えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
神奈川県立近代美術館鎌倉へ「生誕100年 松田正平展 陽だまりの色とかたち」に行ってきた。五十歳を過ぎてから少しづつ絵が認められ、確かにそのころに松田正平さんは、誰のものでもない松田正平さんの絵を描き始めたのだった。
それまでにどうしていたかというと、戦前に東京美術学校西洋画科、今の東京芸術大学に入学しパリに留学時しかの地で第二次世界大戦が勃発、帰国、戦後の三十歳になるちょっと前までは学校の先生をしながら絵を描き続けていたのだが、宮内庁ご用達の洋裁師をしていた奥さまから、私は学校の先生と結婚したのではありません、と言われ、教員の職を辞してしまうのだが、絵が画廊で売れ始めたのは、六十歳からだという。なんかいい話だなぁ、でもないか。
生涯、祝島の風物を愛し続け、描き続けてもいる。その祝島、今は原発の立地候補とその反対運動で人の口吻にものぼるのは、また別の機会に。その祝島で絵を描いていた松田さんに島のある女の人は、うちの子もちょうどこんな絵をかくよ、と言ったという。そう言われた松田さんは満面の笑み。九十年の生涯を過ぎた偉大な画家は生きることの達人であったのかな。
大映の兵隊やくざシリーズの実質のラストである八作目「兵隊やくざ 強奪」を見た。この大映でのシリーズ、一作目のみが増村保造監督で二作目から八作目までが田中徳三監督、九作目が大映ではなく勝プロでの制作の「新兵隊やくざ火線」で異色、唯一DVD化されておらず、ぼくは一作目から八作目まで見たのだけど一作目の「兵隊やくざ」と並ぶ「兵隊やくざ強奪」は不可思議な名作だと感じた。
七作目の「兵隊やくざ 殴りこみ」で日本は負け、田村高廣の演ずる有田上等兵も、勝新太郎の演じる大宮一等兵も、すでに兵隊ですらなく、二人は混乱の中国の中、日本内地を目指し、南に向かう、その途上で三才にもならない捨てられた赤ん坊を拾う。満人か日本人の子かわからんものを置いていけ、と言う有田上等兵に、大宮一等兵は、人間の子どもであります、と返す。一旦は置いていく子どもの泣き声に堪らず、引き返し子どもを連れて行く決心をする有田上等兵に喜ぶ大宮一等兵、そして、名前もわからない子どもとの三人での旅が始まり、大宮一等兵は、おれたちの子どもであります、と叫んだのだった。
戦争映画を二歩離れ、B級映画のマニアであるアメリカのタランティーノ監督が絶賛しそうな無国籍な情趣のこの映画は、あとは見てのお楽しみ。
今作の脇役陣の中で、どの俳優たちも素晴らしかったのだけど、特に、美人の抗日ゲリラ隊長、楊秋蘭を演じる佐藤友美が良かったです。
七作目の「兵隊やくざ 殴りこみ」で日本は負け、田村高廣の演ずる有田上等兵も、勝新太郎の演じる大宮一等兵も、すでに兵隊ですらなく、二人は混乱の中国の中、日本内地を目指し、南に向かう、その途上で三才にもならない捨てられた赤ん坊を拾う。満人か日本人の子かわからんものを置いていけ、と言う有田上等兵に、大宮一等兵は、人間の子どもであります、と返す。一旦は置いていく子どもの泣き声に堪らず、引き返し子どもを連れて行く決心をする有田上等兵に喜ぶ大宮一等兵、そして、名前もわからない子どもとの三人での旅が始まり、大宮一等兵は、おれたちの子どもであります、と叫んだのだった。
戦争映画を二歩離れ、B級映画のマニアであるアメリカのタランティーノ監督が絶賛しそうな無国籍な情趣のこの映画は、あとは見てのお楽しみ。
今作の脇役陣の中で、どの俳優たちも素晴らしかったのだけど、特に、美人の抗日ゲリラ隊長、楊秋蘭を演じる佐藤友美が良かったです。
仁科邦男さんの著した「犬の伊勢参り」という本を読んで、江戸時代、夏目漱石曰く徳川家(とくせんけ)の世の中って、もしかして幸せな時代だったのかも、と思う。三百五十年つづいたかの時代に「お陰参り」と呼ばれる、神聖なお宮の建て替え儀式である式年遷宮の年の集団での伊勢神宮参拝の国中上げてかのような集団参拝が六十年毎に三回も起きて、当時三千万人ほどだった日本人のうち三百万人以上が参っていたという説もあるほどで、その多くが主人に伺いも立てず、着の身着のまま、三重を目指した、という。その人々の行列に主人や村人に代参として遣わされていたシロやブチと呼ばれた犬たちも歩いていて、首に祓(はらえ)、所謂御札を巻きつけて帰ってきた。楽しそうではないか。それに平和な景色だなぁ。
日本には神の社の三大聖地があるかもしれず、そこは伊勢神宮と熊野本宮、出雲大社。今年の伊勢神宮は六十二回目の式年遷宮にあたって、ぼくも一度は参りたい、と思うのです。日本万歳!
石牟礼道子さんの「椿の海の記」を読了した。水俣病発症以前の村であったころの水俣の五歳の女児の語る物語は、言葉を書き残すことのない人たちの物語で、昭和五年のころの在りし日の日本の胸苦しくなるような風景でもあった。
写真家の藤原新也さんが石牟礼道子こそ三人目の日本人のノーベル文学賞にふさわしいと言ったことに同意します。なんと言ったらいいのだろう、「枯木灘」や「千年の愉楽」を書いていたころの中上健次の小説を数倍濃度を高め、しかも、なんという美しい文なのだろう。そして、そこには確かで無辺な愛がある。それに対峙し屹立するのは、公害を垂れ流しつづける企業なのだが、この物語は、それについては萌芽にとどまり、まだ書かれない。
石牟礼道子さんこそが戦後の日本のまさにその時代が生み、時代を越える普遍性を持った、最も偉大な小説家ではあるまいか。
ヘンリー・D・ソローの「森の生活 ウォールデン」を読了する。この本の中でソローーの思考はウォールデン池から出発し、さまざまに飛翔し、再びウォールデン池に戻ってくる、長大な散文で書かれた詩なのだった。難しいけど、美しかったです。それから、ソローって反逆者だったんだと思った。強固で頑迷な奴隷制反対論者でもあったのはこの本にも出てきて、それはリンカーン登場、アメリカ南北戦争前夜のことであった。失われた最良のアメリカがあるようで、そんなところにも惹かれます。ぼくが読んだのは佐渡谷重信さん訳の日本語なのだが、ここでは「池(Pond)」と題された章のおしまいの一段を英語で引用して、この自然の緑が陽光を受けて輝くかのような明るい瞑想家に敬意を表します。
White Pond and Walden are great crystals on the surface of the earth, Lakes of Light. If they were permanently congealed, and small enough to be clutched, they would, perchance, be carried off by slaves, like precious stones, to adorn the heads of emperors; but being liquid, and ample, and secured to us and our successors forever, we disregard them, and run after the diamond of Kohinoor. They are too pure to have a market value; they contain no muck. How much more beautiful than our lives, how much more transparent than our characters, are they! We never learned meanness of them. How much fairer than the pool before the farmer's door, in which his ducks swim! Hither the clean wild ducks come. Nature has no human inhabitant who appreciates her. The birds with their plumage and their notes are in harmony with the flowers, but what youth or maiden conspires with the wild luxuriant beauty of Nature? She flourishes most alone, far from the towns where they reside. Talk of heaven! ye disgrace earth.
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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