えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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上野の鈴本演芸場で令和六年十二月下席昼の部です。見た演目を書き出してみます。前座の柳家しろ八くんの「転失気」、二つ目の柳亭一童くんの「子ほめ」、ストレート松浦さんのジャグリング、古今亭文菊師匠の「初天神」、桃月庵白酒師匠の「権助提灯」、風藤松原のお二人の漫才、弁財天和泉師匠の「女の鞄」、古今亭菊之丞師匠の「ふぐ鍋」で仲入りとなりました。柳家小菊師匠の三味線弾きの唄いの粋曲、林家さく麿師匠の「歯ンデレラ」、林家二楽師匠の紙切り、主任は柳亭こみち師匠の「音曲噺 文七もっとい」でした。

古今亭文菊師匠の「初天神」、桃月庵白酒師匠の「権助提灯」、古今亭菊之丞師匠の「ふぐ鍋」がとてもよくて、おおいに笑いました。主任の柳亭こみち師匠の「音曲噺 文七もっとい」は「文七元結」の元型をとどめていないような噺で、おおいに笑いましたが、元の「文七元結」も聴きたくなるのが人情というものでしょう。

ところで寄席に入る前に、不忍池辯天堂でお参りをし、御神籤をひくと「大吉」であった。

「運勢 大吉

 思うようにみえて心にまかせないことがある。思わぬ幸福があるようですが、よく気をつけないとあとになって損をすることがあります。女難あり、女性は金難あり。気をつけることです。

 第42番

 おみくじ

「言」
 天の時は地の利に如かず。
 地の利は人の和に如かず。」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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中田秀夫監督の『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』を見ました。お客さんの半分ほどが小学生で、あたりにお菓子を食べている音がどことなく響いておりますが、大人が見ても何か感じるところのあるようないいような内容の映画でございました。

食べると夢がかなうという駄菓子屋の「銭天堂」に猫の霊力か何かで、たまに招待される人がいて、騒動となります。ばかばかしい話が面白い。落語の噺みたいでもあります。

銭天堂の女主人の紅子を特殊メイクをして演ずる天海祐希さんが面白い。「銭天堂」の紋をちりばめた美しい着物を着て、なぜか「ござんす」とかのの怪しげな吉原の花魁言葉をしゃべります。「ヤマ缶詰」とか「もてもてもち」とかの駄菓子屋で売られている駄菓子のネーミングも洒落ていて、面白い。動き始めた黄金色の招き猫がかわいい。招き猫は特殊な駄菓子を作る職人のようなのです。

いろいろと見どころのたくさんな『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』ですが、そこでの駄菓子を食べた人が幸せになれるか否かは、食べた人の心次第のようなのです。

面白かった。

映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」公式サイト
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岸田秀さんの著した『続 ものぐさ精神分析』を読了した。この本は高校生のころ読んだことがあって、二度目ということとなるだろうか? 半世紀近く前に出された『二番煎じ ものぐさ精神分析』と『出がらし ものぐさ精神分析』の2冊の単行本から、よいと思う論文、批評文を岸田さん自身が選び、1冊の単行本にまとめたものが『続 ものぐさ精神分析』で、ぼくが高校生のころはよく読まれていたのだけれど、その内容の多くが古くなっていないことに驚いてしまう。

高校生のころも「性的唯幻論」などと称し、すべては幻想だと説く和光大学の教授であった岸田秀さんに、何やら胡散臭いものを感じながら、面白く読んでいたという記憶がある。ぼくはこの後、二十歳を越えたころから、岸田さんが師とするフロイトの精神分析ではなく、河合隼雄の説くユングの心理学に惹かれるのだけれど、『続 ものぐさ精神分析』の一章をさかれて書かれたユング心理学を批判である「ユングの元型について」は確かに鋭く、根本からの批判となっている。

しかし、今、ぼくがこの本で最も読みたかったのは、それではなく、来年の三島由紀夫百年生誕祭を控えての、岸田秀さんの「三島由紀夫の精神ははじめから死んでいた。この現実の世界に生きているという実在感の欠如に、彼の文学、その他の活動を解く鍵がある。」の書き出しから始まる「三島由紀夫論」なのだ。岸田秀さんの「三島由紀夫論」は、百年生誕祭を前に盛り上がるぼくの三島由紀夫熱を、甘いか、苦いかは分からぬが、良薬となってほどよく冷ましてくれるようなのだ。

ぼくは高校生のころから三島由紀夫の小説を面白いと思ったけれど、三島由紀夫の『金閣寺』よりも水上勉の『金閣炎上』の方が高く評価できると思った。三島文学マニアの瀬戸内寂聴さんはインタビューで「三島さんの作品って、文学というより、工芸品みたいなのよね」とおっしゃっていた。三島由紀夫の文学を愛するポール・シュレイダー監督の日本では公開されなかった『Mishima: A Life In Four Chapters』では、その背景が、市ヶ谷の自衛隊でのシーンを除いて、すべてハリボテのリアリティのないものとなっていた。ハリボテのおもちゃのような金閣寺やハリボテのおもちゃのような靖国神社が出てくることに、ぼくはなるほどと首肯した。

最近、三島由紀夫の『金閣寺』の題がもともとは「人間病」であったことが書簡によって発見されたが、どうしてぼくが三島由紀夫に惹かれるのだろうかといえば、正確には分からぬが、それはニーチェのいわんとする「病者の光学」といったものかもしれない。

続 ものぐさ精神分析 -岸田秀 著|中公文庫
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遠足をかねて、御殿場の「麦畑」というバイキングとビールのレストランで飲み食い。年齢がら、もうあまりたくさん食べられないと分かっていながら、たくさん飲み食いしてしまう。御殿場からの富士山がきれい。楽しかった。
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山と溪谷社の本『多摩ハイク』の「01 長沼公園・平山城址公園」をたよりに俳句の吟行も兼ねてハイキングをしました。なかなかの山道もあり、気持ちがいい。猫に出会うと写真に撮ってしまいます。それに山羊もいた。詠んだ俳句が二つ。

 森の道落葉踏みしは絨毯か

 山羊の鳴く冬の夕暮道の柵

オムロンの万歩計を見ると、今日、歩いた歩数が22,215歩。やった。
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中山美穂さんが亡くなりました。寂しいかぎりです。中山美穂さんが主演をした岩井俊二監督の『Love Letter』をビデオオンデマンドで見ました。この映画は今まで二回は見ております。ということは三回目でしょうか? いろんな素敵なシーンがありますね。映画を見て、中山美穂、追悼、早すぎます。
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1日に8,000歩は歩こうと家から町田天満宮まて、てくてく歩きました。町田天満宮で世界の平和と自分の心身健全をお願い申しあげ、御神籤をひくと大吉。

「第三番 御神籤

 冬かれて
 休みしときに
 深山木は
 花咲く春の
 待たれけるかな

 何事も心を正直に強く持ち
 物事に怠屈せず信神怠らず勉めれば
 時到りて後にはおおいに
 仕合せよくなります
 騒がず時を待ちなさい

 運勢 大吉」

ゆめゆめうたがふことなかれ

帰りのついでにJRの町田の駅の小さい方の改札の近くのドトールに入りました。コーヒーのチェーン店ではドトールが一番、いいような気がするのは、そのコーヒーの味のためです。わざとらしいコーヒーの人工の香料の香りがとても苦手でなのです。

ドトールに入るとクリスマスの小さな飾り付けがあって、大好きなオーティス・レディングの「Merry Christmas, Baby」が聞こえてきました。もうそんな季節か、と小さなため息。年末と年始にむけて、騒がしい世間と世界に背をむけて、穏やかに生きたいとも思ってしまいました。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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