えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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最近、ぼくもたまに出入りしているというより、金曜の夜はよく飲んでいる町田にある万象房の近辺のミュージシャンがかまびすしい。最近、発行された3枚のCDをぼくも聴いているのだけど、その紹介です。


Apple Geeta

万象房の房主でもあるGeorge★Kigawaさんのとそこでシタールを教えておられるAkiko☆Sitarのデュオです。George★Kigawaさんはギターを弾き歌も歌っていて、Akiko☆Sitarさんは歌も歌っています。1970年代がテーマだそうですが、これはその1970年代の中でも1970年から1972年までで、そのノスタルジーは古くなくて、何か不思議に未来の音楽やら感じ方も予感させます。

http://musictown2000.sub.jp/applegeeta/index.html


こはる 旅にウクレレ

万象房でウクレレを教えておられるこはるさん、またの通称をみほちゃん先生は、2013年に国内でジ・ウクレレコンテストで大賞を受賞し、2014年にはハワイのインターナショナルウクレレコンテストでも大賞を受賞し、今、もっとも注目されているウクレレ・アーティストかもしれません。このCDを聞くと、誰でもウクレレを弾いて歌いたくなってしまうのではないかしら?

http://cohal729.wix.com/co-hal


matsumoto noboru & alternative bloods annie laurie

万象房でハワイの伝統奏法であるスラックキー・ギターを教えておられる松本ノボルさん率いるオルタナティブ・ブラッズのデビュー・アルバムです。松本ノボルさんはウクレレを弾いていいて、アイルランドやスコットランドの古い楽曲が、チン・フルートやケルティック・ハープなどのケルト音楽独特の楽器陣、そしてテンホール・ハーモニカも加わって奏でられています。このCDに参加しているケルティック・ハープの高橋愛さんとテンホール・ハーモニの居相毅さんは万象房で楽器を教えておられる先生でもあります。"Hawaii go to Celt"といった趣のあるこのアルバム、本当に魅力的で、このCDをかけると部屋に悲しさもどこか含んでいるすがすがしいような不思議な空気も立ち込めます。これは傑作です。


さて万象房です。ここにくれば、紹介した音楽をする人たちとか、もしかして酔っぱらってへたなギターを弾き、へんてこな歌を歌っているぼくにあえるかもしれません。

http://musictown2000.sub.jp/banshowboh/






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散歩を趣味とするぼくとしては、今日は東京青梅の御岳渓谷のあたりを川沿いにてくてく歩いた。ひとつ、とても行きたかったのが、あの「澤ノ井」の小澤酒造の酒蔵見学なのだったけれど、見学受付時間にそびれて、叶わなかったことがちょっと残念。歩きながら、夏の蝉の歌をたくさん聞いた。渓谷という自然のカテドラルに蝉の歌がこだましていて、耳の残ってしまっています。
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へんてこりんな音の暑中見舞いを作ってみました。

暑中お見舞い申し上げます
暑いですね お元気ですか

http://bit.ly/VcMSsY
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親愛なるジョージくん、自ら銃を発砲し、その弾が敵にあたらないように願うのなんて、きみらしいけれど、兵士としてはどうかと思うよ。この本を読んで、ぼくは著者に、こんな手紙を書くたくなったのだけど、その本とはジョージ・オーウェルの著した「カタロニア賛歌」。「1984」を著したオーウェルがそれに先立つこと11年前の1939年に発表したスペイン市民戦争の従軍ルポルタージュ。「1984」にある全体主義のへの警鐘の種子のようなものすらここにはある。

1936年から1939年までスペインは反ファシズムの熱狂の中にあって、有名な小説家、もしくは後に小説を書く人としては、フランスのアンドレ・マルロー、アメリカのアーネスト・ヘミングウェイ、そしてイギリスのジョージ・オーウェルが兵士として、銃をとっている。ロバート・キャパやゲルダ・タローはカメラを武器に戦場に赴き、パブロ・ピカソは爆撃するフランコ軍への抗議として「ゲルニカ」を描いた。

パレスティナのガザへの爆撃のニュースを見るにつけ、この「カタロニア賛歌」が、21世紀にも向けた、何らかの強くて絶えることのないメッセージであるかのようだ。






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おっ、こんなところにもラーメン屋さんがあるぞと思い、入ってみた町田のラーメン屋さん「でくの房」。海の幸のだしがなんとも濃ゆくきいていて、こんな味のラーメンのスープはまたとなくて、それが、香ばしい、こしのある麺にからみ、とてもとてもおいしい。箸からこぼれおちるチャーシューがこれまた絶品です。この店名からここの主人はやっぱ宮澤賢治が好きなのかしらと想像してしまう。町田のラーメン界の賢治先生です。
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小田原くんだりまで散歩をしに出かけた。前に努めていた会社の社長が、何かと言って、二宮尊徳、二宮金次郎の話をしていた。今でも印象に残っている話で、よくしてくれたのが、芋洗い機の話で、芋をたらいのようなものに入れてかき回して、芋の皮をきれいに取る機械、というより道具なのだけど、芋がいろんな形、大きさがあるからこそ、芋はきれいになるそうで、そこから、いろんな人がいていいし、それを切磋琢磨することが大事なんだよ、というようなことを話してくれて、ぼくは、なるほどな、と思い、いまだに思い出したりするのです。

その二宮尊徳の生誕の地である小田原の富水から柏山あたりを散歩した。もしくは散策したのです。最近では散歩でもなく散策とも呼ばず、ウォーキングなどと称するらしいのだが、なんとなくあじけないと思う。尊徳記念館や尊徳の生誕の家やら、反乱した酒匂川にたたずんだりしたのです。

内村鑑三の名著「代表的日本人」に登場する人物の中で上田鷹山がアメリカ第35代大統領のジョン・F・ケネデの最も尊敬する人物であったことは有名だけれど、その本の中にも登場する二宮尊徳は、日本のリンカーンと呼ばれた人物でもある。百姓から身をおこし、貧窮にあえぐ小田原藩を再生させた、というより、救世済民に尽くし、それをそのまま民である百姓に還した人であったという印象を、尊徳記念館での係員のおじいさんの説明を聞きながら、受けた。昔、日本にはこんな立派な人がいたんだなぁ。アメリカ大統領のリンカーンと並び称させれるといことは、名手や村役を入り札、いわば投票で決めたこともあるけれども、武士と農民が対等に話合う機会をしばしば作り、それを「芋こじ」と呼んだこと。「芋こじ」とは前述した泥つきの芋を桶に入れてかき回すと芋どうしがこすれ合ってきれいな芋になるその道具を呼んだ。そう、それは「芋こじ」なんだ。農民にいろんなことを自分の経験から教え、あとは自分たちでやってごらんとさとした、大きな人が百数十年前にいたにちがいない。「芋こじ」で大きい芋もあれば小さい芋、おかしな形の芋あるけれど、きれいな芋になるよ、と空からの声を聞いた。
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講談社学術文庫版、夏目漱石の「私の個人主義」を読了した。「私の個人主義」以外に4つの講演も所収されていた。どれも漱石の早すぎる晩年に行われた講演で、確か、この「私の個人主義」は高校の教科書の載っていなかったかしら。そういえば、高校の教科書には大江健三郎の「ヒロシマ・ノート」が載っていたけれど、ある国語の教師は大江健三郎を好きではないと言っていたな。教科書には三島由紀夫の「不道徳教育講座」は載っていなかったな。ぼくは三島由紀夫も大江健三郎もおもしろく思い、両者とも好きなのだ。教科書には大江の「政治青年死す」と三島の「英霊の声」をとなりあわせに載せるというのはどうだろう。おもしろくないだろうか。世界にはいろんな見方があって、ものごとにはいろんな角度からの見え方がある。

さて、有名な漱石の「私の個人主義」に戻して、ぼくはこの講演記録を読んで、何か自分を励ましてくれるものを感じた。個人主義とはこんなものでもあるらしい。引用して漱石に感謝と尊敬の意を表します。

「もっと解りやすく云えば、党派心がなくって理非がある主義なのです。朋党を結び団隊を作って、権力や金力のために盲動しないという事なのです。それだからその裏面には人に知られない淋しさも潜んでいるのです。すでに党派でない以上、我は我の行くべき道を勝手に行くだけで、そうしてこれと同時に、他人の行くべき道を妨げないのだから、ある時ある場合には人間がばらばらにならなければなりません。そこが淋しいのです」

日露戦争の勝利に祝杯、喝采する日本にいて、夏目漱石は洞察し、こう言いはなったという。

「この国は滅ぶね」

その20年後、日本は敗戦した。暑い夏がやってまいりました。






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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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