えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

町田の万象房でやぎたこを見ました。やぎたことはやなぎさんと辻井貴子さんのユニットで1920年代や1930年代のウッディー・ガスリーやカーター・ファミリーのフォーク・ミュージックを中心に17世紀の古いアイルランド民謡や19世紀フォースターの名曲、ボブ・ディランらの楽曲までを、ギター、アコーディオン、ダルシマー、フィドル、バンジョー、オート・ハープなどを持ち替えて、男女のコーラスで聞かせます。
すばらしかった。オールド・タイム・グレート・ミュージックって感じ。
オールド・タイム・グレート・ミュージックって何かというと、難しいのだけど、何か、音楽って個性を競うあうようにして発展してきたかもしれない。けれど、その個性ってやつが近頃の音楽をひどく貧しいものにしているような気もするのです。オールド・タイムのミュージックって個性とか越えていて、直接、心に響くような今日このごろなのです。詠み人知らずの名歌がたくさんあって、それは誰の歌でもない、みんなの歌で、誰でもの歌でもあるようなのです。
そう、今日のやぎたこのギグ、アンコール前にやったラストの二曲、Pete Seegerの"We Shall Overcome"とWoody Guthrieの"This Land Is Your Land"に歌の心がびんびんこちらに伝わってきて、朴訥なメッセージの中に静かな怒りを感じてしまって胸が熱くなりました。
共演のにしやん、いつになく場の空気になじんでいい感じ。声をかけてくれてありがとう。
やぎたこのホーム・ページ
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