えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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それはまだ日本の元号が昭和であったころだろうか、よく渋谷の道玄坂にあるカレー屋さん「ムルギー」で学校からの帰りに寄って食事をしていた。店内は古い喫茶店のようで、ジャズかなにかがかかっていたように記憶しているが、その思い出もあいまいだ。そのお店はあまり客が入っていることはなく、おばあちゃんが注文を取りに来る。注文を取りに来たおばあちゃんが、玉子入りカレーがおいしいよ、と一声そえるので、ぼくは玉子入りカレーを注文してしまう。そして、しばらくすると、おばあちゃんはゆっくりとすり足で玉子カレーを配膳してくれるのだった。ぼくは店内の古い内装とそのカレーの味が好きで、「ムルギー」によく通っていた。

時は経ち、ぼくは本当にひさしぶりに「ムルギー」に行ったのだった。お店の入り口は、変わっていなかったのだけど、内装は新しくなっていて、昔の面影はなく、ジャズではなく、ボサノヴァがかかっていた。あのおばぁちゃんもいない。時は流れたのです。メニューには玉子入りカレーがあったので、それを注文した。あのころと味は変わってしまったのか、どうかも、もうさだかではないほどの昔を思い出そうとし、やっぱ変わっていないような気がした。おいしい。とにかく、いつまでも「ムルギー」の玉子入りカレーがありますように。
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ボビー・ウーマックの訃報が届いた。本当に偉大なソウル・シンガーでもありコンポーザーでもあり、そのキャリアの出発地はサム・クックのレコーディング・バンドのギタリストだった。常にソウル・ミュージックの第一線で活躍し、音楽を発表しつづけ、世界中へコンサート・ツアーに出かけていた。

ぼくは一番好きなアルバム"Home Is Where the Heart Is"を聴いています。このアルバムはアラバマの片田舎の今では伝説ともなっているマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオで1976年に制作されたもので、アメリカ南部のあの空気、風が豊かにゆっくり吹いてくる、決して古くならないエヴァー・グリーンの傑作です。

このアルバムにサム・クックのカヴァー曲"A Change Is Gonna Come"が入っているのだけど、いまごろ、再会した二人は、空の向こうの世界でセッションしているんですな。二人の共作の新曲が聞こえたよ。






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日本にぼくの大好きなベース・プレイヤーが二人いて、一人は細野晴臣さん、もう一人は松永孝義さん。細野さんは日本のロックの黎明期から活躍している、日本のポップス音楽の世界でもっとも重要な人で、松永孝義さんはあの伝説のレゲエ・インストュルメンタル・バンドの後期のベーシストをかわきりに、ありとあらゆる人たちの音楽をベースという目立たないようでもっとも重要なパートで支え続けた人。その松永孝義さんは2011年に急折してしまうのだけれど、彼が残した唯一のリーダ・アルバム"Main Man"のメンバーによるライブ演奏のアルバムが三回忌ということで発売され、聴いています。

この音楽の芯の太さを感じながら、なんとも楽しくゆったりした時間に身と心をゆだねてしまう、心地よいひと時が過ぎていきます。ラストのナンバーの後、ぼくは心の中でアンコールと叫んでしまう。One More Time. すると、空の向こうからメイン・マンの低弦の音が響きわたる。すると、誰かの呼ばわるような声も聞こえた。OK! メイン・マンは笑顔で答える。バッチシ最高!!







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この前、アフリカのもっとも長寿な象が象牙の密漁者に殺されたむごたらしい写真をインターネットで見て、野生動物を殺すことは、残虐非道なこと、とも思えたのだけれども、野生の命と家畜である命のどちらも、計りにはかけられない重さを持っている、とも思う。象の密漁者を、ぼくはまったく許す気にはなれないのだけど、ちょうど、今、読了した本が、畠山千春さんの著した「狩猟女子の暮らしづくり わたし、解体はじめました」という本。

狩猟の意味はすぐにわかろうものだけれども、本の題名にある解体とは動物を屠殺し、お肉にすることで、どん引きするのだけど、引き込まれて、どんどん読んでしまえた。

すべての口にするものに、命があって、日本でも近代以降は、それが隠蔽されつづけてもいる。気の弱いぼくには、狩猟も解体もできそうにないのだけれど、この本を読んで、口の中に入れるすべてのものには、命があったことを、すこしだけ思い出してみることにしよう、と思う。

そういえば、昔、千葉の山の中の温泉民宿「白岩館(http://www.kamonavi.jp/ja/shisetsu/STKY0001.html)」でいい猪が採れたよといって食べさせてもらったぼたん鍋は本当においしかった。ごめんね、いただきます、ごちそうさま、ありがとう、おやすみなさいZZZzzz.....







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あっさりしていてしかも美味しい塩ラーメンが食べたくなったら、この中村屋に来ればいんだな。
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TOHOシネマズ海老名に本多猪四郎監督の「ゴジラ」を見に行く。これは、もちろんハリウッドでのリメイク版ではなく1954年公開のゴジラ・シリーズの第一作目の東宝映画。昔の何かの本で読んだ、ゴジラが表すものは皇軍のわだつみの無念の英霊だというのを思い出した。この映画の中のゴジラは、そのようにあるひとつのところを残し、東京を破壊しつくし、その燃え上がる街が何かリアルで、今にも通じるいろいろな暗喩を含んでいそうだ。ゴジラの鳴き声は、忘れさられようとしている何者かの泣き声のようにも聞こえ、ぼくは心の中でゴジラを殺すな、とも思ったのだった。

http://godzilla1954.jp
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山下良道さんの著した「青空としてのわたし」を読了した。オーム真理教事件、東日本大震災を真摯に受け止め、日本の仏教に日本らしい変革を起こしつつある元曹洞宗のお坊さんは、今は鎌倉で宗派に依らない仏教の求道者として活動しておられる。神社仏閣どころか古い教会もぼくは好きで、瞑想などにも興味があるが、実践をともなっておらず、この本の特に後半は実感が伴わなく、少し難しかったです。雨や雪、嵐も巻き起こす雲の向こうに青空が広がっていて、その青空がぼくなのらしい。最近、どこかしらで聞く言葉、「気づき」とも訳される"Mindfullness"とは白かったり黒かったりする雲のないところまで行ったり、自分を閉ざしてしまうことではなくて、黒い雲を怖がったり、その雲の降らす雨を喜んだり、恨めしがったりしても、すべては青空があるっていうことなのかな。やっぱ、難しいね。そのうちわかるのかな。山下良道さんのお寺、一法庵ってどんなところなのかな。座禅、瞑想を教えてくれるそうです。







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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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