えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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原民喜の小説集「夏の花・心願の国」を読了した。こんな美しい現代の日本語の文章は読んだことがない。その美しい文体で戦争がもたらした地獄絵図のような広島の惨劇とその前、その後が語られる。これは原民喜が残した遺言であるとともに何度も世界を滅ぼしえる道具を手にしてしまった人類そのもの、すべてへの黙示録なのかもしれないと思い、戦慄と悲しみと絶望に近い何かを感じ、あきらめてはいけないという低く小さな声もどこからか聞こえた気がした。

原民喜がその美しい文体でこれを描くのは宿命であり、神からの天命でもあり、多分、ぼくたちへの天からのかけがえのない贈りものでもあったのです。





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暑さにうだりながら、鶴巻温泉駅の近くの里山を散歩しました。散歩の後、宮永岳彦記念美術館という小さな美術館に寄ってみたのです。大正の美人画ならば竹下夢二ならば、昭和は宮永岳彦かもしれません。小田急線のロマンスカーの配色デザインや「ぺんてるくれよん」のパッケージの絵で有名な日本の画家のコマーシャル・デザインに身を置きながらも、例えば、かのフランスの印象派の巨匠、ルノワールのように、その絵には、絵を描くことの悦びと喜びにあふれているらしく、素敵だなと思いました。

https://www.city.hadano.kanagawa.jp/s-gakushu/kyoiku/bunka/bunkazai/bijutsukan/inochi_no_irodori.html
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山梨からのお土産にと買って帰り、よくいくバーでみんなで食べたら、とてもおいしかった。見た目と違った、上品なお味。外を包む沖縄県多良間島産黒糖を使った羊羹と中の北海道産えんどう豆をうぐいす餡の見た目とお味の絶妙でかわいらしいハーモニー。

http://www.kurodama.co.jp/?mode=cate&cbid=1909260&csid=0
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コリン・トレボロウ監督の「ジュラシック・ワールド」を見ました。スティーヴン・スピルバーグは監督ではなく製作総指揮で参画しているのだが、さすが、ハリウッドのパニック映画はおもしろいわ。しかも最新の3DだのIMAXだのという技術を惜しみもなく投入していて、臨場感満点です。ぼくもついに乗せられて、少しほっとした大円団にはうれし涙がほろり。

主演男優のオーウェン・グラディもかっこよく、主演女優のクレア・ディアリングはあのパニック映画の元祖かもしれないアルフレッド・ヒッチコックの映画の出てくる金髪のクール・ビューティーを思わせる。そして、この映画のここかしこにヒッチコック映画のオマージュを想起してまうのはぼくだけですかな?

http://www.jurassicworld.jp
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富士吉田にある馬返しという富士山の一合目手前から富士山七合目まで歩きました。八時半に登りはじめ、七合目に着いたのが午後の一時半で、また馬返しに戻って来たのが五時二十分。下から登ると、自然が標高を上がるにつれ変わっていくのが楽しめます。五合目までは樹海をつっきて行くようで、五合目から一気に景色が変わり低い木しか生えていません。そして六合目から木がなくなってしまいます。六合目や七合目は雲の中です。

ゆっくりゆっくり歩いたんで、登りでも降りでも何人もの人に追い抜かれたのだけれど、なんか自信がわいてきました。あぁ、富士は日本一の山。来年は頂上まで目指そうかな。それとも思いきって夏の立山連峰とかね。

前日に北口本宮冨士浅間神社でお参りし、御神籤を引いたら神さまからよきお知らせがありました。よい知らせこそお分けしつつ、みなさまのご多幸をお祈り申し上げまする。

「天のみこえ
おこたらず学びおほせていにしへの
人にはぢざる人とならなむ


師厳にして、然してのち道尊し、
道尊くして然してのち
民学を敬することを知る」
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8月のライブ予定です。2日のライブはとても好評でした。今月はあと29日に相模大野のアコパで弾き語りで歌います。

http://kysakai.lovemebaby.net
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横須賀美術館へ「ウルトラマン 創世記展 -ウルトラQ誕生からウルトラマン80へ-」を見に行った。ウルトラマンのさまざまな特撮の道具や衣装が展示しあった。怪獣のはりぼてがとてもリアルで生きたまま命を抜かれ、ひからびもせずに何十年もの時を超えて、ここにあるかのようだった。子ども連れの人たちとかも、たくさん来ていたのだけど、近ごろのそんな子どもたちは、どんな正義の夢を見ているのだろうか? 「ウルトラマン」はぼくの子ども時代と完全に並走していて、何か幸せなことのようにも感じるのだけど、どんあ時代の子どもたちにもそれぞれの夢があるように願います。

併設していた「上条陽子 tabura rasa -白紙-」も、巨大な白い紙でできたインスタレーションとか、現代美術の力を見せつけられたようで、とても良かった。

所蔵作品展で見た朝井閑右衛門のドン・キホーテを主題とする絵とかも良かった。

そして、この美術館には谷内六郎館があって、季節ごとに展示を変えて、展示されている。ぼくは谷内六郎の絵が大好きなのです。「夏のおもいで」とタイトルされた夏のたくさんの絵を見ながら、谷内六郎の絵みたいな歌を歌いたいな、などと思った。

横須賀美術館は海の見えるとても素敵な美術館です。

http://www.yokosuka-moa.jp/index.html
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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