陽夫人の琴を聴きたいと頼み、それを許される。荊軻と秦舞陽は花陽夫人の秘曲の琴の音に聴き惚れ、暗殺は失敗し、荊軻と秦舞陽の仕えるう国は滅ぼされる。一場ものの劇的な内容でございました。

この能は平家物語の翻案でもあるそうだが、このような外国を舞台にした能も少なくはないように思われる。もっともな例は、英語で演ぜられるエルビス・プレスリーをシテとした新作能の『青い月のメンフィス』というのもあるらしい。しかし、能では中国の河は日本の川となるのです。アメリカのBASEBALLは日本では野球となるのです。日本に生粋のほんものなんてない。日本ではにせものをまっとうし、磨きあげて、ほんものとし、ほんものとなる。

受容と変容は日本を前に進める両軸で、その変容とは力によらない変容で、その力によらない変容によって受容されるものも変容し、日本も変容する。受容しなくなったなら、日本はすべてを失うだろう。変容しなくなれば、日本はすべてを失うだろう。力によって変容させようとすれば、日本はすべてを失うだろう。

(いつものように脱線してしまった。)
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山梨県の忍野に釣りの旅をしました。忍野の桂川といえば、昔、来日の際、アメリカ合衆国のジミー・カーター大統領もフライフィッシングをした、フライフィッシャーにとっては聖地的な川でもありますが、魚は見えても、なかなか釣れない。この旅でのぼくは危惧されたボーズ(一匹も釣れないこと)じゃなくてよかった。一日目には虹鱒に出会えて、二日目には山女魚にも出会え、ネットで取り込み、リリースしました。この旅の後、明日から来年の三月十四日まで、釣人が忍野の桂川のほとりに立つことはない。魚たちはどう感じているのだろう? 来年の三月十五日以降、魚たちよ、また会おう。

釣りをしながら、里の川辺をほっつき歩き、いつも同じ宿に泊まり、帰りはいつも、富士吉田の道の駅で吉田うどんを食べる。その旅の繰り返しに平和と穏やかな幸せを感じます。
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浅草の木馬亭にて『大工哲弘 唄会2025』と題されたコンサートを見ました。木馬亭は昭和の懐かしさ漂う浪曲で有名な演芸場です。このコンサートは新しいアルバムの『タノール』発売記念公演ということでもあります。演者は、大工哲弘さんの唄・三絃、大工苗子さんの唄・箏、熊坂路得子さんのアコーディオン、中尾勘二さんのサックス・クラリネット や他、吉田悠樹さんの二胡・マンドリンでありました。熊坂路得子さんは酒井俊さんのバックで素晴らしい演奏をしていたあの人だ。

二部仕立ての一部は、新しいアルバム『タノール』から八重山諸島の埋もれた名曲を唄ってくれました。しんみりと胸に染み入る素晴らしさです。二部では歴史に埋もれた内地の名曲も、ジンタ仕様で唄ってくれました。それは歴史の正史から省かれた民衆の記憶なのです。

大工哲弘さんとオフノートのプロデューサーの神谷一義さんは素晴らしい仕事を成し遂げ、素晴らしい音を残してくれています。これからも健闘を祈るばかり。大工哲弘さんの唄は、渋さのうえにやわらかさやかすかなユーモアすら感じさせ、今こそピークではあるまいかの芳醇さです。
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川崎のクラブチッタに『SKAViLLE JAPAN 2025』を見にいきました。昔、ここでParliament/Funkadelicを見たのが、今では夢のようだよ。今日の出演は以下の面々。

【ARTISTS】RUDE BONES / HOLLIE COOK (UK) / DUCK MISSILE / ERIKA CRYMSON & DUBJUANA CREW / ROLLINGS / The DROPS / THE SKA FLAMES / The Soulclap / Tropicos / YOUR SONG IS GOOD
【DJ】DEF FOUNDATIONS (T-Roy, Middle-IQ-Ichi, Shimazu, Kyosuke, Hiroshi Brown, Miyolino) / OHJIRO (ZIPLOC) / ROCK(The Numbers!) / YOSSY(Version City / Club Ska / London Nite)
【MC&DJ】Bana a.k.a Daddy B

それなりに好みのバンドも出て、楽しめました。カリブの島々を踊り、奏で、歌いながらかけめぐるかのようなTropicos。authenticなSkaのTHE SKA FLAME。authenticなRock SteadyのThe DROPS。イギリスから来日したHOLLIE COOKとそのバンドの五月雨式にレゲエからダブに突入するのが、強烈にかっこいい。HOLLIE COOKさんは再決済された女性だけのパンクバンド、The Slitsの再決済時のメンバーだったそうです。そして、お父さんはThe Sex PistolsのドラマーのPaul Cookだそう。なるほど。あまりのかっこよさに帰りに最新アルバム「Shy Girl」をポチッとしてしまったよ。

揺れるリズムの中、楽しい夜はふけていったのであります。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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