えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

中筋純さんの写真集であり、文章も載せられ『コンセントの向こう側』を読みました。
コンセントの向こう側には何があるのか? 事故を起こした原子力発電所があって、今でも放射能ただよっている帰還困難の地となり、そのようなところを中筋さんは10年間、写真に撮り続けている。
日本とはこんなところでもあると、ぼんと日本のなにがしかを差し出されたような感じでもあり、ぼくは何度もその写真集を食い入るように見てしまうのです。復活となった駅のセレブレーションの後、人の去った後の駅前に現れた一匹の狐の写真に、言葉を越えたリアルを感じ、じっと見つめずにはいられない。この写真に添えられた中筋さんの文です。
「2020年3月14日、聖火リレーの直前に常磐線が全線開通した。新しくなった二葉駅。だが、こけら落としの賑わいが醒めた駅前はぼくと古狐のふたりっきりだ」
目をそむけることはもうやめようとも思う。なんとも言えないような世界にぼくは生きていて、そんな現実から目をそむけさせようとする力を持ったあの人たちがいるとしても、明日のためのてがかりは、ぼくたちで見つけるしかないのだと思う。
そこにまた、現実の悪いニュースが入ってきました。福島第一原発のトリチウムなど含む水海洋への放出の政府の方針が決められたそうなのだ。そして、原子力発電所の再稼働が進められる。そんなこの日本という国のありようと、それによって未来の命を育たぬようにするかのごとく、何か、大切なものごとが刈り取られていくようでもあるのに困惑する。いつかぼくの知った水は誰のもの、土はだれのもの、それは未来からの借りもの、というネイティブアメリカンの言葉は、日本の事故を起こした原子力発電所と、そこからあかあかとした明るすぎる電気を受け取ってきていたぼくたちへの向けられているかのようなのだ。

<< 山田孝子 アイヌの世界観「ことば」から読む自然と宇宙
HOME
「もやい展」で買った三冊の本 >>
[2223] [2222] [2221] [2220] [2219] [2218] [2217] [2216] [2215] [2214] [2213]
[2223] [2222] [2221] [2220] [2219] [2218] [2217] [2216] [2215] [2214] [2213]
この記事にコメントする

カテゴリー


最新コメント
[05/19 Pg Soft]
[05/04 ペコ]
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]


最新記事
(05/21)
(05/20)
(05/17)
(05/14)
(05/13)
(05/13)
(05/11)


プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


ブログ内検索


最新トラックバック
