えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
「李香蘭と東アジア」の中で書かれてあったこと、四方田犬彦さんの明治学院大学におけるシンポジウムの発言「ただ、個人的には、彼の大杉栄殺しは他人の罪を被ったものだと考えています。この人物の孤独の深さを考えるたびに、甘粕は生きていてほしかった」の呼び水に応え、角田房子さんの著した「甘粕大尉」を読みました。
これほどに歴史上の評価と、実際に甘粕正彦と出会った人の感想が相反する人物もいないのではないか。「敗戦」の章では胸がうずき、痛くなる。甘粕が自らの青酸カリにより息絶えるころ、中国の「新京」と十数年の間、呼ばれた町は、「長春」と古い呼び名に戻っていて、三通の遺書は永井荷風の「墨東奇譚」にはさまれていたそうだ。愚か者の夢か?
今、ぼくは「甘粕大尉」という本で甘粕正彦という人と出会い、その死を悼んでいるかのようなのです。
これほどに歴史上の評価と、実際に甘粕正彦と出会った人の感想が相反する人物もいないのではないか。「敗戦」の章では胸がうずき、痛くなる。甘粕が自らの青酸カリにより息絶えるころ、中国の「新京」と十数年の間、呼ばれた町は、「長春」と古い呼び名に戻っていて、三通の遺書は永井荷風の「墨東奇譚」にはさまれていたそうだ。愚か者の夢か?
今、ぼくは「甘粕大尉」という本で甘粕正彦という人と出会い、その死を悼んでいるかのようなのです。
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