えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
中島京子さんの「ゴースト」を読了した。先の大戦で亡くなった人が幽霊となり現代に現れるという内容の短編小説集。どのお話も、怖くないという、むしろ悲しく、それが心に響きます。ラストの話「ゴースト・ライター」から本の帯にもあった言葉を引用します。
「ゴーストはいっぱいいるのよ。だけど、ゴーストはなんにもできない。誰かに乗り移ったり、怨念をまき散らしたり、そんなことはできない。ただ、横にいて、思い出してもらうのを待っている。あんたのつい隣で、待っているんだよ」
この「ゴースト・ライター」、あぁ、なんと矛盾した、(自分で自分の尻尾を噛んでいる)ウロボロスの蛇のような物語なのだろうと思いつつ、ぼくの胸に深く降りてきた。
ふと、先に逝ってしまった人や動物たちのことも、なんで死んじゃったんだろうなと思うことがぼくにもあるけれど、すべての生きものはいつかは死ぬものだということを忘れてしまって、大概は毎日を生きています。ものも言わず、姿も見ないけれど、そこにいることをぼくは疑いません。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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