えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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伊豆の松崎に小さな旅をしました。



一日目は松崎に流れる那珂川でフライフィッシングをしました。里の川に、小さな魚がいっぱい泳いでいるのも見えます。この川で初めて一匹、釣れたのはちび山女魚。リリースしました。初めての一匹で目標を達した気持ちにもなりました。遊びの釣りに強欲はいけないように、ぼくには思われます。歩いていると、知らない人から、つれますか、と声をかけられました。その人は今年は魚影が薄いとのこと。水温が低くはないか、とたずねられ、ぼくは、低くはないですよ、と答えます。大きい魚はさっきいた白鷺に食べられたのかな? 魚の天敵は釣人ではなく、鳥だ、と最近は思います。けれども、ぼくの見た小さな魚たちが大きくなれば素晴らしい。



泊まったところは、いつもの伊豆まつざき荘で、窓から見える静かな海の景色が好きです。地魚をたくさん使った懐石料理が美味しい。


次の日もフライフィッシングをしました。那珂川の上流の池代川まで行きました。結果はボーズ(一匹も釣れないこと)でした。二回ほど魚が水の中を走るのを見て、一回、ブッキングに失敗しました。



帰りに道の駅の「伊豆月ヶ瀬」に寄りました。そこの裏は狩野川が流れていて、川に降りてはいけません、という看板が立てられています。この前、来たときとは違う鳥よけのキラキラ光るテープが張られた川を遠くから見ていると、いくつかのライズ(魚が水面付近でエサを食べる際に起こる波紋や水しぶきのこと)を発見。いるんだ、とぼくはひとりごちる。今度、狩野川のこのあたりから上流の方に釣りをする旅をすることを妄想します。

車で家路に向かいました。
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東京芸術大学美術館で『相国寺承天閣美術館開館40周年記念 相国寺展―金閣・銀閣 鳳凰がみつめた美の歴史』展を見ました。京都の相国寺、金閣寺こと鹿苑寺、銀閣寺こと慈照寺の保有する美術品の展覧会でごさいます。

それは、十四世紀末、室町幕府三代将軍の足利義満の夢の後であり、後の江戸時代には朝廷によって守護され、伊藤若冲や円山応挙の名作が残されることとなります。

画聖とも呼ばれる雪舟は、室町時代の相国寺の高位の僧侶でもありました。その雪舟の「山水図」を見れたことがよかった。そして、雪舟の画の師である周文の「十牛図巻」は禅の十牛図の解説の本などにも口絵として引用されている絵で感激しました。

江戸時代に絵画を革新していった伊藤若冲の「竹虎図」の虎は猫みたいでかわいい。同じく絵画を革新していった円山応挙の「大瀑布図」はど迫力なのだ。

日本画に近頃、目覚めたわたくしは、こうひとりごちります。いいもんだねぇ。
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五月十二日、新宿末廣亭での令和七年五月中席昼の部です。いつものように見た演目を書き出してみます。つきましては「新作」という表記のない落語は古典落語です。前座の三遊亭歌ん太くんの「桃太郎」、二つ目の三遊亭ぐんまくんの新作「新・北三国志」、入船亭扇橋師匠の「高砂や」、寒空はだかさんの漫談、古今亭志ん五師匠の新作「魚男」、金原亭馬治師匠の「権助魚」、笑組のお二人の漫才、鈴々舎馬るこ師匠の新作「タトゥーに込めた愛」、古今亭菊春師匠の「替り目」、アサダ二世さんの奇術、林家錦平師匠の「看板のピン」、柳家小里ん師匠の「長短」で仲入りです。仲入り後、弁財天和泉師匠の新作「謎の親戚」、林家ペーさんの漫談、柳家きく麿師匠の新作「託おじさん所」、桃月庵白酒師匠の「粗忽長屋」、翁家勝丸師匠の太神楽曲芸。主任は柳家小ゑん師匠で新作「ほっとけない娘」でした。

今日は柳家小ゑん師匠が主任ということで、新作ばかりかと思っていたら、古典落語もそれなりの数が聴けて、よかったです。古今亭菊春師匠の「替り目」とか、すごくよかった。弁財天和泉師匠の新作「謎の親戚」が法事で出会ってしまう知らない親戚のあるある話で、わが身のことのようでもあり、とても面白かった。柳家きく麿師匠の新作「託おじさん所」がシュールでまたよい。桃月庵白酒師匠の「粗忽長屋」は笑いっぱなし。主任の柳家小ゑん師匠で新作「ほっとけない娘」は小ゑん師匠ならではの滑稽噺ですな。この仏像マニアの女子の噺には何度聴いても笑ってしまう。

暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスなのです。
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こんな夢を見た。ぼくは昔の学生食堂らしきところにいる。そこに昔、亡くなった友人が何かの定食をのせたトレイをもって入ってきて、椅子にすわる。ぼくはその友人を見て、まだ自分が死んだことが、分かっていないんだ、と思い、今こそ言わなくてはならない、と思う。ぼくは、おまえは死んだんだよ、と友人に言うが、友人はきょとんとしている。今は何年なの、と友人に問うと、友人は今の年を分からないらしい。そして、ぼくは、今は2025年だ、と告げると、友人は驚いた風の表情を見せ、友人の全身は少しづつ透明になり消えてしまう。ぼくは、友人が自分が死んだことをやっと分かってくれたんだ、と思う。

そこで目が覚めた。目が覚めると、なぜか、ビートルズの"A Day In The Life"を思い出してもいました。 夢野久作の『ドグラマグラ』ではないが、ぼくの今、見ているものは、いまわのきわの長い夢なのかもしれない、とふと思います。そんなことないか?
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エドワード・ベルガー監督の『教皇選挙』を見ました。「教皇選挙」とは近頃、新聞などもにぎわしたあのこと、カトリック教徒、14億万人の信者のいるキリスト教カトリックのローマ教皇を枢機卿が選ぶ、選挙のことで、「コンクラーベ」などと称されるものであるらしい。

さすが、アカデミー賞の脚本賞に選出されただけのことはあるストーリーの面白さで、ラストの展開にはあっと驚かされました。舞台はシスティーナ礼拝堂のみで、登場するのは神父と修道女ばかりです。知らない世界をのぞく面白さもありますな。

この映画を見ながら、日本での天皇の代替わり、昭和から平成、平成から令和の時に皇居の中では何が行われたのだろう、などと、ぼくは想像してしまいます。『教皇選挙』は決して事実を基にしてはいないのだけれど、そのあまりに人間的な話の中に、この映画は確かに伝統とは何か、現代に継承するとは何かというにこともテーマになっているような気もします。そして、日本の皇室の行く末なども案じつつ、伝統とその今への継承とは何だろうか、変わらないことと変わることとは何だろう、とぼくは考えずにはおられません。

映画『教皇選挙』公式サイト|2025年3月20日(木・祝)全国公開
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五月七日、上野鈴廣演芸場での令和七年五月上席昼の部を見ました。例のごとく、見た演目を書き出してみます。前座の柳亭市遼くんの「狸の鯉」、林家まめ平師匠の「真田小僧」、松旭斎美智さんと松旭斎美登のお二人のマジック、古今亭文菊師匠の「出来心」、林家たけ平師匠の「てれすこ」、ニックスのお二人の漫才、三遊亭圓歌師匠の「やかん工事中」、柳家三三師匠の「筍」、立花家橘之助師匠の三味線弾きの唄いの浮世節、古今亭菊之丞師匠の「太鼓腹」で仲入りとなりました。三増紋之助師匠の曲独楽、林家つる子師匠の「箱入り」、入船亭扇遊師匠の「家見舞い」、林家二楽師匠の紙切り 、主任は林家正蔵師匠の「雛鍔」でした。

ぼくの印象にとても残った演目です。素人の曖昧な感想ということでご容赦ください。仲入り前は、古今亭文菊師匠の「出来心」、柳家三三師匠の「筍」、古今亭菊之丞師匠の「太鼓腹」などがよかったです。仲入り後は、みんな楽しかった。三増紋之助師匠の曲独楽のノリノリの楽しさ。林家つる子師匠の「箱入り」は何度、聞いても面白い。入船亭扇遊師匠の「家見舞い」の大爆笑。林家二楽師匠の紙切りのとぼけた味わい。主任の林家正蔵師匠の「雛鍔」は笑いながらも、どこか胸に染みる人情もので、円熟しております。

あー、暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスなのです。
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平塚市美術館にて『生誕100年 中村正義 -その熱と渦-』展と同時開催の『よみがえる絵画』展を見ました。

日本画壇の風雲児、1977年に52歳の若さで没した中村正義の展覧会。1961年に日本画壇に別れを告げ、日本画の枠にまったくおさまらない絵を発表しつつも、日本的な絵に先祖帰りするかのような絵も残しております。ぼくは中村正義が常に日本の伝統の重力を感じながら、その故郷のようなところに帰ることを拒み、引き裂かれつづけた、そのような画業の人生だったように、展覧会での絵を見ながら、思っておりました。常に病気と隣り合わせに行きながらも、その伝統と前衛の引き裂かれ具合は、虚無を抱えながらも、真なる自分への探求でもあり、そのあっぱれな人生に、生誕100年の今、喝采を送りたいと思うのでした。

『よみがえる絵画』展は、川村清雄の「滝」を見つつ、修復によって絵画がこれほどに元の状態の美しさを取り戻すことに驚きを隠せません。このような地道な労力、努力によって、美術作品が後世に伝わるようになることに、ぼくは修復師の方々への敬意と感謝を表すものであります。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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