えいちゃん(さかい きよたか)

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石牟礼道子さんの「椿の海の記」を読了した。水俣病発症以前の村であったころの水俣の五歳の女児の語る物語は、言葉を書き残すことのない人たちの物語で、昭和五年のころの在りし日の日本の胸苦しくなるような風景でもあった。

写真家の藤原新也さんが石牟礼道子こそ三人目の日本人のノーベル文学賞にふさわしいと言ったことに同意します。なんと言ったらいいのだろう、「枯木灘」や「千年の愉楽」を書いていたころの中上健次の小説を数倍濃度を高め、しかも、なんという美しい文なのだろう。そして、そこには確かで無辺な愛がある。それに対峙し屹立するのは、公害を垂れ流しつづける企業なのだが、この物語は、それについては萌芽にとどまり、まだ書かれない。

石牟礼道子さんこそが戦後の日本のまさにその時代が生み、時代を越える普遍性を持った、最も偉大な小説家ではあるまいか。










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えいちゃん
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音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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