えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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岡真理さんの著した『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義』を読む。これは、早稲田大学の教授をしておられる岡真理さんが、昨年の十月二十日に京都大学で、十月二十三日に早稲田大学で子どもを含むガザの市民への無差別の爆撃と殺戮の始まった直後の緊急の講義を加筆・収録した本。読みすすめ、パレスチナ人の七十五年前から今までの苦しみを知り、胸が痛くなる。

イスラエルの人道にもとる占領に抗議し、ぼくも何度も即時停戦を訴えます。この二十一世紀に残された最悪のイスラエルという国の犯罪は、ぼくの目の黒いうちに、その残虐さを問われ、解決の端緒は見つかるのだろうか? そうあってほしいと願いつつ、この感想文を書いて、本を閉じる。街でパレスチナを支援する集会に出くわせば、ぼくはいつでもそのラインに加わろう。

ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義 (単行本)
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リサ・コルテス監督の『リトル・リチャード アイ・アム・エヴリシング』を見ました。ロックンロールのオリジネイターであるリトル・リチャードのドキュメンタリーの伝記映画にして、日本でもちらほら見かけるようになった「クイア」という言葉、そのクイア賛歌であることも素晴らしい。今こそ知られるべきリトル・リチャードが時代を切り開いた。そして、黒人教会での信仰、人種差別、麻薬のことなども、リチャードの生涯をたどりつつ、出てきます。

いずれにしろ、ぼくはダイナマイトがこれでもか、こらでもかと爆発するかなようなリトル・リチャードのロックンロールが大好きだ。そして、ロックンロールは、人々を解放した、二十世紀が生んだ最も偉大なものだよ。そして、ロックンロールはリトル・リチャードなんだよ。

映画『リトル・リチャード:アイ・アム・エヴリシング』公式サイト
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新宿末廣亭の令和六年三月中席の昼の部を見に行きました。見た演芸を書き出してみます。前座の三遊亭まんとくんの「寿限無」、柳家こもん師匠の「初天神」、春風亭柳枝師匠の「反対俥」、ストレート松浦さんのジャグリング、柳家小傳次師匠の「寿司屋水滸伝」、桂やまと師匠の「熊の革」、ロケット団の漫才、古今亭圓菊師匠の「シンデレラ伝説」、柳家はん治師匠の「妻の旅行」、林家二楽さんの紙切り、林家正蔵 師匠の「新聞記事」、柳家さん喬師匠の「時そば」で中入りとなりました。そして、松旭斉美智さん、美登さんの奇術、橘家圓太郎師匠の「浮世床」、五街道雲助師匠の「ざる屋」、柳家小菊さんの三味線を弾き唄う俗曲、柳家小袁治師匠の「百年目」。新作、古典と楽しい落語が続きました。

今日は先生に引率された中学生がたくさん来ていました。それでも、吉原にご案内などと唄う柳家小菊さんが素敵ですな。亡き立川談志は落語を「業の肯定」と言ったとか。ぼくは、柳家小袁治師匠の「百年目」を見て、聴くと、落語は何でもない人の営みの滑稽の愛おしさを語るものだとも思うのです。寄席はパラダイスです。
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養沢毛鉤専用釣場でフライフィッシングやらテンカラ釣りをしました。三月一日の解禁日には、虹鱒七匹、山女魚一匹だったのが、ぼくの釣りの腕も決してよいとはいえないのだけれども、三月十一日は虹鱒二匹、山女魚一匹で、魚たちは急速に知恵を身につけ、毛鉤を見切るようになっているようなのだ。十一日はアブラビレの切れている懸賞の山女魚が釣れ、山女魚のバッチをいただいた。これは嬉しい。山女魚のアブラビレって何かかわいいと思う。
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浅草演芸ホールの令和六年上席昼の部の寄席通い。今日見た演目を書き出してみます。柳家小せん師匠の「お血脈」、米粒写経の漫才、柳家わさび師匠の「MCタッパ」、三遊亭歌橘師匠の「紙入れ」、ストレート松浦さんのジャグリング、林家正蔵師匠の「読書の時間」、春風亭百栄師匠の「手水廻し」で一回目の中入りとなりました。林家八楽さんの紙切り、春風亭一蔵師匠の「太鼓腹」、三遊亭歌る多師匠の「金明竹」、三増紋之助さんの曲ごま、鈴々舎馬風師匠の漫談、三遊亭歌奴師匠の「人情匙加減」で二回目の中入りです。そして、三遊亭志う歌師匠の「鈴ヶ森」、ロケット団の漫才、五街道雲助師匠の「粗忽の釘」、春風亭一之輔師匠の「寄合酒」、立花家橘之助さんの浮世節。主任は爆笑王、三遊亭圓歌師匠の漫談でした。圓歌師匠、弟子へのパワハラは好かねぇが、爆笑はいいねぇ。

印象に残った演目、三つ。善光寺の云われを説いた柳家小せん師匠の「お血脈」。林家正蔵師匠の「読書の時間」。正蔵師匠の新作ものは初めて聴きました。三遊亭歌奴師匠の「人情匙加減」の大岡越前公の気持ちのいい大岡裁き、大岡政談。

寄席はパラダイスでなくっちゃね。
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国立能楽堂で能楽鑑賞をしました。

狂言は大蔵流の「鬼ヶ宿」。女を訪ねて来た男を追い払おうと、女は鬼の面を着けるという話。昔の人のおおらかな笑いが何ともいい。

能は宝生流の「志賀」。江州の志賀の山中で一人の翁と帝の臣下が出会う。翁は背に薪を持ち、それに一本の桜の枝をさしておりおり、何か様子がおかしい。その翁は「古今和歌集」で紀貫之に六歌仙にも選ばれた大伴黒主であった。大伴黒主は、今や志賀大明神に化身しており、山桜を咲かせ、和歌の心を称え、帝の治世による平和を言祝ぎ、神楽の舞を踊る。この能に込められた願いに今の世界とのシンクロニシティを感じました。曲が終わり、演者も去った舞台の鏡板の松を見ながら、いつものように胸がじーんとしてしまいます。この不遇でもあった大伴黒主の読んだ歌。

 春雨の降るは涙か桜花散るを惜しまぬ人しなければ

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あつぎのえいがかんkikiでアンドレイ・タルコフスキー監督の1983年の映画『ノスタルジア』を見ました。ほとんどストーリーのない映画で何度か眠くなってしまった。すべてのシーンが、意味のよく分からないそれも含めて、美しく象徴的な絵のようです。この映画は、ロシア、当時のソビエト連邦を逃れた詩人である監督自身が、それでもロシアへの望郷を思い出すかのように夢見る、そのような映画だと思いました。

自由を求めてパリに亡命し、ペレストロイカを知らずに、1986年に54歳で客死したタルコフスキーは、ウクライナに侵略する今のプーチンのロシアを、生きていたら、どう見るのだろうか? ロシアについては幻滅から絶望へいたるだろうけれど、人類への希望の火は心に灯しつづけただろうと、この『ノスタルジア』のラストのシーンを見ながら、ぼくは思うのです。

「ノスタルジア4K修復版」公式サイト
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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