えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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沖田修一監督の「モリのいる場所」を見ました。画家、熊谷守一とその妻、秀子の晩年の数日を描いた淡々とした映画でした。ほとんど、ストーリーらしきもののない映画が風狂、自由、そして、清廉という言葉がぴったりと来そうな熊谷守一の人とその絵のようでした。

熊谷守一を山崎努さんが、秀子を樹木希林さんという二人の名優が演じておられます。こんな年老いた夫婦がいたのかとほほえましきももあり、なんだか、とても素敵でした。熊谷家の家事手伝いの美恵の役の池谷のぶえさんもいい感じ。

家に帰って来て、映画を思い出しながら、この前、熊谷家の跡地に熊谷の娘の櫂さんが建てられた熊谷守一美術館で買った「熊谷守一画文集 ひとりたのしむ」を見つつ、にやにやと微笑んでしまう。そして、再び映画を思い出して、映画に何度も現れた小さなな生きものたちがとてもかわいかった。

映画『モリのいる場所』公式サイト
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何か最近、調子悪くて、石原結實先生の著した「高血圧の9割は「脚」で下がる」を読んだ。

近ごろは、日本人の三分の一以上が成人病なのだそうだが、ぼくは成人病とは呼ばず、老人病と呼んでしまう。ぼくはもう老人なのだと思うとなぜか、うれしくなってしまう。もう人はばかることなく、無理をしなくていいのだ。

この本の主となるメッセージの三つで、はよく歩こう、あまり食べないようにしよう、おいしい野菜や果物をいっぱい食べるようにしよう、ということ。

血圧が高いといことは、血圧が高くなるために体が欲している理由があるというのもなるほどと思った。

あと、ストレスもよくないのだそう。そういえば、春前ごろ、仕事いやだなと夜の遅い残業時間に思っただけで、その時、手のひらにたくさんの汗疱ができた、いまだに治らなくて、ぼくは手にオロナイン軟膏を塗っています。どれだけ、仕事がいやなのかと、自分で自分を笑ってしまう。あなたがいなくても会社はつづいていくけれども、あなたがいねければ、あなたの人生はつづかないというのは、真実で、人生は、多分、二度ないかもしれない。




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半藤一利さんの「歴史と戦争」がおもしろくて一気読みしてしまった。ぼくは歴史探偵の大ファンなんです。これまでの膨大な半藤さんの著作から短い文を集めて、明治、大正、昭和の歴史を新書判サイズで駆け抜けるといった内容に、半藤史観の戦争への嫌悪と反省が見え隠れする。半藤史観の特徴というのは、第二次世界大戦の敗戦が富国強兵の軍国主義の明治維新にすでに始まっていたとすることと、終戦における昭和天皇の聖断ということだろうか?

空襲や疎開などの実体験も書かれ、半藤さんによれば、戦争終結の数日間、省庁と方に昼夜問わず、大量の文章を燃やす立ち上る煙が見えていたそうだ。やすやすと文章を廃棄したと国会で発言する今の官僚とその上に立つ政府と同じではないか。歴史から学ばないとこの国はまた滅ぶかもしれないとも思う。今の日本を歴史探偵はどう見ているのだろうか? さぞかし心を痛めておられるのではなかろうか?





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これは柳田ヒロさん、鈴木茂さんと相模大野アコパでセッションした時の記念品なのです。このキーホルダーは鈴木茂さんの手作りとのこと。大事にしていつでも手元に見に付けます。

柳田ヒロさん、鈴木茂さん、二人とも錚々たるレコーディング歴をお持ちの本もののミュージシャンで、とてもいかしている。

あー、鈴木茂さんのギター、一音出ただけで、違っていた。バラッドやブルースでギターが渋く泣いてすばらしい。そして、「砂の女」で聞いた16ビートでギターを鬼のようにカッティングするときの音が、グルーブそのもののようで、かっこよくて、かっこよくて、ぼくはいつのまにか踊ってっしまっていた。

ぼくの歌の時、バックで弾いてもらった後、鈴木茂さんに、これは楽しいね、と声をかけていただいたことは、一生の宝ものです。

Garden Of Love♪♪♪
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大國魂神社に行ってきました。古い神社やお寺の凛とした空気が好きです。御神籤を引いてみたら「大吉」。こんなことが書いてありました。

「大國魂神社

第12番

大吉 運勢

「言」 学ぶに暇あらずという者は暇ありといえども亦学ぶ能はず (淮南子)」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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レンタルDVDで山中貞雄監督の「人情紙風船」を見た。1937年(昭和12年)公開の日本映画。

フェデリコ・フェリーニの初期のモノクロの映画のようでもあり、「東京物語」のような小津安二郎の映画のようでもあり、これが戦前に撮られていたことに本当に驚き、天才が残した傑作だと思った。

この映画の封切り当日に二十七歳の山中貞雄に赤紙が届き、翌年に戦地で亡くなり、帰らぬ人となった彼が残した言葉は、手記に「紙風船が遺作とはチト、サビシイ」。

川のような映画の中の風景に人びとが塵芥のようにさまよい、流れてゆき、深くもの悲しさを誘う。
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峰三吉の「原爆詩集」のガリ版復刻版を読む。詩が一九四五年八月六日の広島にぼくを連れて行く。

彼も戦争と原爆によって奪われた短い三十六歳(昭和28年(1953)に去られている)の生涯だったことを詩人の年表を見て知った。

高校の修学旅行が広島で、広島平和記念資料館に見学に行ったことを思い出した。言葉が出なかった。あるいは、会社の出張で一カ月ほど広島に滞在し、ホテルと出張先の仕事場の往復で、広島平和記念公園の中の原爆ドームと呼ばれる広島平和記念碑を横に見ていたのを思い出した。

この詩は感動を越えている。未来の子どもたちのためにも、語られつづけ、読まれつづけた方がいい。

峰三吉 愛と平和を生きた詩人
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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