えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
地下鉄サリン事件の実行犯の七人の死刑執行に、亡くなられた、もしくは殺害された遺族の方たちの溜飲を下げられておられるのを多くのニュースで知りつつも、なんとも暗い気分だ。
写真家の藤原新也さんがネットで書かれた文を読み、気づいたのだけれど、元号の移り変わりとともに、この事件も曖昧に消えていき、忘れ去らてしまうのだろうか。そうか、あれから二十年以上、経っているのか。この事件を起こしたオウム真理教の記憶による雑感です。
オウム真理教は一部で人気があった。テレビとかママスメディアに教祖の麻原彰晃とか出ていたし、たいがいの本屋の宗教書やニューエイジのコーナーに何冊かの彼らの本はあり、それなりに売れているようだった。多くの本を出していたインドのラジニーシや阿含宗の真似をしているのかな、と思った。
テレビのニュースは、いろんな跳梁跋扈した新興宗教団体が起こす問題を伝えていた。土曜や日曜に渋谷の街を歩いていると世界基督教統一神霊協会が大きな拡声器で、世界の終わりは近い、救いの神は近づいた、などと宣伝していた。この教統一協会の信者がそれを明らかにせず、家に一袋、五千円だか一万円もする干物の押し売りに来たことがあった。そんな高いもの要らないよと断ると、歌いながら変な踊りをして玄関から出て行った。合同結婚式で悪名をはせたこの組織は世界平和統一家庭連合と名を変えて、多くの政治団体、政治家と癒着している。
オウム真理教に話をもどし、テレビ朝日の人気討論番組「朝まで生テレビ」に出ていたことがある。麻原彰晃だけ、別のきらびやかな台座に座って、しゃべっていて、その偽物感と聖者ぶる不潔感が半端なかった。
少なからぬ有名な文化人が彼を支持していた。
このころ、家のポストにオウム真理教の勧誘のチラシが入っていた。近くにこのような人たちがいることに驚いた。
ある時、週に一回のバンド練習に高円寺の音楽スタジオに行くと、ちょうど衆院選の時で、駅前に人だかり、オウム真理教が麻原彰晃の当選のために街頭宣伝をしていた。象の変なお面をかぶった若い女子がたくさんいて、「真理党」というのぼり旗を立てて変な歌を歌いながら、チラシをくばっていた。彼らを見て、楽しそうだなと思った。結果は惨敗の全員落選。
その後、信者から全財産を奪い取るような入信の報道が相次ぐ。
地下鉄サリン事件。
そして、上九一色村の巨大な教団施設では一斉検挙はテレビが一日中、ニュースを放送していた。あれほどの事件報道は連合赤軍事件以来ではなかったか。そのニュースの中で、加持祈祷の手刀を切るかのような麻原の姿を映像で見た真言宗のもっとも高位にある僧侶は、とたんに険しい顔となり、暗い表情で、これは危険な人物ですと、断じていた。
記憶の断片です。
ぼくはそのころから自分のような平凡で蒙昧なだまされやすい人間は、伝統と断ち切られた宗教には近づかまいと考えるようになりました。
ぼくの回想するある日本の景色ではあるけれど、今でも似ているというか、同じような景色がつづいていて、さらに悪くなっているようような気がする。
写真家の藤原新也さんがネットで書かれた文を読み、気づいたのだけれど、元号の移り変わりとともに、この事件も曖昧に消えていき、忘れ去らてしまうのだろうか。そうか、あれから二十年以上、経っているのか。この事件を起こしたオウム真理教の記憶による雑感です。
オウム真理教は一部で人気があった。テレビとかママスメディアに教祖の麻原彰晃とか出ていたし、たいがいの本屋の宗教書やニューエイジのコーナーに何冊かの彼らの本はあり、それなりに売れているようだった。多くの本を出していたインドのラジニーシや阿含宗の真似をしているのかな、と思った。
テレビのニュースは、いろんな跳梁跋扈した新興宗教団体が起こす問題を伝えていた。土曜や日曜に渋谷の街を歩いていると世界基督教統一神霊協会が大きな拡声器で、世界の終わりは近い、救いの神は近づいた、などと宣伝していた。この教統一協会の信者がそれを明らかにせず、家に一袋、五千円だか一万円もする干物の押し売りに来たことがあった。そんな高いもの要らないよと断ると、歌いながら変な踊りをして玄関から出て行った。合同結婚式で悪名をはせたこの組織は世界平和統一家庭連合と名を変えて、多くの政治団体、政治家と癒着している。
オウム真理教に話をもどし、テレビ朝日の人気討論番組「朝まで生テレビ」に出ていたことがある。麻原彰晃だけ、別のきらびやかな台座に座って、しゃべっていて、その偽物感と聖者ぶる不潔感が半端なかった。
少なからぬ有名な文化人が彼を支持していた。
このころ、家のポストにオウム真理教の勧誘のチラシが入っていた。近くにこのような人たちがいることに驚いた。
ある時、週に一回のバンド練習に高円寺の音楽スタジオに行くと、ちょうど衆院選の時で、駅前に人だかり、オウム真理教が麻原彰晃の当選のために街頭宣伝をしていた。象の変なお面をかぶった若い女子がたくさんいて、「真理党」というのぼり旗を立てて変な歌を歌いながら、チラシをくばっていた。彼らを見て、楽しそうだなと思った。結果は惨敗の全員落選。
その後、信者から全財産を奪い取るような入信の報道が相次ぐ。
地下鉄サリン事件。
そして、上九一色村の巨大な教団施設では一斉検挙はテレビが一日中、ニュースを放送していた。あれほどの事件報道は連合赤軍事件以来ではなかったか。そのニュースの中で、加持祈祷の手刀を切るかのような麻原の姿を映像で見た真言宗のもっとも高位にある僧侶は、とたんに険しい顔となり、暗い表情で、これは危険な人物ですと、断じていた。
記憶の断片です。
ぼくはそのころから自分のような平凡で蒙昧なだまされやすい人間は、伝統と断ち切られた宗教には近づかまいと考えるようになりました。
ぼくの回想するある日本の景色ではあるけれど、今でも似ているというか、同じような景色がつづいていて、さらに悪くなっているようような気がする。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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