えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
経済小説の大家の小説家、城山三郎の異色作「辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件」を読む。あたかも、明治時代の終りのころに起こった足尾鉱山の鉱毒事件の栃木の谷中村の被害民の霊が城山さんの筆のりうつったかのようなな鬼気迫る小説であった。今は無き谷中村の人たちのために尽くした田中正造の最期の数年間と田中亡きその後の数年間を描いているのだけど、物語は何の光明も解決も見いだせずに、唐突に終焉し、ぼくは戦慄した。不正をはたらく天下国家に挑み戦うことのみが、その悲惨さを射止める光の矢であるかのようだ。
このような事件は時を越え、忘れたころに蘇ったかのように昭和にもあったし、さらに、今でも、と思う。水俣病の被害民を聞き書きした「苦海浄土」を著した石牟礼道子さんは尊敬する人として田中正造をあげていたことを思い出した。今を生きるぼくは、怖がってばかりもいられない。彼らの千分の一、もしくは万分の一としてでも、ぽつねんと声をあげます。
田中翁の短歌を一つ、
「少しだも 人のいのちに 害ありて 少しくらいは よいと云ふなよ」
このような事件は時を越え、忘れたころに蘇ったかのように昭和にもあったし、さらに、今でも、と思う。水俣病の被害民を聞き書きした「苦海浄土」を著した石牟礼道子さんは尊敬する人として田中正造をあげていたことを思い出した。今を生きるぼくは、怖がってばかりもいられない。彼らの千分の一、もしくは万分の一としてでも、ぽつねんと声をあげます。
田中翁の短歌を一つ、
「少しだも 人のいのちに 害ありて 少しくらいは よいと云ふなよ」
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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