えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

オリヴァー・ハーマナス監督の『生きる-LIVING』を見ました。脚本があのノーベル賞作家のカズオ・イシグロさん。原作はもちろん黒澤明で、この『生きる-LIVING』は、黒澤映画のヒューマニズムが頂点、極北に達したかのような『生きる』の『生きる』と同時代のイギリスに舞台をそのまま移したリメイク映画であった。
黒澤映画では志村喬が主役を演じていたのだけれど、この『生きる-LIVING』ではイギリスのいぶし銀の名優、ビル・ナイ。出色なのが、ビル・ナイ演じる公務員のウィリアムズのかつての部下の一人であったマーガレットを演じるエイミー・ルー・ウッドで、黒澤の『生きる』での小田切とよを演じる小田切みき、その人そのままのようなコケットな演技がまぶしい。
黒澤明をレスペクトしたあくまでも物語と話はそのままであるようなカズオ・イシグロさんの脚本も素晴らしく、イギリスへの愛にあふれている。
オープニング・クレジットは1950年代のイギリス映画を見ているかのように錯覚もしてしまう。
オリヴァー・ハーマナス監督は黒澤明監督の饒舌さと違って、そぎ落とした抑制の演出で、東宝の黒澤明と同時代を競いながら併走したかのような松竹の小津安二郎かのようで、とぼとぼと歩くウィリアムズのその後ろ姿は笠智衆であるかのようなのだ。
とても感動しました。そして、もちろんのこと、何度も見た黒澤明監督の名画『生きる』を劇場の大きなスクリーンで見たくなりました。
映画『生きる-LIVING』公式サイト

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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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