えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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1970年代のSouthen Deep Soulの素晴らしい一枚です。泣きわめくように歌っているのです。やっぱ8曲目の"Precious Precious"が好きです。O. V. Wrightとタメをなす名唱。詞がいいです。全編意訳でご披露。

「大切さ、大切さ、大切さ、大切さ
ぼくの大切なきみなのさ
愛してくれなくいなら、生きのびるよ
必要とされなくても、なんとかする
ぼくを欲しくなくても、大丈夫
もうけんかなんかしたくないだろう

いつでもきみを愛していることで満足さ
無視されても、待ち続けて
きみが大切さ、きみが大切さ
ぼくの大切なきみなのさ

ぼくの外にだって内側にたってきみはいる
それがいつもチクチク刺すのさ
いろんなやつといっしょに街にいたね
どうでもいいゲームをしていた
どうでもいいゲームさ
分かれる道に愛を見た
いいことも悪いことできみは受け入れた
苦いことも甘いことで受け入れたね
きみが大切さ、きみが大切さ
ぼくの大切なきみなのさ

人はきみについて言っている
いいことは何もないよって
本当は誰も知らないだけさ
いいことも悪いこともきみなのさ
狙いをさだめて
射止めようよ
チャンスがあるからものにしよう
きみが大切さ、きみが大切さ
ぼくの大切なきみなのさ」

こんなのを泣きわめきながら歌われたら来ますな。

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ではYouTubeからの付録です。

1983.11.5 国立一橋大学にて その一

http://jp.youtube.com/watch?v=MFUv9wy3i0c

1983.11.5 国立一橋大学にて その二

http://jp.youtube.com/watch?v=y4I4xA4di2w

Christian Tabernable - Pastor Maceo Woods, Otis Clay

http://jp.youtube.com/watch?v=X8Rx0Z9W2pY

Trying To Live My Life Without You - Otis Clay 1972

http://jp.youtube.com/watch?v=3hQ37rocXf8


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1. Into Something



メンフィスの弱小レーベル"Backbeat"からAl Green要するHiに移籍後のファーストアルバムなのだ。自信たっぷり。1曲目からラストまでDeep Soulの歴史をたどりかのような曲の数々。O. V.が歌うとこうなると見せつけているのだろうか? そして、バックのリズム陣は最強です。鈍重でしかもノリのあるタメがあって凄いです。3曲目の"Precious Precious"の訳なぞを披露。これは名曲だなぁ。

「愛してくれなくても生きのびるよ
必要でないいなら、なんとか合わせるよ
おまえがおれを欲しくなくても、大丈夫
そうしたくないなら、けんかなんかしない
おまえをを愛していることで満たされる
無視されたなら待ちつづける
おまえが大切さ」

2, The Bottom Line



ジャケット写真を見よ。いきなり痩せてしまった。けど、渋くてかっこいい。数年後の悲劇を予告しているかのようだ。声に前作の"Into Somethoing"のころの艶や強さがない。8曲目の"A Little More Time"は死を予感しつつ、もう少し時間が欲しいとつぶやくこの声は晩年のBillie Holidayのように生気が足りなく、痛々しい。このアルバムの中ではお気にいりは"That's The Way About Feel About Cha"です。こんな詞です。

「なにかがきみのドアをノックしたのなら
こたえは愛なんだ
ノックなんて
世界は十分ではないけれど
きみは傷ついたけど
誰でもよくあること
ぼくだってそうさ
きみがもとめているのは
これまでの生活を変えるってこと
本に書けるぐらい話してあげられるよ
無理解や失望に傷ついたことなら
ためいきまじりに愛を受けとめないで
もっとよく見て
深く見て
ぼくが感じている素敵な何か」

3. We're Still Together



ジャケット写真からO. V.がいなくなってしまった。この当時、とてもすさんだ生活をしていたという話もある。けれど、このジャケット、以外に好きです。ディスコの軽めのビートの曲もO. V.が歌うとディープ。(天からの使いが天に戻る時、まず声にそれが表れるという)天人五衰のような枯れた声の1960年代に戻ったかのような"Mirror Of My Soul"が気になります。これはもの狂いのプラトニックラブの歌なのかしら? シュールな詞なんだが、出だしはこんな詞です。

「きみはぼくの魂の鏡
見れば見るほど美しい
こんな愛の物語は聞いたこともない
愛を分からせてくれた」

この物語の続きを読みたい人はO. V. Wrightを聞きましょう。(Hiにたがわず、Backbeatレーベルも名盤揃いです。)

とりつかれたように愛を歌い、病となり、このアルバムをラストとして残し、(多分、薬の過剰摂取の原因の)心臓麻痺で逝ってしまった。

The Southern Deepest Soul Singer O. V. Wright!!


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最近、ジョニーアダムスの"Reconsinder Me"を歌のレッスンで練習しています。この曲が吹き込まれたのがナッシュビルで、ナッシュビルというとカントリーミュージックのホームと言われているところだけど、1960年代から1970年代に"SSS International"というソウルミュージックのインディーレーベルがあったんだ。ニューオーリンズからナッシュビルまで出向き録音した楽曲を集めたのがこの"herat & soul"というアルバム。公民権運動からブラックパンサーまでをひた走ってきたこの時代の熱さと希望やら愛がタフさとともに、このアルバムには音として真空パックされている。

ぼくの練習する名曲の"Recosinder Me"だけど、こんなシンプルな歌詞で美しい。「愛」や「好き」ということに難しさはいらないのかも。訳してみました。

「こんにちは ぼくだよ
ぼくがわるかったよ
こんなふうにあらわれるなんて 驚いているかも
きみのドアのところで
翼のもげたヒバリのように歌っている
もどってきて きみにもう一度考えてとお願いしている
ぼくを考えなおしておくれ
きみの愛なしにはやっていけないって分かっているだろう
いつまでもきみを愛させてほしいんだ
ぼくを考えなおしておくれ

いい生活ってみんなが言う真実を学んだと思う
それは短すぎて夜通し灯していられないロウソクのようだって
いま、ぼくの心に夕やみがあって
きみに頼みたいんだ
きみにぼくの道を照らしてほしい きみにもう一度考えてとお願いしている
ぼくを考えなおしておくれ
きみの愛なしにはやっていけないって分かっているだろう
いつまでもきみを愛させてほしいんだ
ぼくを考えなおしておくれ」

最近、ぼくの歌詞で古いのが発見された。題して"One Love, One Heart"。

「こんなにたくさん 涙が あふれでるから
ぼくの汚れた 顔を ぬぐっておくれ
たった一つの 心だけど
いいかたは いろいろあるのさ
One love, one heart
One love, love, love, love, love

山を越えて 来ておくれ
川を渡って 来ておくれ
きみがドアを たたいてくれたら
ほんとにたくさん涙があふれでる
たったひとつの 心だけど
涙が 止まらなくなるのさ
One love, one heart
One love, love, love, love, love
One love, one heart
One love, love, love, love, love」

昔の自分は簡単ないい詞を書くなぁ。ぼくは変わってしまったのか? いいや、心は変わっておりません。というか、変われない。いいことなのかな? 反面、みなさん、ご迷惑をおかけしています。すみません。歌はジョニーにほんの少しでも近づきたいけど、これはこれは長い長い道のりだよ。

1960年代のアメリカ南部の所謂サザンソウルとジャマイカのロックステディはぼくにとって最高の音楽です。シンプルだし、愛に溢れているし、深いし・・・。思い出したよ。これからはMr. Happy Go Luckyになります。


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バリの竹のオーケストラの対決です。戦うのはサンカルアグン村とプンダム村。老賢者の太い竹の低音の響きに思春期の細い若い竹の音が重なり、部屋の空気を草木が育ち、虫たちが何世も甦り、人と変成し、別次元へ誘ってくれる。ライナーノーツには、心安らかな沈静と、明快な覚醒という一見相反するような精神状態を矛盾なくもたらしてくれる、とある。おお、これは英語で言うと"awaken!"、サンスクリット語で言う"bodhi"、日本語では「菩提」、「悟り」。
などと書いていると部屋が異様にみしっと揺れた。地震ではなく、ぼくはこれを「訪れ」だ。ありがとう。


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音楽しかあまり好きなもの、趣味のないぼくは、暑い夏の夜の眠れなさを、音楽を聴いて過ごすのです。どんな音楽をかけているのでしょう? 最近、このふたつがお気に入り。

LUA E SOL / 首里フジコ

素敵なジャケットでしょ? 沖縄のこのシンガー、やさしい声だなぁ。ブラジルが琉球と出会ったようなトラディショナルナンバー「べーべー」や「月ぬかいしゃ」、オリジナルの「私はサカナ」は深い熱帯の海をゆっくり泳ぎ、中村八大・永六輔コンビの「私の好きなもの」、ラストは麻布あたりにあるジャズ喫茶を深く潜る。泳ぐことって、なんか自由で癒してくれるけど、ゆっくりとこのシンガーは泳いでいる。ああ、きみに、もっとゆっくり泳いだらっていってみようかな? きみは泳げるんだから。そしたら、知らないすてきなものを見れるかも。フジコの歌みたく。

Chora Cartola

ブラジルにカルトーラっていうサンバ・カンソンのシンガーであり、作詞作曲家がいたんだけど、その人の楽曲をショーロというブラジル独自のインストュルメンタル形式で演奏したアルバム。カルトーラは伝説のミュージシャンで、六十歳を越えてアルバムデビューして、数枚のレコードを吹き込んで逝ってしまった。今年で生誕百周年だという。ゆったりとシンコペイトしるサンバの複雑なリズムにのった今まで余り気づかなかったカルトーラのメロディーの美しさにため息が出ます。

素敵な音を聴いていられるなら、今夜は、眠れなくてもいいです。明日の夜も。けれど、いつか眠らしておくれ。


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1曲目はBillie Holidayがシンプルなガット・ギターをバックに南国と島の香りを漂わせ歌う"Stormy Weather"みたいなのだ。5曲目の「埃」はオリジナルで、サンバのリズムにのって、乾ききった砂漠に命の一滴の水が深く沁みていく感じ。7曲目の「国頭サイハイ」は古い労働歌のような沖縄民謡。と書けば、なんともとりとめのないような歌手に思えるけど、そんなことはなく、例えば、Billie Holidayがくちなしの花を髪にさしているとするなら、フジコはハイビスカスの花をさしているのではなかろうか? そのハイビスカスの花はどの曲でも香り、ぼくを酩酊させてくれるのです。


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最強です。このニューオーリンズのソウルシンガー、R&Bシンガー、Johnny Adams。人は彼をTan Canary、褐色のカナリアとも呼ぶ。ニューオーリンズのクラブで声真似の競い合いであのBobby Mcferrinを負かしてしまったという伝説(?)もある。この声と歌いまわしは最高です。どちらかというと、ヒット曲にもあまり恵まれず、知る人ぞ知るシンガーであったJohnnyのキャリア前期の歌が一望で楽しめるのがこのアルバム。オーセンティックなアメリカ南部のソウルミュージックを正統なソウルマナーで歌っています。すげー声だ。すげー歌だ。彼の初期のヒット曲、"Recosinder Me"では「仲直りしよう ぼくは翼のもげたヒバリのように歌う きみなしではやっていけない」と歌っているけど、その地上におりてきた歌う小鳥であるJohnnyは1998年の秋、再び、はばたいて、知らない空へ行ってしまった。ニューオーリンズの人はJohnnyを忘れないだろうけど、ぼくも確かにこんなソウル・ミュージックがないとやっていけないよ。


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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