えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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友だちのカップルが農業を始めた。リュックにジャージを入れて、ぼくは農作業の手伝いに行った。住んでいる市から借りている農地も就農という言葉にふさわしい広いところ。じゃが芋を収穫したり、種をまいたり、雑草を農具で引っかいて取ったり、鹿よけの網を張ったりする。ものを言わない植物や土を相手にした仕事なのだった。なんて静かな仕事なんだろう。

普段は都会で会社員をしている自分のその生活が違うのじゃないのかというのが頭に思い浮かび、さらに、自分がミレーの名画「晩鐘」や「種まく人」、「落葉拾い」の中の登場人物になったような気もするのだった。

畑の中のこの静かさはとても素敵だ。静かさの向こうに実りがもたらされる。瞑想すら来るような気がした。

このカップルに言葉ではない静かなエールを送りたいと思います。
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子どもの頃には何かそうなりたいものというのが漠然とあって、人はそれを夢と言うらしいけれど、ぼくにも確かその夢があって、それはまずはミュージシャンになることであったり、次が作家になることであったりした。今思うと、現実感のない夢だなーと、思う。しかしです。そんな夢もほとんど叶っているのではないかと気がついた。ときたま、ライブハウスやバーでバンドや弾き語りをして歌っていたりするし、その音源をMySpaceっていうインターネットのサイトで公開してるし、実は昔、CDも出したことがあるのです。昔出したCDなどを今聴くと、ぼくの歌が今よりも更にへたっぴで微笑ましかったりする。足すに、小説家の書くエッセイような文章をブログに書いて、知らない人に読んでもらったりしている。

だけれども、悔しくもあるけれど、そのミュージシャンとか何とかについては、無収入のようなものなのな。それで、歌っりする以外のことの方が収入があるので、仕事と言ったりする。人間の頭の中には「仕事」と「遊び」という二項対立があって、たくさんの日本人は「仕事」の方が「遊び」より大事だと考えているらしい。仕事してお金をもらっていたりして、けれど、ぼくはお金は困らない程度にあればよい。

わしゃ、「遊び」でいいような気がしてきておるよ、「遊び」で。

話を元に戻して夢についてだけれど、それは叶うものなのかもしれない。

夢を忘れずに、遊びを大切に。

ぼくのMySpaceのページ
http://www.myspace.com/eikiyotaka
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あー、失職中の間を、今、思い返してみると、それは神様がくれたほんの短い夏休みのようだったと、思う。楽しいとか、楽しくないとかを抜きにして、本当に短い、ちょっと変わった時間をぼくはもらったのだろうか?

さらに思い描けば、人生がそのフィナーレを迎える時、ぼくはそれを短い夏休みのようだったと、感じるのかもしれない。想いの翼は広がり、肉体は生きて、数十年、百数十年だけれど、魂は無限に限りなく近い有限を生きることができ、この地球での肉体での人生が終われば、人はそれぞれの果てしない遠くへ帰ってゆく。地球で出会った友だちやら、親やら兄弟とは、その果てしない向こうでは、もう会えなくなってしまう。それぞれの魂は、果てしない遠くの別々のところからやって来ているからである。

ぼくたちはかけがえのない夏休みを生きている。そして、夏休みを思い出すでしょう。
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この前、友だちと会って居酒屋に行きお酒を飲みながら、いろいろ話をした。その中でぼくは友だちにとめどもなく狂っていく僕の部屋にあるクオーツ時計の話をし、その狂っていく時計が、失職から抜けだして、勤めはじめたころに、ひとりでに時刻が合いだして、今は三分遅れているだけだというような話をした。ぼくは時計は実は狂ってはいなくて、自分の頭が狂っていたのではないかと、少し疑っていた。友だちは、それは、ケストラーの"Ghost in the Machine"、「機械の中の幽霊」だと解説した。とどのつまり、世界は共鳴しあい、機械すら意識に共鳴するのいだと、友だちは言う。時計は実際、遅れたり進んでいたりしたのだという友だちの説にぼくは疑心暗鬼にもなった。そして、友だちは、今三分遅れているというのは、ぼくの今の意識に共鳴しているのだと付け加えた。

ニューエイジの先駆であったそんなアーサー・ケストラーという名の異端の哲学者がいたことを思い出しもし、ぼくは家に帰り、翌朝、三分遅れたクオーツ時計を正確な時刻に合わせた。数日後の夜の今、時計を見ると、三分遅れている。ぼくは軽い戦慄のようなものをおぼえた。もう一度、時計を見ると、やはり三分遅れている。
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不思議なことがあった。失職中にぼくの部屋にある時計なのだが、なぜだか、どんどん狂っていく。1日で何時間も遅れるのか進むのか、狂っていってしまうのだった。直しても直しても、正確のはずのクオーツのしかも電池で動くのではなく、家庭用の電源から電気を取る液晶の時計が狂ってしまう。ついには、どこか壊れたのだろうと諦めて、そのままにしておいた。時はたち、仕事も見つかり、普通の、けれど、普通がどういうことなのだかわからないのだが、そんな生活に戻ると、時計は、いつの間にか、正確な時刻を示していた。

時間とは何だろう? 光の速度で移動すると時は止まるというのだけど、どういうことだろう? ぼくは光の速度に近づいていたのだろうか? はたまた、夢のなかでは時間はどう進んでいるのだろうか? 夢の中では時間は進んでいるのだろうか? ぼくの頭は狂ってしまったのかと疑い、それはそれで幸せでもあるみたいだ。

昔、アイルランドの作家、ジェームス・ジョイスの「死者たち」という小説を読んだことがある。雪に閉ざされた冬のダブリンでのホーム・パーティーで女性の主人公は子どものころ死に別れた友だちの男の子を思い出す。純粋なまま死んだその子を思い出し、しかも、外では雪がさらにしんしんと降り積もっていく。主人公も年をとり、永遠のものなど何もないように感じ、けれども、あの男の子は、あの死んだときのままで、永遠に何も変わらず、降っている雪はなにもかもを真っ白に変えてしまうだろう。時というと、そのジェームズ・ジョイスの物語の中の降り積もる雪を思い出してしまう。

時が止まってしまったような絵もある。マグリットの「光の帝国」やルソーの「眠れるジプシー娘」。

いつかぼくに時の塊がやってきて、ぼくも世界も変容してしまうだろう。

おやすみ。
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あるところで、ばったり見かけてしまった人がいた。黒っぽい礼服のような服を着た人が多いそこで、太田さんはジーンズとラフな黒いシャツ姿でビールを飲んでいたのだ。あたりに不良の空気を漂わせて。

最後にお見かけしてから20年はたっているのに、赤銅色にに日焼けし、酒で顔を赤らめ、またっく変わらない不敵な笑顔だったのだけど、ぼくはなぜか気後れしてしまい、声をかけられなかったのだった。その人は『Bad Codition』やら『無限水路』といったバンドでボーカルを取っていた太田ノブと言う。太田さんは赤い星のロッカーだった。あの変わらぬ表情からすると今でもそうなのだろう。

昔、こんなことがあった。

マイルス・デイビスが西口にあった広場のような公園でコンサートを開いたのだった。公園の中に入らなければ、その公園は窪地のようになっていたから、ただでマイルスが見られる。ビールだか、ワンカップ大関だかを飲みながら、数人で無料の高見から見物していたら、警備員に声をかけられた。
「そこで立ち止まって見ないでください」
太田さんはこう答えた。
「歩道で立って、酒、飲んでるだけだよ、何が悪い」
「困るんですけど」
ぼくたちは無視していた。すると、警備員はこう牽制してきた。
「警察、呼びますよ」
すると、太田さんはこう答えた。
「あー、呼んできなよ」
数分して警備員はこう声をかけてきた。
「そこに立たれると、テレビカメラにもろ入ってしまうんですよ。数メートルだけ移動してくれませんか」
ぼくたちは数メートルだけ移動してマイルスのコンサートをアンコールまで見た。

太田さんは赤い星なのだった。今でも赤い星だろう。ロッカーだった。今でもロッカーだろう。不良の空気を漂わせている。

時間があの頃に引き戻され、今の自分がしゃらくさくなるぜ。

高円寺のロックンロール居酒屋『宮川』でよく呑むと聞いたことがある。そこでばったり会わなかったのはなぜだろう。今度会った時は「久しぶりです」と声をかけてみよう。

(宮マスに合掌。ロックンロール居酒屋『宮川』よ、永遠なれ)
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ぶつぶつつぶやいてしまう。ぶつぶつ・・・

昨日の夜、お久しぶりのバンドでのスタジオでの練習であった。家から遠いスタジオに半年ぶりに来ると、待合室の机とか椅子とかが変わっていたな。ところで、このバンドでまたライブすることがまたあるのかな。いつになるんじゃろ・・・

自分としては6のテンションコードが2個出てくる曲を作ったらうまくギターが弾けん。この曲、ジョルジ・ベンみたいなアフロ・サンバかな。練習しなきゃな・・・

「朝まで生テレビ」見ていたら、威圧的な喋り方のうるさい男の人が出ていた。あの人はバカなんだろう・・・

最近、聴く音楽が昔帰りしておる。トロピカル時代の細野晴臣をよく聴く。進歩ないなー。「トロピカル・ダンディー」、「泰安洋行」、「はらいそ」、「イエロー・マジック・オーケストラ」。それにザ・バンド。ザ・バンドはロビー・ロバートソン抜きになってもかなりいいアルバム出しとるな。ロビー・ロバートソンのソロアルバム、「ストーリーヴィル」はロバートソンのボーカルが悲しいほど弱い。ザ・バンドに復帰してこのアルバムを作ったら大傑作となったであろうに。残念じゃな・・・

ぼくが生きている意味ってなんじゃろ・・・

今夜は雨かな。アノコは雨女、オイラは雨男。それは雨人間。アメ・ニンゲン。ジョアン・ジルベルトが歌っているのはマリア・ニンゲン。マリア・ニンゲンはMaria Ninguemでそれは他の誰でもないマリア・・・

今夜(2010/5/29 21:00-)、小田急相模原のバー、SCHOOL OF ROCKで歌っています。よろしくね・・・

SCHOOL OF ROCKのページ
http://blog.goo.ne.jp/ryusisekine
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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