えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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今まで参ったことのなかった明治神宮に詣でました。はっぴーえんどの名曲「夏なんです」に出てくる「鎮守の森」とはここなんだろうな、などと思いながら森の中の参道を歩いてゆく。日本の庭園には借景という伝統があるけれど、この森が造化で昔の庭師たちが百年後を思い描いて植樹したことに、ぼくは、その百年の経った今の森の中の参道を歩きながら、驚き、感嘆してしまう。

森の奥の凛として清々しい社殿に着き、柏手を打ち、御朱印をいただき、御神籤をひきました。

「大御心 (二三)

明治天皇謹製



とき遅きたがひはあれどつらぬかぬ
ことなきものは誠なりけり」
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今月のぼくの歌う予定です。他にもオープン・マイクなどに出没します。遊びに来てね。

http://kysakai.lovemebaby.net
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ジム・ロジャーズさんの著した「日本への警告」を読む。ジム・ロジャーズとは、株式のお取引で世界で一番富を得た人だそうな。

こういう本を読むと、日本から立ち去り、永遠にもどらない旅に出ようかとも思う。移住先はどこがいいのだろう? ニュージーランド、カナダ、マレーシア、そこは日本だけど、沖縄とかを思い浮かべる。だけど、日本がいいのだけれど、なんか近ごろの日本は日本ではなくなってきているみたいだというと、ジムからは変化に対応できないバカ者と叱責されそうだ。

この本を読むと、特に、東京オリンピックの後の日本がおそろしくなる。この本の内容のすべてに首肯しるわけではないけれど、オリンピック後の日本についてはあたっていそうな。なにより、ぼくはただ、寂しく楽しい老後をすごしたいだけなのに。

ジム・ロジャースによれば、中国こそが21世紀の覇権国家になるだろうという予測は当たってほしくないのは、かの国がチベットの人々やウイグルの人々にしていることによる。アメリカだってそうだった。中南米に人々になんと酷い辛苦をなめさせてきたアメリカ合衆国。覇権国家とかなくならないのかね? 覇権国家とか馬鹿らしい。

でもお金は欲しいな。使いみちとか知らないけれど。






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名も知らぬ遠き島より
流れ寄る椰子の實一つ

故郷(ふるさと)の岸を離れて
汝(なれ)はそも波に幾月

舊(もと)の樹は生ひや茂れる
枝はなほ影をやなせる

われもまた渚を枕
孤身(ひとりみ)の浮寢の旅ぞ

實をとりて胸にあつれば
新(あらた)なり流離の憂(うれひ)

海の日の沈むを見れば
激(たぎ)り落つ異郷の涙

思ひやる八重の汐々(しほじほ)
いづれの日にか國に歸らむ


これは島崎藤村の詩「椰子の實」ですが、もともとは柳田國男が島崎藤村に明治三十三年に語った話である三河(愛知県)の伊良湖岬に椰子の実が流れ着いたことをから藤村が着想を得て、詩としたそう。柳田國男はこの話を長い年月をかけてあたため、昭和二十七年に発表したのが「海上の道」で、稲作の伝来を、黒潮の海流の流れと古い言葉から解き明かそうとした壮大でロマンチックな一説なのです。ぼくは読みおおせた角川ソフィア文庫版の「海上の道」には他にも「海神宮考」、「みろくの舟」、「根の国の話」、「鼠の浄土」、「宝貝のこと」、「人とスズダマ」、「稲の産屋」、「知りたいと思う事二、三」など柳田の晩年の論考が収められ、すべてどこかで沖縄、琉球の諸島について言及していてるのだった。時は昭和二十七年、1952年は日本とアメリカ合衆国の間でサンフランシスコ条約を結び、日本はアメリカの統治下ではなくなったらしいのだが、沖縄はもどってこなかった。柳田国男はこれらの文章を日本の文部と政治の内側からの抗議と声明としての意味も込めて書いたのではないかしらと、ぼくは想像してしまう。「海上の道」の有名な美しい一節からです。

「今でも明らかに記憶するのは、この小山の裾を東へまはつて、東おもての小松原の外に、舟の出入りにはあまり使はれない四五町ほどの砂浜が、東やゝ南に面して開けて居たが、そこには風のやゝ強かつた次の朝などに、椰子の実の流れ寄つて居たのを、三度まで見たことがある。一度は割れて真白な果肉の露はれ居るもの、他の二つは皮に包まれたもので、どの辺の沖の小島から海に泛んだものかは今でも判らぬが、ともかくも遙かな波路を越えて、また新らしい姿で斯んな浜辺まで、渡つて来て居ることが私には大きな驚きであつた。
 この話を東京に還つて来て、島崎藤村君にしたことが私にはよい記念である。今でも多くの若い人たちに愛誦せられて居る椰子の実の歌といふのは、多分は同じ年のうちの製作であり、あれを貰ひましたよと、自分でも言はれたことがある。
    そを取りて胸に当つれば
    新たなり流離の愁ひ
といふ章句などは、固より私の挙動でも感懐でも無かつた上に、海の日の沈むを見れば云々の句を見ても、或は詩人は今すこし西の方の、寂しい磯ばたに持つて行きたいと思はれたのかもしれないが、ともかくもこの偶然の遭遇によつて、些々たる私の見聞も亦不朽のものになつた。伊勢が常世の波の重波(しきなみ)寄する国であつたことは、すでに最古の記録にも掲げられて居るが、それを実証し得た幾つかの事実の中に、椰子の実も亦一つとして算へられたことを、説き得る者はまだ無かつたのである。土地にはもちろん是を知つて居る人が、昔も今も多かつたにちがひないが、それを一国文化の問題とするには綜合を要し、又は或一人のすぐれた詩人を要したのである。
 椰子の実の流れ着くといふ浜辺は多かつた筈であるが、是が島崎氏のいふやうな遊子によつて、取上げられる場合が少なかつたかと思はれる。昔はこの物を酒杯に造つて、珍重する風習があり、それも大陸から伝はつて来た様に、多くの物知りには考へられて居た。倭名鈔の海髑子の条などは、明らかに書巻の知識であつて、もし酒中に毒あるときは、自ら割れ砕けて人を警戒するとあり、まだどういふ樹の果実なりとも知らず、何か海中の産物の如くにも想像せられて居たやうであるが、なほ夜之(やし)といふ単語だけは、すでに和名として帰化して居る。京人の知識は昔も今の
如く、寧ろ文字を媒として外国の文化に親しみ、久しく眼前の事実を看過して、たゞ徒らに遠来の記録の、必ずしも正確豊富で無いものを捜索して居たことは、独り椰子の実だけの経験では無かつた」

ぼくは、日本には海の向こうの二つの大きな原郷のようなものがあって、その一つは韓国、朝鮮で、もう一つは沖縄、琉球であるような気がするのです。前の大戦でもそうだったように、この二つ原郷をないがしろにする時、日本は再び何もかもを失うのではないだろうか?





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ポレポレ東中野で23年前に作られて長らくある事情により公開されなかったらしい森川時久監督の「夏少女」を見ました。公開されなかったある事情とは何となく察しというか、想像できるみたいなのだが、戦争の記憶が日本から薄れていくような今、公開されてよかったとも思う。

ルイス・ブニュエルの幻想映画のようでもあり、昔からの日本映画の真骨頂であるファミリー・ドラマのようでもあった。

間寛平さんと桃井かおりさんの演じる夫婦がとてもよかったけれど、さらによかったのが主人公を演じる子役の男の子と女の子。二人とも、この時のこの「夏少女」が初めての演技経験だったそうだ。そんな二人が夏の海の光のように美しくキラキラと輝いておりました。
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多摩美術大学美術館という小さな美術館に「エターナル・アフリカ*森と都市と革命」展を見に行きました。

アフリカ文化や思想、政治の研究者として、そして、ぼくにとっては何より、アフリカのポップ・ミュージックの紹介者として思い出される亡き白石顕二さんのアフリカ現代アートのコレクションです。

絵を見ながら、ぼくの心はアフリカの密林や大地に住む精霊たちと心の中で歌い、踊っていました。その精霊たちが、世界中の都市にも侵入し、伝播し、ぼくたちを知らない世界にいざなった、そんな時代の20世紀が、一休みしつつ、まだまだ続いていく予感。それらの人類発生の地、アフリカの精霊たちは、長い長い旅の末にたどり着いた東アジアの端の島の祭りの神やものの怪の姿にも何やら似ているという嬉しい発見。

すると、課外授業で見学に来たたくさんの小学生が美術館に入ってきて、笑い声があふれていた。子どもたちはこれらの絵や像をどのように見たのだろう?
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東中野にうなぎの串焼きの居酒屋さん「クリカラ」があって、うなぎを内蔵から骨から全部、食べちゃうんだよ。とても美味しい。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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