えいちゃん(さかい きよたか)

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駒場公園内にある日本近代文学館で『協力企画展 三島由紀夫生誕100年祭』を見ました。『協力企画展』となっているのは山中湖文学の森三島由紀夫文学館との協力というこであろう。来年の1月14日が三島由紀夫の誕生日で生誕から100年だそうです。それは昭和100年ということでもあります。小さな展覧会でした。

1970年11月25日に自衛隊の駐屯地で撒かれた檄文が大きなパネルとなって展示されていました。ぼくはそれを全文、読んでみましたが、その文が最後の小説である『豊饒の海』や後期の最も重要な短篇である『英霊の聲』とどう繋がっているのか分からず、むしろ、大きな矛盾のようでもあるようで、困惑してしまいます。

三島由紀夫は自決の直前に自身の展覧会を開いていて、それは「書物の河」「舞台の河」「肉体の河」「行動の河」の四つの河に分かれ、すべてが、「豊饒の海」へ流れ入るように構成となっていたそうです。小説『豊饒の海』の帰結を知っているぼくは、それが空恐ろしいようにも感じるのです。

ぼくの父は三島由紀夫の数歳、年下ですが、戦争というものを知っている世代です。その父が話していたことですが、数歳、年上の父の同僚が会社を定年で退職した時、その退社式の終わりに、いきなり、皇居の方に向かい「天皇陛下万歳」を三唱をしたそうです。三島由紀夫のような多くの市井の人もいたのでしょうか?

三島由紀夫の書いた手紙も展示されていました。その中で、ニューヨークからの手紙で、同じくニューヨークに来ていた大江健三郎と落ち合い、楽しく過ごしたことなども書かれていて、ぼくは何だか、ほっとしてしまいました。

三島由紀夫を読んだことのない人は、是非、『潮騒』か『近代能楽集』、『午後の曳航』のどれかを読んでみてください。どれも長い小説ではありません。それが面白いとなれば、最後の小説となった四冊の長篇の『豊饒の海』をお勧めします。
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えいちゃん
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男性
職業:
S.E.
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音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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