えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

車で10分ぐらいの所に相模原ギオンアリーナという総合体育館の施設があって、そこに武道場もあり、個人でも利用できるということを知り、行ってみました。行けば、広い施設にぼくひとり。明日は、習っている合氣道の道場での演武会で、そこで披露しなくてはならない、心身統一合氣道の五級の技を一人稽古しました。まだ五級で歩みの遅いことに加え、五級の技の一つの片手交差取り呼吸投げを忘れてしまっていて、もう一つの披露の技、片手取り転換呼吸投げとともに何度も一人で稽古するも、相手がいないので、片手交差取り呼吸投げは正しく相手を氣を出して、投げられているのか心許ないけれど、二時間近く稽古をしつづけると、気分は爽快です。よし、氣が出ている。藤平光一先生の本『普及版 氣に合するの道』を読むと、こう書いています。
右手の氣を一寸でも引くとBの氣を受けてしまう。氣を出したままBの氣を導くことが肝要である。
よし、氣を引っ込めずに、はりきってやっていきましょう。そのうち誰かがこの武道場に入って来て、その人がとてもいい人で、おや、合氣道ですか、受け身でお相手しましょうか、などとなるかもしれないと妄想もしましたが、ついにぼく一人でした。けれども、この武道場は使えます。もっと早く来ればよかった。また来ようと思います。
帰りの足で亀ヶ池八幡宮に寄り、お参りをし、心身健全をお願いし、世界平和をお祈り申しあげ、御神籤をひくと大吉でした。
「第三十四番 御神籤
かき曇る
空さえ晴れて
さしのぼる
日かげのどけき
我こころかな
こころをすなおにし
身もちを正しくすれば
ますます運よろしく
何事もおもうままになるでしょう
欲を離れて人のためにつくしなさい
大吉
運勢 大吉」
ゆめゆめうたがふことなかれ


石橋学さん、板垣竜太さん、神原元さん、崔江以子さん、師岡康子さんの著した『「帰れ」ではなく「ともに」―川崎「祖国へ帰れは差別」裁判とわたしたち』を読了しました。板垣竜太さんの書かれた「第4章 在日朝鮮人にとっての「帰れ」ヘイト」や崔江以子さんさんの書かれた「第6章 「帰れ」ではなく「ともに」」を読むと、この国にある外国人への差別は苛烈で、読み進めるのに、心は苦しく、辛くなる。
さて、自分に立ち戻れば、ぼくは人生のどこかで差別をしたり、そのような言葉を発しなかったかと問えば、何か胸苦しい。ぼくは確かに日本に生まれ、育ち、生活している日本人だけれども、今、ぼくはどこであらうと、外国人への差別の言葉を聞くと、その差別の言葉を発した人とは、やはり友だちにはなれないのだろうと諦めて、すーっと遠ざかり、距離をとってしまう。ぼくには友だちはいないような気もしてくる。自分の人生にとって、これがいいことなのか、よくないことなのか、正しいことなのか、正しくないことなのかも判然としない。昔、そのような言動を聞いて、行かなくなったバーもあった。もっと心を開いて、差別はいけないといったらどうだろうかとも、ふと思うのだけれども、そのようなことをする勇気も度量もない、心貧しいぼくは、差別のなくなることを願うばかりで、この本『「帰れ」ではなく「ともに」』に肯き、ページを閉じたのです。
「帰れ」ではなく「ともに」 - 株式会社 大月書店 憲法と同い年


新宿末廣亭で令和六年十一月中席昼の部です。見た演目を書き出してみます。前座の柳家小じかくんの「寿限無」、二つ目の柳家小はぜくんの「饅頭怖い」、二つ目の春風亭貫いちくんの「スパイダーマン」、おしどりのお二人の漫才、鈴々舎馬るこ師匠の「東北の宿」、古今亭菊志ん師匠の「短命」、伊藤夢葉さんの手品、金原亭世之介「宮戸川」、林家しん平師匠の漫談、立花家橘之助師匠の三味線弾きの唄いの浮世節、古今亭菊春師匠の「蛙茶番」、林家正蔵師匠の「ぞろぞろ」で仲入りとなりました。桂やまと師匠の「近日息子」、風藤松原のお二人の漫才、柳亭燕路師匠の「鹿政談」、柳家小里ん師匠の「真田小僧」、翁家社中のお二人の大神楽、主任は柳家三三師匠で「締め込み」でした。
今日は仲入りまで、珍しくも外国の方、ドイツ人のカップルがお見えになっておりました。言葉さえ分かれば落語は境界を楽々と越えていけるのではないかしら? きっとそうだ。この海の向こうからのカップルに大爆笑の連続の主任の柳家三三師匠の「締め込み」までいてほしかった。境界線を越える寄席はパラダイスですな。


横須賀美術館で同時開催されている『響きあう20世紀美術 アートでつなぐ山と海』展と『運慶展 運慶と三浦一族の信仰』展を見ました。
『響きあう20世紀美術』展は横須賀美術館と箱根にある彫刻の森美術館の二つの美術館のコレクションにより、日本と世界の20世紀の美術を紹介するというもの。パブロ・ピカソの大きな陶器に彩色した美術品やら2016年に逝去された石川ヨシ子さんの油彩で描かれた屏風の作品「花の命」がよかった。李禹煥さんの「線より」を見ながら、坂本龍一さんがインタビューでもの派の芸術が好きだと言っていたのを思い出す。李禹煥さんの「線より」が現代音楽の芸術家、スティーブ・ライヒの音楽のやうに見えてくるのはどうしてだろう?
『運慶展』は奈良時代の仏師、運慶の国の重要文化財の作品、五体が勢揃いしている。仏像の結ぶ印がなぜか、ぼくは気になってしまう。仏像は口がきまっておちょぼ口なのはどうしてだろう?
朝井閑右衛門の日本占領下の中国の蘇州を描いた日本画の小さな企画展もあって、それを見ながら、なんとも複雑な気持ちになる。近代史に残る加害者としての日本は、今でもどこかタブーであり、朝井の描いた中国の風景もどこか痛々しくぼくには感じられ、それは生前に李香蘭の別名を持つ山口淑子さんもおっしゃっておられたように、今のガザの市民が虐殺される悲惨にもつながっているように思われるからなのだ。ぼくたちは描かれた美しい景色に隠された何かも見なくてはいけないような気もする。戦後、朝井閑右衛門は日本画を描かなくなり、洋画で占領下の横須賀での占領軍の兵士の闊歩する風景を描き始める。戦中と戦後の朝井閑右衛門の作品を見て、胸がざわざわして、苦しいようなものをぼくは感じるのだった。
展示変えをした谷内六郎館を見ていると、近くで見ていた二人の御婦人の会話が聞こえた。
「昭和のいい感じね」
そのいい感じの視点をたどっていくと、常に子どもの見る幻想がある。三島由紀夫は谷内六郎の絵にでてくる子どもを見ると、戦時中に死んだ妹を思い出すと言ったということだが、三島由紀夫と同じく谷内六郎の戦後も終わることはなかったのだと思う。


堀江貴監督の『最後の乗客』を見ました。一時間足らずの短い映画です。『侍タイムスリッパー』に出ていた冨家ノリマサさん準主役として出ています。まったく違う人格を演ずる冨家ノリマサさんを見ながら、ぼくは「性格俳優」という言葉を思い出したりします。俳優ってすごい。東日本大震災の10年後を描いた、恐いような、悲しいような、切ないような、心に沁みる映画でした。
映画『最後の乗客』公式サイト - GAGA


東京ガーデンシアターで「玉置浩二 Concert Tour 2024 Resume 〜レジューム 新たな始まり」と題された玉置浩二さんのコンサートを見ました。友だちがファンクラブに入っていて、すごくいい席で見ることができました。玉置さんのバンドは弦楽が8人、管楽が2人、ピアノ、ギター、ベース、パーカッションというとてもゴージャスなもので、アレンジもぴったり。とくに音数の少なめのパーカッションが素晴らしい。玉置さんの歌は二人といないうまさで、バラードではお客さんの涙腺から涙をしぼります。安全地帯のころの曲だという「清く正しく美しく」なども歌ってくれたのだけれど、そのように玉置さんのバラードにはベタなメッセージソングもあって、そういうとこらもぼくは好きなのです。素敵な一夜となりました。




カレンダー
05 | 2025/06 | 07 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
4 | 6 | 7 | ||||
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |


カテゴリー


最新コメント
[05/19 Pg Soft]
[05/04 ペコ]
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]


最新記事
(06/05)
(06/05)
(06/03)
(06/02)
(06/01)
(06/01)
(05/31)


プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


ブログ内検索


最新トラックバック
