えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
国立能楽堂にて能楽を観賞しました。狂言は和泉流「箕被(みかずき)」、能は宝生流「融(とおる)酌之舞(しゃくのまい)」でした。
狂言の「箕被」は連歌遊びに御執心の夫が連歌の会を催すと妻に言う。そのような夫に呆れ、夫にわたされた箕をかぶり妻は家を出てしまおうとする。さて、どうなるか…。滑稽な夫婦間の愛情の話でありました。シテは人間国宝の野村万作さんで、きりっとひきしまった凛とした空気が漂いつつも、ほのぼのとした情け深い何かを感じさせてくれます。
能の「融」は旅の僧の前に塩を汲む老人が現れる。老人は、ここは源融が栄華をほこり、人口の塩田と塩窯を作らせ、その景色を楽しんだところだという。老人は月影をいとおしみ、塩を汲み、姿を消す。老人は霊であった。そして、僧の夢に源融が現れ、塩を汲み舞い、日の出とともに月に帰っていきます。時の流れを感じさせ、なんとも余情のある世阿弥の名作であります。ぼくは小津安二郎の映画「早春」のバーテンダーの山村聰が一人語りする、あるシーンを思い出しました。小津安二郎の能が好きだったことは有名ですが、昔から今も日本人か感じる何かは変わらないのかもしれません。
日下部尚徳さんの著した『自分ゴトとして考える難民問題 SDGs時代の向き合い方』を読みました。ロヒンギャの人たちの苦難を知るために読んでみました。『自分ゴトとして考える難民問題』は若い人たちにむけた1冊です。この本の「7章 難民を通して世界とつながる」の「特別編 先輩インタビュー」に出てくる若い人たちが大いなる希望です。と同時に自分でもできることをしたいな。近所にある外国の人の営むエスニック・レストランに行って、美味しいものを食べようかな、などとも思います。まずは小さいことからも大切です。
自分ゴトとして考える難民問題/日下部 尚徳
塚本晋也監督の『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』を見ました。舞台はニューヨーク、ベトナムでの兵役を終えたアレン・ネルソンは戦場での経験からのPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苛められる。
『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』を見て、ベトナム戦争を描いた映画を思い出す。フランシス・フォード・コッポラの『地獄の黙示録』もスタンリー・キューブリックの『フリメタルジャケット』も、『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』にくらべて、ぬるいと感じます。
加害の当事者の一人称で語られる反戦映画。戦争体験を講演で語っていくネルソンの後半の人生には光もある。ネルソンのいつも歌う歌は「This Little Light of Mine」。こんな歌詞です。
This little light of mine, I'm gonna let it shine
Let it shine, let it shine, let it shine
Everywhere I go, I'm gonna let it shine
Let it shine, let it shine, let it shine
On down the road, I'm gonna let it shine
Let it shine, let it shine, let it shine
世界で戦争のつづく、いま見るべき傑作であります。ヴェネツィア国際映画祭でスタンディング・オベーションの拍手がなりやまなかったそうです。ぼくは世界中で公開されることも願います。
映画『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』
国立能楽堂で能楽を見ました。狂言は和泉流「隠狸(かくしだぬき)」、能は喜多流「三井寺(みいでら)」でした。
「隠狸」は主人からたぬき汁を所望され太郎冠者は狸を買いに行けど、実は太郎冠者は狸を獲ることを楽しみにしていて、それをごまかそうとすという滑稽話でした。
「三井寺」は幼子と別れてしまった母が、清水寺に参ると三井寺に行けというお告げを得る。三井寺に行く途中、母はついにもの狂いとなる。そして、寺のもの以外はついてはいけない鐘をつく。さらに母は狂乱となる。すると・・・、という話。
日本人が何を恐れ、何を大切に思ってきたかは、能を見ればよく分かる。とともに、きわめて普遍的な何かを語っている。ぼくは昔の世界を思い至りながら、今の世界、ガザでの母と子のことのような気もして、この「三井寺」を見ていたのです。しばし「三井寺」を離れれば、能の「善知鳥」は今のガザそのもののようであるし、今のイスラエルは「善知鳥」に出てくる、心をなくし、狂人となった猟師そのもののような気もするのです。
祝、横須賀美術館の改修の後の再開でごさいます。『再オープン記念 没後10年 横須賀美術館コレクションによる島田章三展 空間の中の人のかたち、日常の中の人のかたち』を見ました。描かれた女の人の無表情で鬱な気持ちをたたえているようで、そのことが、なぜかぼくの胸にせまります。年表を見れば、島田章三は横須賀ゆかりの絵描きにして12歳での敗戦を経験し、その後、若くして絵描きの道を歩き始めております。絵の中の、静かだけど、どこか悲しげな女たちの表情は島田章三の心のどこから来ているのでしょうか? 具象でもなく抽象でもない、静かで悲しいげな絵の中の何かにぼくは惹かれてしまっていました。
話は変わって、季節ごとに展示替えされる常設展示も素晴らしい。今日はぼくの大好きな写真家の北井一夫さんのもっとも初期のプリントが展示され、現代美術家、丸山純子さんのインスタレーションも展示されておりました。そして、谷内六郎の絵の展示に癒やされます。横須賀美術館の近代以降の日本の洋画のコレクションは日本有数なことは間違いありません。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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