えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
小林正樹監督の『怪談』を見ました。1964年の映画で、第18回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した作品です。原作は小泉八雲で「黒髪」、「雪女」、「耳無芳一の話」、「茶碗の中」のオムニバスの映画です。4Kリストア版を映画館で見たのです。
「雪女」で雪女のお雪を演じたのは岸恵子さんで、追悼上映になってしまった。怪しくも健気で可憐なお雪さんで、とてもよかったです。
「黒髪」、「雪女」、「耳無芳一の話」の三作はどれも、能の話法と美意識を参考にして作られているように思えて、そこもよかった。「茶碗の中」は他の三作と毛色が変わっていて、アメリカの小説家、エドガー・アラン・ポーのようで、一番、怖い。
音楽は武満徹で前衛の鬼才ぶりをいかんなく発揮し、素晴らしいです。
とまれ、ぼくは『怪談』は日本映画ここにありの異端の名作だと思います。
デニス・ハーベイ監督の『ケルト・ユートピア』を見ました。北アイルランドの市井のミュージシャンをとらまえたドキュメンタリーでありました。アイルランドとイングランド、カソリック(その闇についてもこの映画は言及しております)とプロテスタント、帝国主義と植民地、資本主義と社会主義、アイルランドとイギリス、アイルランド語と英語、話は錯綜しつつも、その歌の力によって、根源的なケルトの文化にかろうじてつながり、未来を微かに照らすようでもありました。若いミュージシャンに見てほしい、そんな映画だとも思いました。
映画『ケルト・ユートピア』公式サイト
デビッド・ロバート・ミッチェル監督の『オークストリートの異変』を見ました。家の周りがいつの間にかジュラ紀のジャングルになっていて、恐竜たちに襲われる家族(夫婦と子どもの男の子と女の子、犬が一匹)の話。アン・ハサウェイとユアン・マクレガーが共演。アン・ハサウェイが恐竜に襲われ、だんだんぼろぼろになっていく。パニック映画です。
最新のSFXで迫力満点でありながら、1970年代の古き良きハリウッド映画の味わいです。そういえば、アルフレッド・ヒッチコックの『鳥』ってどんな映画だったけか、などと思い出そうとするが、思い出せません。そうきたかの大団円に胸をなでおろす。これも古典的なアメリカ映画ですな。あまり期待せずに見に行ったら、とても面白かった。満足して映画館を出ました。
映画『オークストリートの異変』公式サイト
『いきもの超ワールド展』を見に、国立科学博物館に行きました。この企画展はNHKのテレビ番組の『ダーウィンが来た!』とのタイアップだそうです。ぼくも『ダーウィンが来た!』はよく見ています。「ダーウィン」と聞いて、「変化し、自己を更新するもののみ生き延びる」という言葉を思い出しますが、この展覧会のもっと重要なもう一つの骨子は、地球上の生物の多様性であることを感じました。
お客さんの半分は子どもたちです。国立科学博物館に来ると、とてもほがらかな気持ちにもなりますな。企画展以外にも、地球館や日本館の常設展示にも足をのばしました。地球館のたくさんのいろいろの種類の剥製を見ると、この前、釣りの帰りに見かけた鹿を思い出しました。国立科学博物館はとても楽しいのです。