えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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中村元さんの著した「ブッダ伝 生涯と思想」を読了した。ブッダの生涯に即し、仏教の原始経典を解き明かした本。何度も読みながら、うとうとと眠たくなってしまう。けれども、自らの死期を察し、ブッダが随分、年の離れた弟子、アーナンダに人生は楽しいと言った言葉には感じいってしまった。引用します。

「アーナンダよ。ヴェーサーリーは楽しい、ウデーナ霊樹の地は楽しい。ゴーダマカ霊樹の地は楽しい。七つのマンゴーの霊樹の地は楽しい。バフブッタの霊樹の地は楽しい。サーランダダ霊樹の地は楽しい。チャーバーラ霊樹の地は楽しい。
 世界は美しいもので、人間の生命(いのち)は、甘美なものだ」

中村元さんは、ブッダは「善を求めて」出家したのであり、善でも悪でもない「さとり」を求めて出家したのではなくと解説され、ブッダは臨終の時ににこのようなことを弟子のスバッダに言ったそうです。引用します。

「スバッダよ。わたしは二十九歳で、何かしら善を求めて出家した。スバッダよ。わたしは出家して五十年余となった。
 正理と法の領域のみを歩んで来た。これ以外にには<道の人>なるもは存在しない」

そうだったのか。なるほど。そんなブッダとはどんな人だったのだろう。

「アーナンダよ。そうではない。そうではない。善き友をもつこと、善き仲間のいること、善き人々に取り巻かれていることは、清浄行の全体である」

「それ故に、あなたは学ばなければなりません。―「われは善き友となろう。善き仲間となり、善き人々に取り囲まれるようになろう」と」

仏教思想・インド哲学の第一人者はこの本で「善き友、ブッダ」と書いておられました。そして、最後の言葉。

「もろもろの事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成なさい」






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鎌倉を散歩しました。朝早くに建長寺の広い境内を散策。大きな仏像を見上げてのぼくの友だちがなにげなくつぶやいた言葉にぼくはなぜかどきりとしたのです。

「すべてを見ているんだよ」

建長寺
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三浦半島を散歩しました。三十三年に一度の一斉御開帳の三浦薬師如来霊場をめぐって散歩をしているのです。

五つの札所をめぐりました。

第5番札所 七重山 浄林寺(浄土宗) -本尊 阿弥陀如来-
第6番札所 本水山 覚栄寺(浄土宗) -本尊 阿弥陀如来-
第7番札所 鴨居山 能満寺(曹洞宗) -本尊 虚空蔵菩薩-
第8番札所 放光山 常福寺(浄土宗) -本尊 阿弥陀如来-
第9番札所 明星山 傳福寺(浄土宗) -本尊 阿弥陀如来-

だんだん三浦半島の深部に入っていく。海浜の寺に南紀の補陀落渡海のことなどを思ってしまう。

ただただ、歩き疲れて、神仏に手を合わせていると、泥沼にいる自分もきれいになるかのようです。ベトナムでは合掌が表すのははハスの花だそうですよ。

つづく
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今月のぼくの歌う予定です。

えいちゃんのライブ・スケジュール

このほかにもちょこちょこオープン・マイクなどに出没します。

遊ぼー!
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那須高原にある藤城清治美術館に行ってきました。藤城清治さんの影絵の大ファンなんです。山梨県の昇仙峡にある影絵の森美術館に行ったことがあるし、長野の白樺湖畔にある世界の影絵美術館にも行ったことがある。藤城清治さんの影絵を見ながら、ほんとうにこの人はやさしいきれいな心の人だなって思う。

美術館にはケロヨンのコーナーもあったよ。ぼくもケロヨンの絵のついたお弁当箱を持っていたんだっけな。ケロヨンとモグちゃんのグッズを見ながら、もどらないはずの子どものころの夢を少しだけさまよい、胸がじーんとしてしまった。




藤城清治美術館の隣にある西絆荘という民宿みたいな小さな旅館に泊まり、涙の化学方程式の夢を見ました。その夢の中でぼくは4種類の液体を成合すると涙になることを発見するのだけど、なかなか再現できなかった。

起きて、朝ごはんを食べて、宿をあとにし、風嵐の中、那須高原を散歩していたのです。

藤城清治美術館(公式ホームページ)
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三浦半島を散歩しました。三十三年に一度の一斉御開帳の三浦薬師如来霊場をめぐって散歩をしたのです。

四つの札所をめぐりました。

第1番札所 醫王山 神武寺(天台宗) -本尊 薬師如来-
第2番札所 龍谷山 良長院(曹洞宗) -本尊 釈迦三尊-
第3番札所 東光山 曹源寺(曹洞宗) -本尊 釈迦如来-
第4番札所 義明山 満昌寺(臨済宗建長寺派)-本尊 釈迦如来-

日本は言の葉と神仏の幸ふ国なのです。

御朱印帳に付いていた冊子にこうありました。

「薬師如来は、東方浄瑠璃世界の教主とされ、薬師瑠璃光如来とも尊称されます。
 瑠璃色は紫を帯びた深い青色です。東より瑠璃色の暁の空に昇る朝の光が、夜の闇を消し去るように、悩み苦しむ私たちの煩惱の闇を照らし消除してくださる仏さまです。
 この世にあっては、衆生の病苦などの苦患を救う大願を発されて、日中の太陽のごとく私たちを守護し、人生の夕べには阿弥陀如来の西方極楽世界へと送りとどけてくださる仏さま。古くから先人達は、その様なイメージをもって薬師如来を信仰してきました」

瑠璃色ってどんな色だろうか? 強い神仏のご加護の気にあったてか、スマフォが壊れました。スマフォばかり見ていてもいけないよという、ありがたいお告げでもあるのです。

つづく
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宇沢弘文さんの著した「人間の経済」を読んだ。

この本のの序に書かれているのだけど、1983年のこと、文化功労者に宇沢さんが選ばれて、宮中での記念行事に招かれ、天皇制に違和感を持ちつつ、昭和天皇を前のしてすっかり舞いあがり、しどろもどろに自分の仕事について説明をしたそうです。天皇陛下が宇沢さんにおっしゃった言葉は、その後の勇気づけになったそう。

「君! 君は経済、経済というが、つまり人間の心が大事だと、そういいたいのだね」

成田空港問題の解決に向けて力をかしてほしいと宇沢さんに言った自民党の後藤田正晴さんの言葉も興味深い。

「自民党の幹部の中に『成田の問題は国家の威信にかかわる重要な問題だ。軍隊を投入して一気に解決すべきだ』という声が高まっていて、もう防ぎきれない。危機的状況だ。今まで運輸省から言われるので、立場上、警察を成田に投入してきたが、その結果として数多くの農民を傷つけ、地域の崩壊をもたらしてしまった。警察の威信はまさに地に堕ちた。今後、成田空港の問題を社会正義にかなうかたちで解決すべく真剣な努力をしないままでは、とても立ちいかない」

一方、左翼のシンパだと思われて、中国に招かれ、中国共産党にこんな題の報告書を宇沢さんは提出したそうです。

「資本主義的な搾取には市場的限界があるが、社会主義的搾取には限界がない」

これに理解を示し、弁護した趙紫陽は天安門事件とともに失脚し、亡くなるまで自宅軟禁されることになる。

「人間の経済」をぼくは社会的共通資本をとく経済学の本というより、アメリカの理想主義の滋養されたリベラリズムと破局的な日本の敗戦がもたらした末に得ることのできたヒューマニティ、この二つのために人生を歩んできた巨人のラスト・メッセージが書かれた大切な教科書であるかのように読んだのです。




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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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