えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
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夕方、新聞を読んでいると、平岡正明さんが逝かれてしまったらしい。2009年7月9日のこと、脳梗塞という。世間でいうところのジャズ評論家という職業の範疇の人であったけど、この人の書く文章、横浜やジャズをペンで語らせたなら、この上なく面白い文章を書く人であった。うるさい人には、これは評論ではない、論理的ではないと言われたけれど、文章そのものがテーマとアドリブを繰り返すジャズのようでもあり、論を超えて熱い物語の文章であったと思う。イージー・リスニングやバック・グラウンド・ミュージックを軽く超えて、魂としてのジャズを文字に表していたようなのだ。ジャズについて何か読みたいと聞かれれば、ぼくはこの平岡正明さんと油井正一さんの文章を推薦します。日本でのジャズを言葉で支える左の翼が平岡氏で右の翼は油井氏であったと思う。
平岡氏の最新のジャズ評論集が「黒人大統領誕生をサッチモで祝福する」という。読んでみたい。あいかわらずペンという楽器で言葉という音を鳴らしていたのだなぁ。
横浜の世界一ディープなジャズの街をうろいろしていると、いつかどこかのジャズバーかジャズ喫茶で平岡さんにばったり会える気がしていた。平岡さんがこんなふうに休みにつき、ぼくも生活の変化から横浜には、めったに行かなくなった。
平岡さんが目立たないところで支えていた野毛大道芸フェスティバルは、来年も行われるだろう。横浜のそこかしこで今夜もジャズが演奏されている。空の上から平岡正明さんは聴いている。
平岡氏の最新のジャズ評論集が「黒人大統領誕生をサッチモで祝福する」という。読んでみたい。あいかわらずペンという楽器で言葉という音を鳴らしていたのだなぁ。
横浜の世界一ディープなジャズの街をうろいろしていると、いつかどこかのジャズバーかジャズ喫茶で平岡さんにばったり会える気がしていた。平岡さんがこんなふうに休みにつき、ぼくも生活の変化から横浜には、めったに行かなくなった。
平岡さんが目立たないところで支えていた野毛大道芸フェスティバルは、来年も行われるだろう。横浜のそこかしこで今夜もジャズが演奏されている。空の上から平岡正明さんは聴いている。
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友だちからかなり面白いよと言われていたジョン・レノン・ミュージアムに行って来た。さいたま新都心の駅を降りて、すぐ目の前にさいたまスーパーアリーナという競技場だかコンサート会場だかがあって、その中の一角にある。
ジョンは星になった愛と平和の伝道者みたいな展示だったら嫌だなぁ、かなわんなぁと恐れていたんだけど、そんなことはなかった。
彼の歌のほとんどがプライベートの日記のようだとも思う。例えば、ミュージアムに手書きの歌詞のあった"Dear Prudence "はインドにいろんな友だちと旅した時、自分の殻に閉じこもり、気が変になってしまった女性の友だちに向けて書かれていて、それは本当に私信のようなのだ。訳してみます。
「親愛なるプルーデンスさん 外に出て遊ぼうよ
親愛なるプルーデンスさん 新しい日に出会えるよ
お日さまは昇って 空は青く
きみがそうであるように 美しい
親愛なるプルーデンスさん 外に出て遊ぼうよ
親愛なるプルーデンスさん 目を開いてごらんよ
親愛なるプルーデンスさん 明るい空を見てごらんよ
風はそよぎ 鳥は歌い
きみは すべてのある何かなのかもよ
親愛なるプルーデンスさん どうして目を開かないんだい
見回してごらんよ
親愛なるプルーデンスさん 笑顔を見せてごらんよ
親愛なるプルーデンスさん かわいい子どもみたいにさ
雲がたんぽぽのつながりみたくなるよ
ぼくにもう一度 笑顔を見せてごらんよ
親愛なるプルーデンスさん どうしてぼくに笑ってくれないの
親愛なるプルーデンスさん 外に出て遊ぼうよ
親愛なるプルーデンスさん 新しい日に出会えるよ
お日さまは昇って 空は青く
きみがそうであるように 美しい
親愛なるプルーデンスさん 外に出て遊ぼうよ」
昔見たジョン・レノンをドキュメントした映画の中で、浮浪者風の頭がいってしまっている男がレノン・オノ邸の中にまぎれこんで来て、二人はその男に食事をふるまうというシーンがあった。詞のことを、本当は何を意味しているんだみたいなことをジョン・レノンは聞かれて、詞は単なる言葉遊びだと答えていた。いつも世界平和について考えているのかと聞かれて、考えていないと答え、考えるのは自分のこと、ヨーコのこと、今朝は快便だったとかトーストがうまく焼けたとかみたいなことを考えていると言っていた。同じくその映画の中で、散歩の途中でファンから声をかけられる。ビートルズは活動を再開しないのかいと聞かれて、明日するかもしれないぞ、おれは直感で動くからねって、気さくに答えていた。
ビートルズはタフだと思う。19世紀には奴隷貿易の中継地で栄えた落ちぶれた港町が生んだバンドで、神話のような必然を感じてしまう。そんな町でジョン・レノンはあの子とは遊ぶな、つきあうなと言われていた不良だった。1955年にエルビス・プレスリーがアメリカ南部の黒人の鉱堀で見つけたビートを発破させたロックン・ロールだけが救いだった。そして、この続きは、このミュージアムに来て、見てみるのも良いかもしれない。
楽器やくたびれた包装紙の裏に書かれた手書きの歌詞、衣装や普段のお気に入りの服や愛用の眼鏡を見たぼくは思ったのだった。おれも歌いたいなぁ。ジョン・レノンやビートルズの歌ではなく、自分の歌をね。
ぼくはぼくがいろんな友だちに声をかけて作ったバンドの名前をChairs(椅子たち)としたのだった。けれど、それはジョン・レノンが、自分にはロックン・ロールしかできなくて、それにいつも帰っていく、そのロックン・ロールとは椅子みたいな単純にそこにあるものだと言っていたのに由来している。かっこいいでしょ。まだまだやるぞ。
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ロッキング・オンからの忌野清志郎追悼号を読んだ。おもしろかったです。一晩で読みました。1987年、1988年、1995年、2004年の清志郎のインタビューと清志郎逝去直後の仲井戸麗一と坂本龍一のインタビュー集でした。清志郎って色んな面があって、複雑なというか、引き裂かれている人なんだなぁと思った。静と動、悪と聖性、計算高いビジネス・マンと破滅的な芸術家、自信と諦め、フォークとロック、シャイと外向、虚と実、作り話と事実・・・。便利女の話とか本当なだろうか? インタビュアーの渋谷陽一氏と仲が良さそうなのも以外です。この前、RC SUCCESSIONの"RHAPSPDY NAKED"を聞いていたら、清志郎がMCでこんなことを言っていたけど、このまれに見るシンガーは、生涯に同じことを何度も言っていたのではないだろうか? 一人で道を切り開いてきた彼は、今でも空の上で。
「すごい人気だ。自信がわいてきた」
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今夜、関内にセブンス・アベニューというライブ・ハウスに行ったんだな。すると、いつも町田のライブ・ハウス、ウェスト・ボックスのカウンターでぼくにおいしいジン・トニックを作ってくれたりするいそっち、磯裕子さんが出演していたんだな。あのいつもニコニコしといた彼女がブルーな歌ばかり歌ってこれが良かったんだな。そして、スミ☆アヤコちゃんのバンド、アン、インプロビゼーションをフィーチャーしたロック。この路線、1960年代っぽくておもしろいと思う。今度はオリジナルが聴きたいです。作っておくれ。詞は、かっこつけずに思ったことが詞になるんだと思う。ラストは早野翠さん。スタンダードやオリジナルをピアノで弾きがたる。文句なく、かっこよかった。ぐっときました。
三者三様。みんな、まねじゃない自分の心からの歌。
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この前、カラオケに行ったとき、死んじゃったね、さかいくん、これ、歌ってよとリクエストされて、RCサクセションの「雨あがりの夜空に」を歌った。この歌の詞にはレコーディングの時、レコード会社の人から良くないと言われた、本当の詞があって、その詞がある時期からライブでは歌われていたのだった。「Oh どうぞ勝手に降ってくれ ポシャるまで」のところが、本当はこんな詞でいつも歌われていた。
「Oh 雨上がりに吹く風が
Woo 早く来いよと 俺たちを呼んでる」
こっちの方がだんぜんかっこいいじゃないか? アホなレコード会社!
RCサクセションを始めて聴いたのは深夜のFMであった。あるFM番組にプロモーションに来た宣伝担当が持ってきたというアルバムの中の数曲がかかったのだった。そのFMに出演していた、昔、ジャズを論じていて、ある時Deep Purpleのコンサートを見てロックに転向したという某音楽評論家は、RCサクセションの「ボスしけているぜ」がかかったあと、ボロクソにけなしたのだった。視聴者にこんなひどい音楽を聞かせてしまって、すいませんとまで言ったのだ。他にRCサクセションが数曲かかったのだけど、ハハハ、最低などと言いながら、けなし続けたのだった。アホな音楽評論家! けれど、その時FMで聞いた「トランジスタ・ラジオ」は、何で自分のことが歌われているのだろうと不思議に思ったことを憶えている。
「Oh 雨上がりに吹く風が
Woo 早く来いよと 俺たちを呼んでる」
こっちの方がだんぜんかっこいいじゃないか? アホなレコード会社!
RCサクセションを始めて聴いたのは深夜のFMであった。あるFM番組にプロモーションに来た宣伝担当が持ってきたというアルバムの中の数曲がかかったのだった。そのFMに出演していた、昔、ジャズを論じていて、ある時Deep Purpleのコンサートを見てロックに転向したという某音楽評論家は、RCサクセションの「ボスしけているぜ」がかかったあと、ボロクソにけなしたのだった。視聴者にこんなひどい音楽を聞かせてしまって、すいませんとまで言ったのだ。他にRCサクセションが数曲かかったのだけど、ハハハ、最低などと言いながら、けなし続けたのだった。アホな音楽評論家! けれど、その時FMで聞いた「トランジスタ・ラジオ」は、何で自分のことが歌われているのだろうと不思議に思ったことを憶えている。
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今朝、起きて、新聞を読んだら、社会面に忌野清志郎死去のニュースがあった。昨日の深夜、そういえば、誰かから携帯が鳴り、眠たくて取らなかったのだが、今朝、留守録を聞くと、そのことを悼む友だちからの電話であった。
昨夜はTuck & Pattiのコンサートに行っていて、家に帰りついたのが12時過ぎで、すぐに寝た。Pattiの歌に言霊を感じるなどと、コンサートの終わったあと話していた。忌野清志郎の歌にも、言霊ということを、そういえばびんびんに感じるなぁ。Wikipediaによると、「言霊」とは言葉に宿ると信じられた霊的な力のことだそうだ。言葉が音となると、その魂とか霊とかいうやつはスピリットとなり解き放たれて、人の心を見えないハンマーで打つのだろうか?
ミュージシャンはあっけなく死んでいくぜと、最近のギグでFOOLSの伊藤耕が言っていたのを思い出した。清志郎の歌を聴くと、ぼくには今の売れている日本のロックとやらのほとんどが、たいそうたいそう腑抜けに聴こえる。歌を歌う歌わない、音楽をするしないに関わらず、彼のソウルとガッツを引き継ぐものはとてもとても少ない。引き継ぐその中の一人でぼくはいたい。
極私的忌野清志郎名曲リスト(順不同)
NAUGHTY BOY
ヒッピーに捧ぐ
スローバラード
海辺のワインディング・ロード
山のふもとで犬と暮らしている
すべてはALRIGHT
いい事ばかりは ありゃしない
あきれて物も言えない
よそ者
あふれる熱い涙
空がまた暗くなる
甲州街道はもう秋なのさ
からすの赤ちゃん
彼女の笑顔
・・・
まだまだ一杯あるな。忘れ物でいっぱいだ。寂しぃ。
昨夜はTuck & Pattiのコンサートに行っていて、家に帰りついたのが12時過ぎで、すぐに寝た。Pattiの歌に言霊を感じるなどと、コンサートの終わったあと話していた。忌野清志郎の歌にも、言霊ということを、そういえばびんびんに感じるなぁ。Wikipediaによると、「言霊」とは言葉に宿ると信じられた霊的な力のことだそうだ。言葉が音となると、その魂とか霊とかいうやつはスピリットとなり解き放たれて、人の心を見えないハンマーで打つのだろうか?
ミュージシャンはあっけなく死んでいくぜと、最近のギグでFOOLSの伊藤耕が言っていたのを思い出した。清志郎の歌を聴くと、ぼくには今の売れている日本のロックとやらのほとんどが、たいそうたいそう腑抜けに聴こえる。歌を歌う歌わない、音楽をするしないに関わらず、彼のソウルとガッツを引き継ぐものはとてもとても少ない。引き継ぐその中の一人でぼくはいたい。
極私的忌野清志郎名曲リスト(順不同)
NAUGHTY BOY
ヒッピーに捧ぐ
スローバラード
海辺のワインディング・ロード
山のふもとで犬と暮らしている
すべてはALRIGHT
いい事ばかりは ありゃしない
あきれて物も言えない
よそ者
あふれる熱い涙
空がまた暗くなる
甲州街道はもう秋なのさ
からすの赤ちゃん
彼女の笑顔
・・・
まだまだ一杯あるな。忘れ物でいっぱいだ。寂しぃ。
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メイちゃんの歌を初めて聞いたのは、3年前か4年前ぐらいだろうか? 老舗のジャズクラブ「サテンドール」出るという話を聞いて、出かけた。はじめて聞いたころを思えば、別人ぐらいに進んでいた。この数年間、ぼくは彼女が飛べるように飛ぶための練習を続け、翼を磨いたのだと思い、今夜、メイちゃんは自由に歌で飛んでいた。清水方代、彼女は今や、本物のシンガーだ。
彼女を空高く羽ばたかせた、MIWAKOさんグループも素晴らしい。メイちゃんとMIWAKOさんのグループの蜜月は当分、続きそう。
メンバーの方々のホームページをご紹介します。
サックスの美和子さん:http://www.geocities.jp/sax_miwako/
ピアノの川久保典彦さん:http://www.kawakubo.sakura.ne.jp/ (今夜の"I Love You, Porgy"、最高だったよ)
ドラムスの久保田徹さん:http://www.crackers-club.com/
バイオリンの里見紀子さん:http://www005.upp.so-net.ne.jp/project-n/
ボーカルの清水方代さん:http://ameblo.jp/maymacha/
(アラン・グリースンさんのホームページは見つかりませんでした。残念)
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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