えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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六月ニ十五日、新宿末廣亭にて令和八年六月下席夜の部です。末廣亭着いたとたん、誰の幟旗も立っていないのは、この前、53歳の若さで亡くなった蜃気楼龍玉師匠の追悼なのか、それとも雨のせあかのか、と思ってしまいます。何回も聴いた龍玉師匠の噺がもう聴けないのはあまりにも寂しい。

さて、今日、見た演目を記してみます。前座の隅田川わたしくんの「垂乳根」、二ツ目の桃月庵黒酒くんの「幇間腹」、立花家あまねさんの三味線弾きの唄いの民謡、柳家小平太師匠の「のめる」、古今亭菊千代師匠の「初天神」、マギー隆司さんの奇術 、柳亭燕路師匠の「粗忽の釘」、柳家小団治師匠の「雑俳」、江戸家猫八さんの物まね 、柳家さん遊師匠の「強情」で仲入りとなりました。桂やまと師匠の「本膳」、風藤松原さんのお二人の漫才、三遊亭圓歌師匠の「夜間工事中」、春風亭一朝師匠の「祇園会」、鏡味仙志郎さんと鏡味仙成 さんのお二人の太神楽曲芸、主任は桃月庵白酒師匠の「青菜」でした。

とくに印象に残った演目です。古今亭菊千代師匠の「初天神」のほんわかとしたあたたかさ。マギー隆司さんの奇術のとぼけた味。江戸家猫八さんの動物の物まねの面白さと笑いを誘う話芸の妙。三遊亭圓歌師匠のお馴染みの新作「夜間工事中」の大爆笑。春風亭一朝師匠の「祇園会」の演ずる江戸っ子のきっぷの良さと切れのよさに、涼しく気持ちのいい江戸の風も吹く。桃月庵白酒師匠の「青菜」で大爆笑しつつ、白酒師匠の枕の噺に五街道雲助師匠から受け継いだ無頼の心を見ました。

暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。
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国立能楽堂で能楽を見ました。解説として能楽師の観世喜正さんの「能楽のたのしみ」があり、狂言は和泉流「仏師(ぶっし)」、能は観世流「葵上(あおいのうえ)」でした。

観世喜正さんの解説はとても分かりやすかったです。

狂言の「仏師」はこんな話。お堂を建てた田舎の男がお堂に奉る仏像を求めて都にやって来る。田舎の男は仏像を造る仏師を名乗る詐欺師に出会い、騒動が巻き起こる。狂言を見ていると、ふと、狂言というのは、笑いによって、邪気を祓うためのものかもしれない、と思いました。この気づきは真実からそう遠くはないようにも思えます。

能の「葵上」はこんな話。光源氏の正妻、葵上は物の怪に取り憑かれて病にふせり、重体となっていて、その理由が巫女によって、光源氏の愛人である六条御息所が生霊となって取り憑いていることが判明する。家臣たちは修験道の僧侶を呼び、僧侶は祈祷をする。すると、嫉妬に六条御息所が鬼女となって現れ、僧侶は鬼となった六条御息所に襲われるが、霊は折り伏せられ、いつか即身成仏となる。日本人は見えないけれど、確かにある力を恐れ、敬い生きてきたことを、ぼくは思ってしまいます。

さて、今日は課外授業だか、修学旅行だかで、客席のほとんどが高校生か、中学生が占めておりました。高校生ならまだしも、中学生にとっては「葵上」は、それなりに刺激的な内容かもしれません。客席でぺちゃくちゃとうるさかった高校生、中学生も狂言や能が始まれば、静まりかえり、観劇をしておりました。ぼくもあのころがおよそ半世紀前にあったことを思い、感慨にふけってしまいます。では、また。
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濱口竜介監督の『急に具合が悪くなる』を見ました。3時間16分の長尺の映画です。観賞中、水分を控えたら、なんとかなりました。淡々とした映画ながら、退屈はまったく感じることはなく、全編、面白くて刮目して見てしまいました。そして、大団円では、ついにぼくの涙腺は決壊したのであります。宮野真生子さんと磯野真穂さんの原作も読みたくなりました。

カンヌ国際映画祭でダブルの女優賞を受賞したビルジニー・エフィラさんと岡本多緒さんがよかったし、とても重要な脇役の長塚京三さんが素晴らしい。テレビのドラマで頻繁に見ていた長塚京三さんを見るのは久しぶりです。そして、黒崎煌代くんは真に迫っていて、演技をしているとは思えなかった。

この前、見た『箱の中の羊』とか、この『急に具合が悪くなる』とか、こういう映画を見ると、AIとかではなしに、世界が深いところで、よい方に向けて変化しつつあるのを感じてしまいます。

『急に具合が悪くなる』を見た後、ぼくはルイス・ブニュエル監督の後期作品や武田泰淳の小説『ひかりごけ』を思い出しました。小津安二郎の映画の上映会の時、濱口監督が登壇し、小津の『東京物語』の詳細な分析をされていたのも思い出します。この『急に具合が悪くなる』は強烈なメッセージが込められた映画でもあります。ネタばらしになるので、これ以上のことは控えつつ、ではまた。

濱口竜介監督最新作『急に具合が悪くなる』公式サイト
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相模大野のアコパにて「ていねいDEナイト」でギターを弾き、歌いました。今日がラストということです。このオープンマイクのイベントを続けてこられた大竹眞理子さん、よねやまたかこさん、深野一穂さんには、感謝、感謝です。ぼくはアメリカで小学校とかで歌われている歌「Row, Row, Row Your Boat」を歌いました。歌詞をこの場で披露いたします。では、集ったみなさん、またどこかで。

   Row, Row, Row Your Boat

Row, row, row your boat
Gently down the stream
Merrily, merrily, merrily, merrily
Life is but a dream
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静岡大学大学院で植物学を教えておられる稲垣栄洋さんの著した『生き物にとって死とはなにか』を読みました。どのような本なのかを表すに長くはなりますが、目次を記してみます。

 1章 どうせ死ぬのに、なぜ生きる
夏の終わりとともに命が尽きる――カブトムシ
アスファルト上の望まぬ最期――ミミズ
新しい葉を出し続ける目的――ダイコン
生きてきた道に輝きを残す――カタツムリ
食われるものの生き抜く恐怖――野ウサギ
命を謳歌する最後の夏――セミ
敵だらけの世界で守りたかったもの――クマ
 2章 「死に方」は悲喜こもごも
ふるさとを目指す月夜の長旅――ヒキガエル
老兵たちのラストミッション――働きアリ
年老いた護衛隊は最後まで巣のために――ミツバチ
紛争地域に暮らす小さな命――ハムスター
親元を離れ、心寂しい冒険へ――タヌキ
日本への片道切符で死出の旅――ウンカ
光に群がってしまう悲しい習性――蛾
 3章 誰かの「死」は、誰かの「生」へ
長生きよりも短命を選択した意味――キリギリス
絶滅動物の最後の一頭――ニホンオオカミ
「生」が支配される苦しみ――イモムシ
殺されるために生まれてきた――ウシ
家畜化しても見続けた叶わぬ夢――カイコ
名前もなければ、すみかもない――サンショウウオ
4章 それでも、命のバトンはつながれた
命をつなぐ男たちの生きざま――羽アリ
じっと「死」を待ち続ける勇気――ジョロウグモ
メスに食われながらの命がけの交尾――カマキリ
未来へつながる「死のプロポーズ」――セアカゴケグモ
生き残るために、弱さを選んだ――雑草
我が子を残して立ち去る想い――ネズミ
雪虫は、ただ風に乗って――ワタアブラムシ
 5章 「生きざま」に正解なんてない
ゴールが見えない山で見つけた屍――ザトウムシ
生命のマニュアルが誤作動を起こすとき――アシナガバチ
「自分の命」は、誰のもの? ――大木
死を前にして、何ができるか――ネコ
「生」が循環する毒花の不思議――ヒガンバナ
死なない生き物の「生きがい」――ベニクラゲ
あなたが今を生きている奇跡――X
「老後」が持つ他ならぬ価値――人間

僧侶向けの雑誌『月刊住職』に連載されていた文章でありますが、ぼくは『生き物にとって死とは何か』を仏教書を読むかのように読みました。もっといえば、読後、人生にとっての永遠の書でもあるように思えたのです。この本に出会えたことに感謝、感謝です。

生き物にとって死とはなにか
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iMAXの映画館で宮崎駿監督の『魔女の宅急便』を見ました。スタジオ・ジブリの漫画映画は好きです。その「漫画映画」という言い方は宮崎駿さんと並ぶもう一人のジブリの大立者であった高畑勲監督のそれであります。

ラストの方で黒猫のジジの言葉を解せなくなる魔女見習いのキキですが、宮崎監督にいわせれば、何かを得るということは何かを手放して、なくすことなんだよ、などとおっしゃっていたことを思い出します。宮崎さんによれば「(キキの)魔法は更に深くなったんですよ。何か得るものがあるなら失くすものがあるんだよ。いつまでも猫と話してんじゃねぇ、って」ということだそうです。

この映画の舞台となったのは、ファシズムがやってくる前のイタリアのどこかの港町だろうか? というのも久石譲さんの音楽がニーノ・ロータみたいでとても素敵なのです。宮崎さん自身によれば「二度の大戦を経験しなかったヨーロッパ」なのだそう。戦争による進歩などない方が人にとって幸いなのかもしれません。

『魔女の宅急便』は楽しい名作であります。そして、この映画のヒットがなければ、スタジオ・ジブリは存続しなかったということだそうです。映画館で見てよかった。

魔女の宅急便(4Kデジタルリマスター)
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あじさい寺こと北鎌倉の明月院に行ってまいりました。









あじさいとうさぎのお寺だそうです。この明月院のあじさいの青い色が好きです。明月院ブルーともいうらしい。そして、この禅の臨済宗のお寺はうさぎと月と聖観音のお寺なのだそうです。うさぎの仏教説話「捨身月兎」を紹介いたします。

「昔、うさぎ・サル・キツネの3匹が、疲れ果てて食べ物を求める帝釈天の化身である老人に出会いました。サルとキツネは木の実や魚を集めましたが、うさぎは何も用意できませんでした。そこでうさぎは、自分の身を老人に食べてもらうため自ら火の中に飛び込みました。その慈悲深い行いに心を打たれた帝釈天は、うさぎを蘇らせてその姿を月の中に映し出し、永遠に称えたとされています。」

なるほど、明月院のかの有名な円窓は、月の現れたそれであるらしいのです。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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