えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
一月二十七日、新宿末廣亭令和七年一月下席昼の部を見ました。例のごとく、見た演目を書き出してみます。前座の桂れん児くんの「鶴」、二つ目の三遊亭美よしさんの「狸さい」、桂枝太郎師匠の「薬違い」、やなぎ南玉師匠の曲独楽、笑福亭羽光師匠の「初天神」、三笑亭可龍師匠の「ぞろぞろ」、宮田陽さんと宮田昇さんのお二人の漫才、松林伯知師匠の講談「名月若松城」、桂南なん師匠の「壺算」、三遊亭圓丸師匠の「猫の皿」、林家今丸師匠の紙切り、立川談幸師匠の「茶の湯」で仲入りです。笑福亭べ瓶師匠の「河豚鍋」、国分健二さんの漫談、三遊亭遊吉師匠の「道灌」、三遊亭遊雀師匠の「悋気の独楽」、マグナム小林さんのバイオリン漫談、主任は三遊亭遊三師匠で「火焔太鼓」でした。
本日はお馴染みの噺が多かったような気がします。その中で、三遊亭美よしさんの「狸さい」がよかった。期待の女流、また登場か? 早く真打ちになれるよう、精進しろよ。三遊亭圓丸師匠の「猫の皿」もよく笑いました。主任の三遊亭遊三師匠の「火焔太鼓」は直球、王道をいく噺で素晴らしかった。寄席はパラダイス。
一月二十一日に鈴本演芸場での一月下席夜の部「三代目林家正楽 一周忌追善興行」にまいりました。見た演目を書き記します。二つ目の春風亭一花さんの「出来ごころ」、春風亭柳枝師匠の「初天神」、林家八楽師匠の紙切り、林家彦いち師匠の「本日営業中」、橘家文蔵師匠の「馬のす」宝井琴調師匠の講談「出世の春駒」、林家楽一師匠の紙切り、柳家花緑師匠の「頭山」でお仲入りです。柳家さん喬師匠の「時蕎麦」、林家楽一師匠と林家八楽師匠の紙切り、林家楽一師匠と柳家さん喬師匠、柳家花緑師匠の鼎談、林家楽一師匠の紙切り。そして、亡くなった林家正楽師匠の残したたくさんの紙切りの作品、切り絵が映しだされ、幕が閉じました。(林家二楽師匠は緊急入院のため休演ということです。くれぐれもご養生なさってください。)
林家正楽師匠の紙切りの芸は何度も見ました。懐かしく思い出されます。正楽師匠はインタビューで、私はコンピューターどころか免許も持っていません、趣味もこれといってありません、紙切りが楽しくて生きております、などと答えておられました。まさに紙切りの人であり人生であったようなのです。昨年の一月二十一日に亡くなったということですが、その二日前は新宿末廣亭に出演なさっておられ、一日前は千葉県船橋市の落語会に出ておられたそうです。亡くなったというより、ぼくには、ふと姿を消しているだけのようにも感じられます。けっして寄席で主任となることはない紙切りの芸ですが、今日は林家正楽師匠が主任をつとめておられたようなのです。
国立能楽堂に能楽を見に行きました。舞囃子「淡路」、狂言「舟船」、能「芦刈」の前に関西学院の教授である金菱清さんの「災害と霊性論 生と死の〈はざま〉」と題されたお話があり、それがとても興味深く、よかったです。ぼくがどうして能、とくに夢幻能に惹かれるのか分かったような気もしました。初めて能を観たのが、世阿弥の作った夢幻能の稀代の名作といわれる「井筒」であったことも思い出しました。
今日、見た能の「芦刈」は夢幻能ではなく、現在能であったけれど、没落して離れ離れになってしまった夫婦が再会し、改めて絆を結ぶという話の喜びと寿ぎに、嬉し嬉しの泪すら溢れそうでもあります。ところで、いつも、能楽堂を出る時、外国の人が、なんとも神妙な表情をされておられ、ぼくはいつか尋ねたくもあるのです。「How do you feel?」と。
横浜にぎわい座で『笑福亭鶴光一門会』を見ました。見た演目を書き出してみます。前座の笑福亭ちづ光さんの「浮世床」、二つ目の笑福亭茶光くんの「余命宣言」、二つ目の笑福亭希光くんの「紀州」、 笑福亭羽光師匠の「私小説落語 青春編パート2」、笑福亭和光師匠の「大安売り」、笑福亭學光「千両の富くじ」で仲入りです。笑福亭里光師匠の「のっぺらぼう」、主任の笑福亭鶴光師匠の「寝床」の後に大喜利がありました。
笑福亭羽光師匠の「私小説落語 青春編パート2」のエロ噺に大爆笑。福亭里光師匠の「のっぺらぼう」はシュールな噺。笑福亭學光「千両の富くじ」の上方風。笑福亭鶴光師匠の「寝床」はど真ん中の滑稽噺。上方落語もいいねぇ。大喜利でなごんで、お客さんも入っての大阪締め。
「うーちまひょ、チョンチョン、もひとつせー、チョーンチョン、祝おて三度、チョチョンガ、チョン!」
楽しかった。
一月七日、浅草演芸ホール 寿で当ル令和七年初席三部を見ました。見た演目を書き出してみます。桂扇生師匠の「たけのこ」、ホームランたにしさんの漫談、林家まめ師匠の小咄、林家はな平師匠の漫談、林家二楽師匠の紙切り、林家しん平師匠の「狛犬の神様」と狛犬のかぶりものの芸、柳家小せん師匠の「黄金の大黒」、柳亭市馬師匠の「かつぎや」、青空一風・千風のお二人の漫才、柳家小里ん師匠の「長者番付」、林家三平師匠の漫談の後、仲入りです。おしどりのお二人の漫才、春風亭三朝師匠の「寄合酒」、柳家小満ん師匠の「馬のす」のホンキートンクのお二人の漫才、三遊亭わん丈師匠のお母さんのことの漫談、古今亭菊丸師匠の「子ほめ」、林家ペーさんの漫談、春風亭一之輔師匠の「手紙無筆」、林家つる子師匠の「片棒」、立花家橘之助・あまねのお二人の三味線弾きの、唄いの音曲、主任は林家正蔵師匠の「新聞記事」でした。
今日はお正月の顔見せ興行で演者が次々と交代していきます。もっともお正月らしいお目出度さで、林家しん平師匠の「狛犬の神様」と狛犬のかぶりものの芸がよかったです。
寄席の前に浅草寺にお参りし、叶屋で天ぷらとうどんを食べたりもしました。浅草寺で御神籤をひくと「吉」。
「浅草寺観音籤
第九十二 吉
自幼常為旅
逢春駿馬驕
前程宜進歩
得箭降青霄
幼ない頃からの旅立ちとは心の落ち着かない、苦労の多いことです。
春になれば馬も勇み走り回るように、ようやく運が向いてきましょう。
心のままにどこへ行っても、自分の思うままになるでしょう。
矢はまっすぐ進む時は、獲物がかかるものです。天より幸運があなたの方へやってくるでしょう。」
ゆめゆめうたがふことなかれ
一月四日、新宿末廣亭で令和七年寿正月初席第一部を見ました。見た演目を書き出してみます。前座の浪曲師の玉川き太くんの「鶴」、二つ目の春風亭昇市くんの「ん回し」、おせつときょうたのお二人の漫才、笑福亭和光師匠の「指南書」、D51のお二人のコント、柳亭芝楽師匠の「バスガール」、春風亭鯉枝師匠の漫談、ナオユキさんのスタンダップコメディー、滝川鯉昇師匠の「粗忽の釘」、三遊亭圓遊師匠の「のんちゃん」で仲入りとなりました。桂翔丸師匠の漫談、神田紅師匠の講談「母里太兵衛(黒田節の由来)」、林家今丸師匠の紙切り、春風亭昇乃進師匠の「取り調べ中」、三遊亭円馬師匠の「浮世床」、東京ボーイズのお二人のボーイズものともいわれる音曲漫才、柳家蝠丸師匠の「弥次郎」、笑福亭鶴光師匠の「松鶴物語」、ボンボンブラザースのお二人のジャグリング、主任は春風亭昇太師匠の「鷺とり」でした。
印象に残った演目です。D51のお二人のコントはいつもながらの大爆笑。ナオユキさんのスタンダップコメディーのダークなくすくす笑い。滝川鯉昇師匠の「粗忽の釘」や三遊亭圓遊師匠の「のんちゃん」の可笑しみ。笑福亭鶴光師匠は古典落語を一度、聞いてみたくなります。枕も面白い春風亭昇太師匠の「鷺とり」の奇想天外な大爆笑。寄席はパラダイスですな。
東京文化会館でジョージア国立バレーによるバレー『くるみ割り人形』を見ました。観客席には子どもがいっぱいいて、というのも、この公演はたくさんの子どもたちが抽選により、無料で招待されていたからです。楽しいクリスマスの前夜を舞台にした二幕ものでした。
ジョージア国立バレーのジョージアはロシアと国境を接する国で、『くるみ割り人形』の作曲はロシア人のチャイコフスキー。チャイコフスキー、偉大なり。ぼくにも耳なじみのメロディーもたくさん出てきます。ストーリーの中にくるみ割り人形の兵士たちとねずみの軍隊との戦争も描かれ、その戦争は子どもが投げた靴だかスリッパで終わるということもあるのです。子どものクララが、あんたたち何やってんんのよ、といったとか、いわなかったとか。今の時代になんと意味深なことでしょう。
バレー『くるみ割り人形』では、その後、傷ついたくるみ割り人形が変身し、王様となり、子どものクララは女王様となり、楽しいお菓子の国に旅をするのだけれど、今、ヨーロッパや中東で暗い雲がおおい、子どもたちが殺されていくことに、涙せざるえないぼくたちもいて、実際の戦争が一刻も早く終わることを祈るばかりなのです。ぼくは感動し、カーテンコールに何度も何度も、拍手をしていました。そして、繰り返すも、世界よ、平和なれ。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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