えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

NHK朝の連続テレビ小説の『寅と翼』が大団円を迎え、終わってしまった。テレビ画面でもうこの人たちに会えないかと思うと、万感、胸に迫り、寂しい。初めて朝ドラをすべての回を見てしまった。時間の都合で見れない時は気になって、インターネットのNHKプラスで見ていた。
ドラマを見ながら、ふと、若いころに読んだドストエフスキーの小説を思い出していた。いろんな、何か欠けた人たちが次々に登場し、時代に翻弄されながら、何度も騒動を巻き起こし、その解決が再び事件となり、フィナーレに向かってゆく。けれども、何も欠けていない人なんているだろうか? そういう意味ではすべての登場人物が気になってしまう。それはドストエフスキーを論じたバフーチンの「カーニバル論」や「ポリフォニー論」のようだ。どうして人を殺してはいけないのかという、倫理の問題までも内包し、ゲイの轟太一や性を捨てた山田よねの半地下の法律事務所は抑圧された人たちの法と正義、自由を探求し、実践するシナゴーグ(ユダヤ教会)のようにも見えてくる。物語の後半、轟太一がぼくの好きな三島由紀夫に見えてしかたなかった。轟の山田への「山田、行けー!」の声は、おまえの見ている世の中のすべての嘘を否定しろという鼓舞のように聞こえてしまう。そのように、戦前、戦中、戦後の日本の最も激しい時代を、佐田寅子とその仲間たちはテレビの中であるけれど生きたのである。
米津玄師の主題歌「さよーならまたいつか!」もかっこよかった。
虎に翼 - NHK
ドラマを見ながら、ふと、若いころに読んだドストエフスキーの小説を思い出していた。いろんな、何か欠けた人たちが次々に登場し、時代に翻弄されながら、何度も騒動を巻き起こし、その解決が再び事件となり、フィナーレに向かってゆく。けれども、何も欠けていない人なんているだろうか? そういう意味ではすべての登場人物が気になってしまう。それはドストエフスキーを論じたバフーチンの「カーニバル論」や「ポリフォニー論」のようだ。どうして人を殺してはいけないのかという、倫理の問題までも内包し、ゲイの轟太一や性を捨てた山田よねの半地下の法律事務所は抑圧された人たちの法と正義、自由を探求し、実践するシナゴーグ(ユダヤ教会)のようにも見えてくる。物語の後半、轟太一がぼくの好きな三島由紀夫に見えてしかたなかった。轟の山田への「山田、行けー!」の声は、おまえの見ている世の中のすべての嘘を否定しろという鼓舞のように聞こえてしまう。そのように、戦前、戦中、戦後の日本の最も激しい時代を、佐田寅子とその仲間たちはテレビの中であるけれど生きたのである。
米津玄師の主題歌「さよーならまたいつか!」もかっこよかった。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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