えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
上野の東京都美術館へバルテュス展を見に行ってきた。
ピカソをして「二十世紀最後の巨匠」といわしめたというキャッチコピーに惹かれてではなく、この前、秦野のひまわり道場で久しぶりに再開したまーちゃんがバルテュス展がよかったと言っていたことによる。まーちゃんはエロスをロゴスに昇華していると言っていた。エロスは少しは分かるのだけど、ロゴスって何だろうか。
実物の絵を見ていくと、確かに思春期の少女をを描いた絵はエロティックなのだけど、混沌としてはいず、凛としていて、何か高貴なもの、猥雑さを寄せつけもしないものすらも感じてしまう。
バルテュスは自分が芸術家と呼ばれるのを嫌い、むしろ、画家とか、職人と呼んで欲しいと、言っていたそうだ。その芸術家の芸術とは何だろうかと思いめぐらすと、それは、美を超えて、情動や感情、未知なる感性のごときを喚起するものだとしたら、バルデュスの絵はやはり美術を超えた芸術であるのではないかしら。そのようなバルテュスは、膨大な画集を買いあさり、古典美術を常に研究していた、そういう努力家肌の研究者の面もあって、けれど、作品として完成された絵画はバルテュスそのものであるようなものなのだった。
懇意にしていた同時代の芸術家として、アントナン・アルトーやジョルジュ・バタイユがいたそうだ。なるほど。来日時は三島由紀夫を訪問していたりする。狂気と正気をあわせもち、超えていき、戻ってくる。
後半の人生でバルデュスは日本人の妻、出田節子さんを娶り、たいそうな親日家であったそうだ。
バルテュスの絵に登場する猫がなんとも印象的。これらの猫はバルテュスの魂のようなものかもしれないぞ。
http://balthus2014.jp
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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