えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
ナンシー・フレイザーさんが著し、江口泰子さんが訳した『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』を読了しました。白井聡さんが「解説」を書いております。読み進めるのがなかなか難しい本でありましたが、読んでよかった。資本主義の一丁目一番地のアメリカ合衆国から政治哲学のこのような本が登場したことに驚いております。と同時に当然だとも思います。本当に資本主義の終焉がやってきているのかもしれません。本の内容を紹介するために目次を引用します。
序章 共喰い資本主義―私たちはもう終わりなのか
第1章 雑食―なぜ資本主義の概念を拡張する必要があるのか
第2章 飽くなき食欲―なぜ資本主義は構造的に人種差別的なのか
第3章 ケアの大喰らい―なぜ社会的再生産は資本主義の危機の主戦場なのか
第4章 呑み込まれた自然―生態学的政治はなぜ環境を超えて反資本主義なのか
第5章 民主主義を解体する―なぜ資本主義は政治的危機が大好物なのか
第6章 思考の糧―二一世紀の社会主義はどんな意味を持つべきか
終章 マクロファージ―共喰い資本主義の乱痴気騒ぎ
さきほど、市内のどこかで土砂災害の起こる可能性のニュースを聞きました。無尽蔵だと思われてきたものが、本当は有限であり、それが無秩序を引き起こし、氾濫し、復讐しているのかもしれません。関連したことは『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』の「第4章 呑み込まれた自然―生態学的政治はなぜ環境を超えて反資本主義なのか」にも出できます。大雨の壁と屋根を叩く音を聞きつつ、2022年に原書の出されたこの本は予言的であったと実感し、今、それが実際に現在進行しているようなのです。
白井聡さんは「解説」の中で宇野弘蔵の経済学の影響を指摘していますが、なるほど、と思いました。けれども、それ以上に宇沢弘文の経済学に近く、宇沢の説く「コモン(社会的共通資産)」は直接的な大きなヒントとなっているような気がします。
今という時代に登場したもっとも重要な理論書の本書には具体的な解決策は提示されておりません。柄谷行人さんの『力と交換様式』にあるように、その解決はやってくるものでしょうか? 今は資本主義社の最後のパーティーで、柄谷行人さんの『力と交換様式』や斎藤幸平さんの『人新世の「黙示録」』と呼応し、『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』は資本主義の後の未来のための小さな点のような光を灯してもいるかもしれません。
『資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか』ナンシー・フレイザー
カウテール・ベン・ハニア監督の『ヒンド・ラジャブの声』を見ました。批評や感想の言葉のかなわないような映画でした。それでもこの映画をたくさんの人に見てほしいから書きます。エンドロールでは、静まりかえった映画館には深い悲しみと痛みしかないようでもありました。人道つきて、今、世界は闇に落ちている。きっと光はガザの瓦礫の中からパレスチナの人たちによってやってくる、とぼくは信じています。
映画『ヒンド・ラジャブの声』公式サイト
九月三日、上野鈴本演芸場にて令和八年九月上席夜の部です。見た演目を記します。前座の入船亭ちゑりさんの「子ほめ」、二ツ目の柳家緑助くんの「垂乳根」、松旭斉美智さんと松旭斉美登さんのお二人のマジック、柳家勧之助師匠の「鈴ヶ森」、林家木久彦師匠の「親子酒」、林家八楽師匠の紙切、春風亭百栄師匠の「ホームランの約束」、春風亭一之輔師匠の「粗忽の釘」でお仲入りとなりました。翁家勝丸師匠と翁家丸果師匠のお二人の太神楽曲芸、古今亭文菊師匠の「権助提灯」、風藤松原のお二人の漫才、主任は柳家吉緑師匠の「死神」でした。
今日はどの落語も爆笑ものが多かったように思えます。そのなかでも永遠のライバルのお二人、春風亭一之輔師匠の「粗忽の釘」と古今亭文菊師匠の「権助提灯」がさすがの大爆笑でございました。柳家吉緑師匠の「死神」は「アジャラカモクレンテケレッツのパー」の呪文の不思議な名作であります。なんと、ベルギーのノーベル賞作家、「青い鳥」で有名なモーリス・メーテルリンクの原作の落語への翻案とい説もどこかで見たような気がします。ぼくはYouTubeで見た六代目三遊亭圓生の名演が忘れられません。柳家吉緑師匠の「死神」もよかったですぞ。
暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。
小田急相模原駅の近くのエルトピートで内藤→タイトさんの主催のオープンマイク「歌って砕けろOM」で歌いました。一巡目に当日の朝、作った新曲「ぼくらの国」と、夏に毎年、歌っている「まつりばやし」を歌いました。二巡目にはJohn Brimのシカゴ・ブルース・ナンバー「Ice Cream Man」を翻訳した詞で歌いました。歌詞を披露いたします。ではまた。
ぼくらの国
フジヤマ、ゲイシャ、フジサン高い
渋谷のハチ公、交差点
わたしをニッポンにつれてって
ノウガク、カブキ、オヤコ丼
居酒屋、焼鳥、お酒も美味しい
飛行機よ、ニッポンに向かえ
ハラキリ、カミカゼ、ヒロシマ、ナガサキ
金閣、銀閣、原爆ドーム
ジェット機よ、ジャパンに向かえ
ポケモン、ジブリ、ハローキィティ
奈良の小鹿のシカせんべい
飛行機よ、ニッポンに向かえ
だけど、これだけ、分かっていてね
ぼくらの国は戦争をしません
あーあ、台風がまたやってきた
あーあ、地震にまた襲われる
負けるな、ニッポン、がんばれ、ニッポン、大好き、ニッポン
ある意味、夢の国
だけど、これだけ、忘れないでね
日本は二度と戦争をしません
日本は二度と戦争をしません
日本は二度と戦争をしません
まつりばやし
きみが帰ってくるっていうのさ
町でうわさ話を聞いたよ
日傘をさした 水玉のワンピース
きみが帰ってくるっていうのさ
親戚じゅうで話をしてるよ
石鹸の香り 夕立にとけて
まつりばやしが聞こえます
あの町この町おいらの町にも
つまらないんだよ
おまえがいなきゃ生きていけない
きみが帰ってくるっていうのさ
町でみんながうわさをしてるよ
ひまわりの咲く バス停におりた
Ice Cream Man
夏休みがやってきたよ
夏休みがやってきたよ
おいらのアイスはとってもおいしいよ
I’m your ice cream man, 呼び止めておくんな
I’m your ice cream man, 呼び止めておくんな
おいらのアイスをペロペロなめな
Cream Sandwiches, Dixie Cups, Popsicles, and Push-ups too
I’m your ice cream man, 呼び止めておくんな
保証付きのおいしさだよ
いつも昼前ごろにはあの娘の町さ
いつも昼前ごろにはあの娘の町さ
おいらのアイスはとっても冷たいぜ
パイナップルも付いてるさ
おいしい香りもふりかけた
ほてった体をアイスで冷やしな
小林正樹監督の『怪談』を見ました。1964年の映画で、第18回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した作品です。原作は小泉八雲で「黒髪」、「雪女」、「耳無芳一の話」、「茶碗の中」のオムニバスの映画です。4Kリストア版を映画館で見たのです。
「雪女」で雪女のお雪を演じたのは岸恵子さんで、追悼上映になってしまった。怪しくも健気で可憐なお雪さんで、とてもよかったです。
「黒髪」、「雪女」、「耳無芳一の話」の三作はどれも、能の話法と美意識を参考にして作られているように思えて、そこもよかった。「茶碗の中」は他の三作と毛色が変わっていて、アメリカの小説家、エドガー・アラン・ポーのようで、一番、怖い。
音楽は武満徹で前衛の鬼才ぶりをいかんなく発揮し、素晴らしいです。
とまれ、ぼくは『怪談』は日本映画ここにありの異端の名作だと思います。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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