えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
アナ・アランチスさんの著した『死にゆくあなたへ 緩和ケア医が教える生き方・死に方・看取り方』を旅先の宿で一気読みしてしまった。アナ・アランチスさんはブラジルで医師をしておられ、終末期の医療での緩和ケア医をしておられるとのこと。緩和ケア医とはどのようなものかというと著者自らこの本の「はじめに」の章に端的に書かれておられる。
「私は死にゆく人のケアをしています」
読み終われば、死というものがなんだか、普通のことのように思われてくる。確かに普通のことなんだ。それは誰にでも必ずいつか訪れることでもある。死を語ることはある意味、難しい。なぜかというと、生きている人は経験したことのないことだから。
この本はハウトゥー本の体裁をとっているけれど、ぼくは死について、死を看取る事の指南よりも更にその物語を読みたいと思った。安岡章太郎の小説『海辺の光景』はどんな物語だたっただろうか? 再読したい。
「死へ進む過程: 4つの元素の分解」での章では、東洋では自然は土・水・火・空気の4つの元素から成り立ち、人の死においてもそれぞれの崩壊においての現象が見られるとしていて、興味深かった。これはアナ・アランチスさんのもちろん、経験したことではなく、架空の物語であると思うけれど、原典は何なのだろうか? 『チベット死者の書』? それとも何かの仏典?
秘密が解き明かされる時は、いつか必ず来るのだから、静かに待っていればいいような気がしてきました。
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