えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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フライフィッシングを始めてから、やっと一年を過ぎたこのごろ、この釣りにハマるきっかけとなった「うらたんざわ渓流釣場」に行きました。



この釣りの面白さには、「マッチ・ザ・ハッチ」ということも大きい。どいうことかというと、魚が自然の中で食べている昆虫などに似た毛鉤を使うと、よく釣れますよ、ということ。どのようなか形のどうような大きさのどうのような色の毛鉤を使うか? 今日の釣りでは「テレストリアル」と呼ばれる、春ごろには見向きもされなかった蟻とか甲虫に似せた毛鉤で、つぎつぎと、魚たちが水面に出てきてパクリとする状況になりました。

釣りをするところに来ると、なんだか虫が気になるこの頃です。
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この前、うらたんざわ渓流釣場で、ぼくの撮った写真がヘボだからよく分からないかもしれないけれど、尺(31センチ)越えの虹鱒か、もしかして、一冬越えてスモルト(銀毛)化した山女魚が釣れました。片手で持てないほどの大きさの魚が釣れた毛鉤は、釣れやすい沈めて流すニンフやマラブー系のウェットフライではなくて、水面を浮かして漂わすドライフライだということも、心ときめく愉しさ、うれしさだった。そして、釣って、放つ。

さて、週末がやってきます。今週も暇を見つけて釣りに行くぞ。
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フライフィッシングを始めてから、年に何度か「養沢毛鉤専用釣場」に訪れるようになりました。全長4キロにもおよぶテンカラ釣りとフライフィッシングの専用エリアは、受付事務所下のポンド以外は自然そのままの川での釣りが楽しめて素晴らしい。フライフィッシングの聖地と呼ばれているだけあって、魚は釣り人をよく知っていてスレているけれど、それはそれで楽しい。



鄙びた美しい集落にこの「養沢毛鉤専用釣場」はあり、トーマス・レスター・ブレークモアというアメリカ人が1955年に私財を投じて開設し、今は地元住民が理事に就任する「トーマス・ブレークモア記念社団」により運営されている。

トーマス・レスター・ブレークモアは1938年に来日し、日本の文化と礼儀正しく親切心溢れる人のやさしさに感銘していたというが、日本とアメリカの戦争の開始とともにアメリカに帰国。1945年にGHQの法務部として再び日本の地にやって来る。荒廃した敗戦下の日本に心を痛めながら、このあきる野市の養沢の集落の美しさに惹かれ、「養沢毛鉤専用釣場」を開き、地元の人に運営を委ね、今にいたっている。トーマス・ブレークモアは日本の永住権を得て、晩年まで日本で法律事務所を開きつつ、勲三等瑞宝章の叙勲も受けるにいたる。ちなみに今でもブレークモア法律事務所は日本にあるようです。

人、村、川に歴史ありですな。村人の釣り人への「こんにちは」の挨拶にぼくは心は暖かくなります。

この日、なんとか、数匹の魚に出会えました。すこし上流の方で、魚のたまり場みたいなところを発見し、そこで釣れたのには、なんだかうれしかったな。

日本を愛してくれたトーマス・レスター・ブレークモアの思い出よ、永遠に。
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午後からうらたんざわ渓流釣場でフライフィッシングをしました。もう釣場の人に顔をおぼえられているみたいだし、ぼくのホーム・グラウンドといえば、ここですな。

今日は、ウェイダー(胴まである長靴みたいなの)を履いて、ポンドで少しフライラインを投げてから、自然の渓流そのままのエリア、ヤマメクラシックⅡに行きました。釣っているのはぼく一人で、魚影の濃さはポンドのところのなん分かの一。管理釣り場でないかのような、このような処があるのがうらたんざわ渓流釣場の魅力です。

そこで川辺を歩いていると、大きな魚影が水の中に見えました。もしかして釣れるかな、無理だろうな、などと思いつつ、毛鉤を魚影の少し前に落とす。魚はその毛鉤をパク。尺(1尺=約30.3センチメートル)越えの大きな虹鱒でありました。ネットに取り込み、写真を撮ってリリースします。魚はなぜか逃げ出さず、ずっと、ぼくの近くの水の中に、涼しそうにして、そこにいました。何を考えているのだろう? 鱒というこの種族は不思議な生きものだな。
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写真で写したあたりはうらたんざわ渓流釣場のポンドの並ぶところから少し下流に歩いたフライフィッシング、カンテラ釣り専用の自然の流れを利用したヤマメクラシックⅠなのです。

先週、人気がぼくしかいないそこを歩いていると、川の流れの中に狸の標本のようなものがあることに気づきました。なんと、小さな狸が川の流れの中で溺れたか何かで死んでいたのです。その時、写真を撮ろうかとも考えましたが、なんだか憚れるものもあり、静かに狸の冥福を祈り、手を合わせていました。

さて、今週、どうなったのか思い出し、同じ川のほとりに行ってみたところ、夢のように跡形もなく、なくなっていました。ほとんど、釣場の人も入ってこないそこで、多分、鳶や鷹がついばみ、自然の力で葬り、なにやら不思議な思い出として、ぼくの心に残ることとなりました。

うらたんざわ渓流釣場は、ある意味、恐るべきところで、自然がとても濃い。ここのフライフィッシング、カンテラ釣り専用エリアである下流のヤマメクラシックⅠや上流のヤマメクラシックⅡで出会った虫や魚以外の生き物たちを紹介します。

赤い模様の蛇、ヤマカガシが川の向こうの岸で水の中に入りそうになって進んでいました。

水の中をモグラのようなものが歩き進んでいて、後で調べるとミズネズミというものらしかった。

ぼくの方をじっと凝視していたニホンカモシカ。

今回の狸。

あー、クマよけの鈴を釣り用ベストに付けるのは忘れられまい。
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この前、友だちと一緒に行ったうらたんざわ渓流釣場でのこと。もう釣場を上がろうかとという頃合いに、なかなかルアーでの釣りで釣りあぐねている友だちに、ルアーではなくフライフィッシングの面白さを見せてあげようと、今から水の上に浮かべるフライをよく見ていなよ、といい、ぼくはフライを遠くには投げずに、目の前にポトリと落としました。次から次にフライを虹鱒たちが覗きに来ます。フライを咥える寸前で急いで逃げる鱒、そろそろと近づく鱒、魚たちのざわつきが、心なしか聞こえるかのようです。

友だちもその魚たちの様子に面白いね、と感想をもらした瞬間、水の中を猛スピードで垂直に登ってくる流線型の小さな生きものが見えました。その流線型の生きものがぱくっと毛鉤を咥えるやいなや、ぼくは竿を立てます。フッキングできた。

釣りあげてみると、初めてのぼくが釣るおちびちゃんの山女魚でした。初めてのぼくの釣った山女魚だ、やったー! ありがとう、大きくなったら、また会いに来てね、と心でつぶやき、そのおちびちゃんに伝え、水の中に放つと、水の向こうへするすると泳ぎ去り、見えなくなりました。

(川の滝のような写真はうらたんざわ渓流釣場の上流にあるパラダイスと呼ばれる美しい堰堤です。)
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この前、うらたんざわ渓流釣場に行った時のこと、ぼくは人気のいない下流のエリアで、ロッドを振り、フライを投げておりました。そして、ネットをはみだすほどの初めての尺越えの、虹鱒を釣りあげたのです。

びっくりして、ぼくは記念の写真も撮らずに、すぐに魚を水の中に放してあげました。大概は放した魚は一目散に川の流れの向こうに向かうものですが、その大きな虹鱒は、ぼくの近くの辺りの水の中でふた回りほど泳いで円を描き、ゆっくりと流れの向こうに消えて行きました。その姿から、ぼくは水の中の生きものから何かの友愛のような信号を送られたような気持ちになったのです。

ぼくは思うことが身勝手でナイーブすぎますかな?

あー、なんて裏丹沢の紅葉がきれいなのでしょう。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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