えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
山梨県南巨摩郡早川町に旅をした。
何回かやってきたこの町には、早川町の名前通りに早川が流れていて、たくさんの南アルプスの山々からの支流も流れ込んでいる。フライフィッシングもこの旅の目的の一つです。
おばあちゃんたちの店の駐車場に駐車の許可を取ろうと、話をすると、南アルプス邑野鳥公園のわきを通って早川に流れ込む黒桂河内川は台風か何かで起きた土砂崩れによって立ち入り禁止だという。ちなみの「南アルプス邑野鳥公園」の「邑」は「むら」と読み、「黒桂河内川」は「つづらこうちがわ」と読みます。かわりに案内された名もなき川に行こうと、ウェイダー(釣り人がはく腰の上まである大きな長靴)をはいて、歩いていると、軽トラックのおじさんに、釣りですか、釣れましたか、と声をかけられたので、ぼくは、これから行くところです、と答える。軽トラのおじさんは、川の橋と橋の間に、三月に魚を放流したので、いないこともないよ、今度の八月八日に魚を撒くからその時は釣れるよ、などと教えてくれる。
おじさんにいわれた通りに、人が一人歩けるほどの吊り橋と吊り橋の間を、釣りをしながら川上にあがったけれど、魚影やライズ(魚が虫を食べようと水面にあがってきて、水面が少しふくらむ)は見えず、釣果はゼロ匹でした。
帰りに、また四十分ほど、駐車場まで歩かなくてはならない。水を通さないウェイダーを着て、炎天下を歩いていると、熱中症で倒れるかと思いました。夏用にウェットタイプの水に濡れるウェイダーがある理由がわかりました。
それにしても、この早川町を縦断して通る県道三十七号線、南アルプス街道を歩いていると、ひっきりなしにダンプカーが走っていて、道を片側通行にして、そこかしこに警備員がダンプを誘導していて、たくさんの工事をしている。リニアモーターの新しい新幹線のための工事をしていて、巨大な土塁が高く積まれているのを見て、悲しくなる。リニアモーターカーだって? スピードなんてもういらないよ。この町にも何らかの名目でお金が入ってきているのだろうか? 近くには野鳥のサンクチュアリである南アルプス邑野鳥公園もあるというのに。新しい新幹線はこの町を耳をつんざく騒音をたてながら通過していくだけ。挨拶ぐらいはしろよ。こんちきしょう! 巨大な土塁を見ていると、涙が出てきた。川の水の中、森の木々から見る世界のことをぼくは思っていました。
夕方、昔、早川北中学校であった宿、ヘルシー美里に着いた。ここだけは、いつもと変わらず、ぼくを迎えてくれました。
翌朝、釣りをしに近くの川まで行こうと歩いていると、昨日と同じ軽トラのおじさんに、釣れましたか、と声をかけられた。ぼくは、これから行くところです、と答えると、あまり川の奥までは撒いていないから、と教えてくれた。ふと、魚を放流するのも大事だけれど、魚を定着させることも大事ではないかと、僭越ながらも思った次第です。
フライフィッシングを野山に出て、してみて、思ったこと。渓流に降りる、入渓ポイントというのを探すのがとても大変です。近所の相模川のようにはなかなか川まで降りられません。インターネットの情報で見つけた、踏み跡を行けば安全に降りられるという入渓ポイントを見つけ、草ぼうぼうの厳しさに、躊躇し、足腰の弱い、体力に自身のないぼくは下りられなかったこともあるよ。
釣行の釣果はゼロでも面白く、ほろ苦くも楽しく、どこか考えさせられる旅となりました。
いつかぼくのカーティス・クリーク(誰にも知られたくない秘密の川)が見つかりますように。
何回かやってきたこの町には、早川町の名前通りに早川が流れていて、たくさんの南アルプスの山々からの支流も流れ込んでいる。フライフィッシングもこの旅の目的の一つです。
おばあちゃんたちの店の駐車場に駐車の許可を取ろうと、話をすると、南アルプス邑野鳥公園のわきを通って早川に流れ込む黒桂河内川は台風か何かで起きた土砂崩れによって立ち入り禁止だという。ちなみの「南アルプス邑野鳥公園」の「邑」は「むら」と読み、「黒桂河内川」は「つづらこうちがわ」と読みます。かわりに案内された名もなき川に行こうと、ウェイダー(釣り人がはく腰の上まである大きな長靴)をはいて、歩いていると、軽トラックのおじさんに、釣りですか、釣れましたか、と声をかけられたので、ぼくは、これから行くところです、と答える。軽トラのおじさんは、川の橋と橋の間に、三月に魚を放流したので、いないこともないよ、今度の八月八日に魚を撒くからその時は釣れるよ、などと教えてくれる。
おじさんにいわれた通りに、人が一人歩けるほどの吊り橋と吊り橋の間を、釣りをしながら川上にあがったけれど、魚影やライズ(魚が虫を食べようと水面にあがってきて、水面が少しふくらむ)は見えず、釣果はゼロ匹でした。
帰りに、また四十分ほど、駐車場まで歩かなくてはならない。水を通さないウェイダーを着て、炎天下を歩いていると、熱中症で倒れるかと思いました。夏用にウェットタイプの水に濡れるウェイダーがある理由がわかりました。
それにしても、この早川町を縦断して通る県道三十七号線、南アルプス街道を歩いていると、ひっきりなしにダンプカーが走っていて、道を片側通行にして、そこかしこに警備員がダンプを誘導していて、たくさんの工事をしている。リニアモーターの新しい新幹線のための工事をしていて、巨大な土塁が高く積まれているのを見て、悲しくなる。リニアモーターカーだって? スピードなんてもういらないよ。この町にも何らかの名目でお金が入ってきているのだろうか? 近くには野鳥のサンクチュアリである南アルプス邑野鳥公園もあるというのに。新しい新幹線はこの町を耳をつんざく騒音をたてながら通過していくだけ。挨拶ぐらいはしろよ。こんちきしょう! 巨大な土塁を見ていると、涙が出てきた。川の水の中、森の木々から見る世界のことをぼくは思っていました。
夕方、昔、早川北中学校であった宿、ヘルシー美里に着いた。ここだけは、いつもと変わらず、ぼくを迎えてくれました。
翌朝、釣りをしに近くの川まで行こうと歩いていると、昨日と同じ軽トラのおじさんに、釣れましたか、と声をかけられた。ぼくは、これから行くところです、と答えると、あまり川の奥までは撒いていないから、と教えてくれた。ふと、魚を放流するのも大事だけれど、魚を定着させることも大事ではないかと、僭越ながらも思った次第です。
フライフィッシングを野山に出て、してみて、思ったこと。渓流に降りる、入渓ポイントというのを探すのがとても大変です。近所の相模川のようにはなかなか川まで降りられません。インターネットの情報で見つけた、踏み跡を行けば安全に降りられるという入渓ポイントを見つけ、草ぼうぼうの厳しさに、躊躇し、足腰の弱い、体力に自身のないぼくは下りられなかったこともあるよ。
釣行の釣果はゼロでも面白く、ほろ苦くも楽しく、どこか考えさせられる旅となりました。
いつかぼくのカーティス・クリーク(誰にも知られたくない秘密の川)が見つかりますように。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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