えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

こんな夢を見た。ぼくは船に乗っている。それはヘミングウェイの小説に出てくるかのような小さめのボートかヨットで、同じ船に乗っているのは知らない男と知らない少女。知らない男は、ヘミングウェイのような髭をはやし、海軍の提督のような制服を着て、両手にはつかまえたウミヘビを持っている。そのウミヘビはメスのウミヘビで猛毒を持っている。ぼくは、男がそのウミヘビをどうするのか、まさか殺してしまうのではないかと危惧している。しばらくは、男はウミヘビをつかまえて手に持ったままだったのだけれど、甲板の端に寄り、海の水にそっとウミヘビを持っていき、放す。ウミヘビは、ありがとうというように、首をもたげ二回か三回、会釈するようなそぶりを見せ、水の向こうに消えていく。ぼくはほっと安堵し、ふと振り向くと、少女がよかったねと微笑んでいる。
そこで目が覚めた。しばらくすると、ウミヘビを放った髭の男も、微笑んだ少女も、もちろん、それを見ていたぼくも、実はぼく自身であるような気がしてきた。ただ、あのウミヘビだけはぼくではなく、海の向こうへ消えていってしまったのかな? これは大好きなジャン・コクトーの詩です。
私の耳は貝のから
海の響きを懐かしむ
そこで目が覚めた。しばらくすると、ウミヘビを放った髭の男も、微笑んだ少女も、もちろん、それを見ていたぼくも、実はぼく自身であるような気がしてきた。ただ、あのウミヘビだけはぼくではなく、海の向こうへ消えていってしまったのかな? これは大好きなジャン・コクトーの詩です。
私の耳は貝のから
海の響きを懐かしむ

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