えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

日々の生活の小さな川を渡る前にどこかに行きたくなりませんか? 西の方の伊豆、松崎へぶらりと旅に出ました。この入り江の町はなんとも魅力的です。静かさが美しい。
昔、NHKのテレビでサックス奏者も坂田明とベーシストのビル・ラズウェルがモンゴルの草原を遊牧民といっしょに旅をして、音楽を奏でるという番組を放映していました。ビル・ラズウェルは、その時、あきもせず、ずっとモンゴルの草原を眺めていました。ビルはテレビの中でこう語っていました。この草原は、なにもないけれど、あきないんだよ、まるで美しい絵のようだと。そんな景色があるのかしらと思っていて、たまたま松崎を旅すると、ぼくも、そんな、何もないけれど、美しい絵のような景色を見つけたのです。
この静かな美しさに、夜、テレビのスイッチを押すのもうっとうしく、もってきていた三島由紀夫の小説「潮騒」を読んでいました。半分を越えたところで眠ってしまった。そして、夢の中でジャン・コクトーの短い詩を思い出していたようなのです。
私の耳は貝の殻
海の響きを懐かしむ

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