えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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国立劇場に雅楽を聴きに行きました。ぼくにとって初めての雅楽をライヴで見る経験です。演者は宮内庁式部職楽部の方々。今回のコンサートは音楽に合わせて舞いを踊るという「舞楽」というもの。

会場に入り、席に着き、舞台を見れば、火焔太鼓の人の背丈の三倍もあろうかと思われる大きさと美しさに驚く。古今亭志ん生の落語「火焔太鼓」なども思い出していた。

二部構成の一部ではかなり、うたた寝をしてしまった。それがまた気持ちいい。まるで宇宙からやって来て響き、宇宙に消えていく、そんな音楽です。聴きながら、フリージャズ期のフリーキーなサン・ラの音楽を思い出してしまった。ジョン・コルトレーンはインドの古典音楽、ラーガを聴き、触発され、自分の音楽を築いていった、という説もあるけれど、この雅楽を聴いたなら、どのようなジャズを創造したのだろうか、などと妄想もしてしまう。雅楽隊の編成を見れば、笙や篳篥、龍笛など、ジャズと同じ吹奏楽ではないか? しかも、総勢二十人近くのビッグ・バンド。おー、サン・ラ・アーケストラ。こじつけかな? やはり、今まで聴いたことのない音楽であった。

中国、当時の唐、朝鮮半島、当時の高麗から伝わり、独自の発展と洗練を遂げながら、皇室の宮中で細々とだが確かに受け継がれてきた音楽、雅楽。おそるべし日本の伝統。素晴らしきかな。見どころ、聴きどころ、一杯のコンサートでした。
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『ティク・ナット・ハン詩集 私を本当の名前で呼んでください』を読んだ。ティク・ナット・ハンの説く「マインドフルネス」とは何だろうか、とずっと思っていた。この詩集の訳者である島田啓介さんが「訳者あとがき」で簡潔に「マインドフルネス」とは「今の瞬間を深く体験する心」と書かれておられ、ぼくは、この詩集を読んだあと、なおさらになるほどと合点した。ティク・ナット・ハンの詩は、心を閉ざすことではなく、心を開くことを、常に語りかけているように思われる。

連日、ウクライナでの戦争のニュースが目に、耳に入ってくる中、この詩集に出会えたことは、本当によかった。ウクライナと一概には比べれれないところもあるとは思うが、ティク・ナット・ハンの故郷であるベトナムが南と北との間で戦争をしていた時の苛烈に痛みに満ちた詩、南北の両政府の検閲によって発禁になった詩もここには収められてもいる。そうか、ティク・ナット・ハンの説く歩きながらの瞑想! この詩集を読みながら、ぼくも、何の呪文を唱えずとも、貧しくも未熟ながら、努めて、心を閉ざすのではなく、心を開く方にいきたいと思っていました。

私を本当の名前で呼んでください - 新泉社






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この前、平日にうらたんざわ渓流釣場でフライフィッシングをしていると、土曜や日曜ではないので、川のポンドの向こう岸には誰も釣り人はおらず、そこに大きな空を跳ぶ野生の生きものが水に降り立ち、魚を狩りをしている風なのだ。鷲か鷹かと思った。その大きな美しい翼を広げたつがいらしい二匹、もしくは二羽と呼ぶのだろうか、その威厳ある姿に見とれて、スマホで写真も取り忘れていた。家に帰り、ネットで調べると、クマタカという鳥らしいのです。あの忘れられない空を飛び、降り立つ優雅で優美なその姿。また会いたいなぁ。

クマタカ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動

クマタカの生態 - NPO法人 オオタカ保護基金
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この前、うらたんざわ渓流釣場で、ぼくの撮った写真がヘボだからよく分からないかもしれないけれど、尺(31センチ)越えの虹鱒か、もしかして、一冬越えてスモルト(銀毛)化した山女魚が釣れました。片手で持てないほどの大きさの魚が釣れた毛鉤は、釣れやすい沈めて流すニンフやマラブー系のウェットフライではなくて、水面を浮かして漂わすドライフライだということも、心ときめく愉しさ、うれしさだった。そして、釣って、放つ。

さて、週末がやってきます。今週も暇を見つけて釣りに行くぞ。
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樋口真嗣監督の『シン・ウルトラマン』を見ました。

映画館の席から立つ時、たくさんのアイスコーヒーが残っていて、なんだかんだで、つまりは、飲むのを忘れるぐらい面白かった。何せ、子どものころ初代の「ウルトラマン」とか何度も再放送されて見ているからね。

企画と脚本は「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明さんで、初代「ウルトラマン」への敬意を込めたオマージュらしきシーンもたくさんあって、ぼくのような世代は、うれしくなってしまう。「ゼットン」とか「ゾフィー」とか、とても懐かしい響きではないか。

そういえば、「ウルトラマン」って、日本の神仏を物質化したような表現だと、昔から思っていた。狩野芳崖の「悲母観音」とか、「ウルトラマン」の顔は、いかにも能面にありそうな気もする。いやいや、それは庵野秀明いわく、もともとのデザインをした成田亨さんのいうとおり「真実と正義と美の化身」なのだ。

きっと世界の終わりには青い空に印が現れる。けれど、ぼくらの力で「真実と正義と美の化身」のウルトラマンは召喚されるのです。

ゆめゆめうたがふことなかれ

映画『シン・ウルトラマン』公式サイト
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こんな夢を見た。ぼくはどこかの暗い森の中を歩いている。その暗い森の中で明るくなっている方が見つかり、そこに向かって歩いて行く。すると、木立はまばらとなり、あらゆる背丈の草が生い茂っている明るい小さな野原に出て、そこでは黄色、橙、赤などのさまざまな色の花ばなが一面に咲いている。とても美しいその景色を見て、これを写真に撮り、ネットで公開したい、と思い、リュックの中をスマホかカメラを探すが、出てこない。ふと、ポケットにてを入れると手のひらにのるようの小さなカメラが出てくる。こんな小さなカメラで写真が撮れるのだろうか、と訝りつつ、あたりを見わたせば、人の一人も入ったことのないようなそこは、花ざかりで、まぶしく美しい。

そこで目が覚めた。小さなカメラは心の中のカメラでそれでこそ写しとれる、とぼくは夢を解釈をしますが、どうでしょう? とらわれずに見ること、ジョン・レノンが歌った" Across the Universe"とはそのようなことではあるまいか? すると世界は変わらず、普遍の美しい。
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吉祥寺のサムタイムに酒井俊さんを聴きに行きました。


まわりお客さんで、安くもない洋酒もボトルでいれている人も多く、さすが吉祥寺だ、などと思ってしまいました。

酒井俊さんの圧巻の歌声と歌はジャンルを越え、ジャズスタンダートから「かんぴょう」まで歌ってしまい、それを支える凄腕の面々、ピアノの田中信正さん、チェロの須川崇志さん、コントラベースの落合康介さん。あまりに激しい演奏でチェロの弓の馬の毛の弦がむしられとられていくのなんか、初めて見たわ。

Charaもそうだけど、ぼくは酒井俊さんみたいな自由でエモーショナルな歌が好きなのを改めて知るようです。ウクライナでひどいことが進行している今の時代、今夜はビクトル・ハラの「平和に生きる権利」をご自身の日本語訳で歌ってくださったのだけれど、そういうメッセージを歌で発するところも共感してしまう。

途中のMCで生まれ故郷の東京、谷中の子ども時代のころのことを語っておられたのだけど、なんと古今亭志ん生をよく見かけたそうです。志ん生は小さな庭のある鄙びた一軒家に住んでいて、とてもかっこよかったとのこと。昼はぼくは新宿末廣亭にいたではないか。その偶然の一致に少しびっくり。それから、谷中の五重塔が放火された心中事件のことも。その焼け落ちていくのを実際に見たとのこと。三島由紀夫は「金閣寺」を書いたけれど、ああいう建物が燃える姿は本当に美しい、と語っておられました。

めちゃくちゃ元気な酒井俊さん、今はベトナムのホーチミン市に住み、コロナウィルス禍でかの地で完全なロックダウンを経験し、三カ月、ほぼ家に閉じ込められ、日本への入国も大変だったそう。何度でも日本にやってきて、そのパワフルで切実な歌を今の時代の島国日本に響かせてください。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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