えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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山梨県南巨摩郡早川町の温泉を巡る小さな旅をしたのです。まず初めに行ったのは「奈良田の里温泉」でこれぞ、秘湯という佇まいはほったて小屋の山小屋のようで情趣を誘うことこのうえなく、湯に浸かってみれば、硫黄の香り漂う湯花に少しだけ白濁した湯がぬめりぬめりと肌にまとわりつく上等さでした。人里離れてとはこういうところをいうと思うのだけど、秘湯として有名になりすぎてしまたっためか、いささか混みすぎていたきらいはあった。あー、ここで食べたほうとうはおいしかった。町営の立ち寄り湯のぶっきらぼうさも旅の楽しい思い出として流してしまおうではありませんか。

次に行ったところは西山温泉の「湯島の湯」で、なにやらバンガローなども併設するオートキャンプ場内に設けれた立ち寄り湯で、この湯も硫黄の香りが鼻腔をくすぐり、無色透明で癖がなく、それでも、いかにも豊かな湯が沸き出ていた。そして、新しめの檜の湯船と、なにやら御影石か何かの湯船の二つがあって、そこから眺められる緑の景色が絶景に美しくまぶしかったのです。

そして、この町のは観光地らしくもなく、何にもない町であって、そんな何にもなさが素敵で、泊まったところが小学校の古い校舎であった宿「ヘルシー美里」といい、子どもづれの客人のみなさまの朗らかで、決して贅沢な宿ではないけれど、そこの「光源の湯」と名付けられた温泉が緑色の本物の硫黄温泉で最高なのだから、何度も何度も湯あみをしたよ。季節ごとに子どもらと遊べそうな催物なのどをしていて、小学生の子どもらのいるご家族などは、ぜひお泊りになってくだされなどと、贔屓の言葉なども述べてみた。

なぜか、昔、小学校の校舎だった温泉宿には惹かれてしまうのだけれど、西伊豆にそのようなところ「やまびこ荘」があって、けれど、一人旅は受け付けてはくれないという。誰か酔狂にも付き合ってくださらんかのう。

湯出る国、万歳ですな。
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「生誕200年ミレー展 愛しきものたちへもまなざし」を見に行く。ぼくの大好きな「晩鐘」は国立新美術館での「オルセー美術館」に譲るとして、ミレーの初期の習作から肖像画を経て、バルビゾンに移る住んでからの農家を描いた生活を描いたもっともミレーらしい絵、そして、晩年の生まれ故郷、ノルマンディーへの望郷の募る風景画まで、ミレーという画家は愛しきものたちを描き続けた画家であったらしいことを感じ、そういことが絵画ばかりではなく、芸術の根底だよな、と思う。農村の風景、人々、ともに描かれた鶏、犬、猫、羊、それらの小さな人とともに生きる動物たちも愛おしい。生きるということは、動物や草花、人々、みんなととも生きることしかありえない、そんなことも感じさせてくれる展覧会でした。そう、そういうのが愛なんだなって思いました。

http://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/millet.html
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めずらしく読んだビジネス書は、創業した「ブックオフ」を石もて追われ、起死回生かと立ち上げた新しい会社「俺の株式会社」で飲食業界に革命らしきものも起こしつつある破格のやり方で「俺のイタリアン」や「俺のフレンチ」が好調な坂本孝さんが語りつくした「俺のフィロソフィ 仕組みで勝って、人で圧勝する俺のイタリアンの成功哲学」。

こういう本を読むと、やはり、社長というのが世の中で最もおもしろい、やりがいのある職業かもしれない、などと思ってしまうのは、坂本さんの術中にはまってしまっているからだろうか。

そういえば、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーも社長みたいなもんだし、ストーンズのロックが嫌いな人間がストーンズのクリューをやっていることってあるのだろうかと問い、この本のタイトルともなっているフィロソフィーとは何ぞや、その昔、社会の授業で習ったゲマインシャフトとゲゼルシャフトとは何だっただろうか、などと考える。そうだ、最近、映画「黄金のメロディー」で見たフェィム・レコーディング・スタジオのリック・ホールもまぎれもない社長であったし、そのリック・ホールは、最も有能な部下、ドラマーのロジャー・ホーキンスとベースのデビッド・フットに去られた直後、ドラマーのフリーマン・ブラウン、ベース・マンのジョン・ボイスを新たに迎えて、更に最高の音楽を作り始めたことを思い出しもした。

ぼくの友だちにも社長とか、社長みたいな人がちらほらいるのだけど、スタートなんて、いつ切ってもいいのだし、地位や名誉、富にも興味がなくなりつつあるぼくが、なぜか今に見ていろよ、とつぶやくのだった。





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小倉広さんの著した「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」を読んだ。フロイトやユングと並ぶアドラーの心理学を平易に実践的に、そして、良き人生を読んだ人がおくれるように、読み解いた本。

心理カウンセラーであり組織人事コンサルタントでもある小倉広さんによれば、アドラーとはフロイトとは正反対の考えの人で、フロイトが精神や心を人がセックスをし、食べ、うんこをする、その欲望によって、無意識と意識を含めて、存在していると説いているのに対し、アドラーは精神や心というものは本来的にそれ自身に備わった、善なる性向があるという。なるほど、ぼくの好きなユングと同様にフロイトから離反したアドラーは十九世紀から二十世紀の時代を生きたのだけど、その思想はユングのように闇の奥にある深い光っているところに沈潜していくようではなく、あくまでも、日常的な言葉の理論的な警句で語りかけるかのようだ。決して難しくはないアドラーの言葉をいろんな人が読めばいいと思った。この本でアドラーの言葉と呼応するかのように述べられている西郷隆盛のぼくの好きな言葉を引用します。

「人を相手にせず天を相手にせよ。天を相手にして己を尽くし、人をとがめず我が誠の足らざるを尋ぬべし」

そして、アドラーの言葉です。

「「暗い」のではなく「優しい」のだ。
「のろま」ではなく「ていねい」なのだ。
「失敗ばかり」ではなく「たくさんチャレンジしている」のだ」

この西洋的な克己心は、どこか東洋的であり、しかもドグマ(教条)を持たず、悟り向かいながら、悟りの前で何か自ら足踏みしてしまう禅の僧侶であるかのよう。





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今日の午後三時からの小田急相模原にあるエルトピートでのギグにステラのオールド・ギターを持っていったのだけど、いざ本番で弾き始めると、ブリッジのあたりからビビりの音。結局、直らず、そのまま、弾き語る。

どうしたのだろうとうと、家に帰って来てから、再び弾くと、ビビり音はおさまっていた。弦のエンド・ポールがびびっていたようなので、そこに薄い小さな布を挟むという処置をしたのですが、あのビビり音は何だったのだろう。

人の本性は仏だというけれど、ギターには何か神がやどっているのではないかと、たまに思ったりする。まるで生きているかのようだ。そこでぼくの得た今日の解釈は、このギターが、今日の午後は、こんな音で奏でたかったのだというものだけど、あながちは外れてはいないだろう。いつか、ぼくとギターは心で本当に結ばれ、最高の音を奏でられるでしょう。

ギターは生きている。ゆめゆめうたがうことなかれ。
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ラス・カサスの著した「インディアスの破壊についての簡潔な報告」を読む。ドミニコ修道会の宣教師が書いた十六世紀にアメリカ大陸を覆ったもともとそこに住んでいた人々に対するスペイン人による大量殺戮のスペイン国王への報告書。あまりに無残な内容に読み進めるを止めたくなるのだけど、やっと、すべてを読み終えた。

なにが大航海時代だ。この蛮行が発端となり、オランダのスペインからの独立を招き、この本は十九世紀からの中南米の反スペイン、反植民地主義の思想的根拠を用意する。それは今でも消すことのえできない傷のように形を変えて続き、メキシコの人たちは自分たちのアイデンティティとして、自らを強姦された母親の子どもたちと呼ぶらしい。

パブロ・ピカソやアントニ・ガウディを生んだスペインにこのような無残で残酷な加害者の歴史があったとは。けれども、子どが親の犯した罪を背負えるだろうか。それよりも親こそが子どもたちには責任があるのではなかろうか。それは、未来にやってくるものたちへの責任で、過去と現在の本当のことを求め、未来のために子どもたちの教訓や糧となるように伝えていく責任。そのようなことのためにこの本は読まれ、未来永劫に手渡されていくべきではなかろうか。






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藤子・F・不二雄の「劇画・オバQ」を読む、不思議な読後感でした。大人になった正ちゃんでもよっちゃんでもゴジラでもキザオでもハカセくんでもなく、ぼくものころのままのQちゃんのようだと思う。さびしいようなすがすがしいような妙な気持ちです。藤子不二雄の漫画では「オバケのQ太郎」が一番好きで、赤塚不二夫の漫画では「もーれつア太郎」が一番好きです。さて、明日は何をして遊ぼうかな? おやすみZZZzzz.....






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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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