えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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五木寛之さんの著した『死の教科書―心が晴れる48のヒント―』を読みました。五木寛之さんの書くものは好きなんです。ファンといっても差し支えありません。

昔、五木寛之さんは「五木寛之の夜」というラジオ番組をやっていらして、その始まりの時のセリフがこんな風でなんとも粋でした。

「人生は短く、夜もまた短い。今日できることは明日に延ばして、せめてこの深夜の一時を」

この番組を聴いて、ぼくは今は無きソ連(旧ロシア)の反体制シンガーソングライター、ヴィソツキーやアルゼンチンのフォルクローレのギター弾き語りの詩人、ユパンキを知ったのです。

さて本の話に戻り、この『死の教科書―心が晴れる48のヒント―』は読者の死や老いにまつわる質問を五木さんの八十八年の人生の実感を通して答えるというもの。五木さんはこの本の前書きに、この答えとまったく違う方に行ってしまってもいいと言う。ちょっとだけこの本の紹介のために引用します。

「年長の先輩に何かをたずねるとき、人は必ずしも正しい答えを期待しているわけではない。その問題について語り合いたいのではあるまいか。答えはたぶん自分で決めている。問題の周辺を一緒にぐるぐる歩き回ることが必要なのだ。
 私自身、先輩や友人にアドバイスを求めたことが何度もあった。そしてほとんどの場合、よい助言や忠告を受けた記憶がある。しかし、実際には私はそのアドバイスにしたがわず、自分で決めた道を選択した場合が多かった。
 では、私が受けたアドバイスは意味がなかったのか。いや、決してそうではない。むしろ、その言葉に背中を押されて、反対の方向へ歩きだしたことが多かったのだった」

「前車の覆しは後車の戒め」、そして「自分のことは棚にあげて」、自由に発言していこう、と五木さんは初めて思い、この本を出したそうなのです。

人生の重たい話をある軽みでもって飄々と普段の言葉で語る五木さんに、読みながら、ぼくは、そうか、と何度も安堵の溜息すらついていたのです。

あー、そして、いつか、五木寛之さんの「青春の門」を全巻、読みたい。







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お店の創業から70年を超える歳月が流れているらしい八王子の居酒屋「多摩一」に行ってみました。入って、壁一面に飾られた絵に驚く。あっ、山下清の切り絵もあるぞ。複製かな? メニューは居酒屋の肴の定番が揃い、とてもお安い値段ながら、どれもとても美味しい。初めは瓶ビールで、次にひさしぶりの日本酒の熱燗でやりました。「多摩一」、コロナに負けるな。楽しい居酒屋タイムをありがとう。
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坪川拓史監督の『モルエラニの霧の中』を見ました。

途中で休憩の入る3時間48分の大作は北海道の室蘭で撮られ、特別な登場人物は一人も出てこず、たいした事件も起こらないのだけど、それでも、心に染み入る何かがあって、とても感動しました。

今は亡き大杉漣さんや小松政夫さんが出演しています。大塚寧々さんや香川京子さんも出ています。「土佐源氏」の一人芝居の名優、坂本長利さんが機関車の元機関士、今は公園の動かない展示物のD51の老いた整備係りの役で出演していて、これが素晴らしかった。高校生役の久保田紗友さんもよかった。あまり笑わない少女役。

ふるさと映画の『モルエラニの霧の中』、俳優ではない人たちもたくさん出演していて、映像は詩的でありながら、とてもリアル。室蘭ロケの7話の連作で、それぞれの物語は人と人でつながり、話ごとに主人公が入れ替わり、あっという間の4時間近くでした。

一番好きなシーンは、坂本長利さん演じる怪我をした展示物の機関車の整備係りを竹野留里さん演じる高校生が病院に訪ねて、二人で屋上で製鉄所のもくもくと煙をあげる煙突が並んでいるのを眺めるところです。高校生がこうつぶやく。

「室蘭って機関車みたい…」

この映画の話はすべて、室蘭に移住したというより生まれたところに戻った坪川拓史監督自身が町の人から聞いた話だそう。そして、「モルエラニ」とはアイヌ語で「小さな坂道をおりた所」という意味らしい。監督は室蘭についてこんな風に言ってもあります。

「室蘭の人たちは、口癖のように「何もない町」って言うんです。でも僕から見たら、こんな素敵な町はない。それを映画で伝えたいという思いもありました」

いつか行ってみたいところが、またふえてしまった。

モルエラニの霧の中
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町田にある菅原神社にお参りしました。菅原道真公をお祀りしたこの神社の梅の木はまだ咲いておりませんでしたが、凛とした気を感じ、清々しく思いました。


大きな絵馬が飾られており、描かれた牛の瞳のつぶらな光に魅せられ、ぼくは佇んでおりました。


御神籤をひくと「大吉」です。

「第二番 御神籤
 
 ひそみ居し
   ふちの
 龍らの
  時を得て
 雲井に登る
 かげの
 めでたさ
 
 なにごとも末の見込みがある
 改めかえてよい運です
 志強く驕り高ぶる事なく信神すれば
 龍が風や雲を得て天に昇るように出世します
 辛抱が第一です

 運勢 大吉」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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ブルータスの特集が「音楽と酒。響く、聴く、語る、レコードとバーの話。」なので、買って、読んでしまった。

いつか、レコードやCDで音楽をかける昼、喫茶店、夜、バーのオーナー兼店員になるのを心のどこかで夢見たりしています。そんなお店のオーナーになったら、音楽だけは、自分の大好きなものしかかけないのだ。サム・クックやロバート・ジョンソンね。

その昔、下北沢にリズム・アンド・ブルースをかけるバー「ストンプ」があって、毎日、必ずダニー・ハザウェイの「ライブ」をかけるようなのだった。もう、そのお店はなくなってしまったけれど、近藤房之助さんがオーナーをしていました。房之介さんはけっこう頻繁にカウンターで飲んでいて、ソウル・チルドレンとか、いろんな知らないミュージシャンの音楽をそこで知りました。

いつか行ってみたい一関の「ベイシー」は載っていなかったけれど、このブルータスに、ぼくと縁のあった下北沢の「いーはとーぼ」や「マサコ」が紹介されているのも、うれしかった。

夢のつづきを見つづけて、おいしいコーヒーやジントニックを作る練習をしないとな。




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斉藤幸平さんの著した『人新世の「資本論」』を読む。1990年以降に生まれた人たちのことをZ世代と呼ぶそうなのだが、この『人新世の「資本論」』を著した若い、1987年生まれの経済学者、社会学者もZ世代の最も後衛にいる人なのかもしれない、などと思いました。スウェーデンの環境問題の活動家、グレタ・トゥーンベリさん、アメリカの大統領の就任式で詩を読んだアマンダ・ゴーマンさんとか、最近の若い人は違うな、何か先まで見えているのかもしれないと思ったりするのだけれども、この斉藤幸平さんもそうかもしれない。

この本では、国連の推奨するSDGs(持続可能な開発目標)に対して、これでもか、これでもかと鋭い批判をしつつ、ある結論に読者は導かれるのです。ぼくが思うに、その瑞兆は日本でも見られ、例えば、子ども食堂とかがそうではないかしら? アメリカで始まり世界に広がったフードバンクとかも。遠く地球の裏側まで見通しつつ、何世代先まで何を残せるかを考え、今、小さなことでもいいから行動を始める、そんな人たちが登場しつつあることが素晴らしいです。ぼくも遅い歩みながら、追いかけてゆきたい、と思ったりします。






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小野正嗣さんの著した『100分de名著 フランツ・ファノン 黒い皮膚・白い仮面』を読む。NHKのEテレの番組「100分de名著」のテキストです。

受信料を安くするためにEテレを無くせと、政治家の誰かが主張しているらしいのだが、Eテレはおいらのよく見る番組が多い。「日曜美術館」とか「心の時代」とか「バリバラ」とか、この「100分de名著」とか。どうか、お偉いさんよ、Eテレを無くさないでくれ。小野正嗣さんって「日曜美術館」の司会の人じゃんか。

で、まだ放送していないフランツ・ファノンの「100分de名著」を先に読んでしまったのです。面白くて一気読みしてしまった。確か、二十歳のころ、フランツ・ファノンを初めて読んで、その本「黒い皮膚・白い仮面」に所収されていた「黒人の生体験」は衝撃的だった。あの二十歳のころ、中上健次を読み、アラン・シリトーを読み、ジェームズ・ボールドウィンを読み、世界にプロテストするような本を片っ端から読んでいて、フランツ・ファノンもそのように読んだのです。

「黒人の生体験」は、ファノンがリヨンの大学で医師になるために勉強をつづけていた学生のころ書いた文で、その怒りの激しさと悲嘆の涙の純度と、まっすぐにものごとを見る、その真摯さに、ぼくは打ちのめされた。ファノンはマルカムⅩの登場以前に遥か先の遠くに到達していたようなのだ。ファノンはこう断言する。

「ニグロは存在しない。白人も同様に存在しない」

そして、またしても、何度でも、ぼくは「黒人の生体験」を締めくくる文を引用しつつ、世界からあらゆる差別のなくなることを願ってやみません。

「しかし私は自分の全存在を賭してこの切断を拒否する。私は自分の心が世界と同じくらい広大なのを感ずる。真実、私の心は最も深い河と同じくらい深いのだ。私の胸は無限に広がる力をもっている。私はこの世へのささげ物だ。だのにその私に不具者の謙譲さを勧めるのか。きのう私は世界に目を開いたとき、空が顛倒するのを見た。私は身を起こそうとした。だが内臓を摘出された沈黙が翼もなえて私の方に逆流してきた。無責任に、〈虚無〉と〈無限〉に馬乗りになって、私はさめざめと泣き出した」





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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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