えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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ジャン=ピエール・ダルデンヌさんとジャック・ダルデンヌさんの共同監督による『そして彼女たちは』を見ました。ベルギーとフランスの合同映画です。

ドキュメンタリー・タッチのフィクションにぼくは是枝裕和監督の映画を思い出したりしました。十代の母親たちのための支援施設を背景にハンディーカメラでとったようなシーンのつらい場面がつづく群像劇です。ラストのシーンにのみ誰も置いてきぼりにしないヒューマニティーの淡い希望の一筋が見えるようです。

ところで、フランス語、オランダ語、ドイツ語の公用語をもつベルギーではギヨーム・アポリネールの詩を小学校二年生で習うのですね。さすが、『青い鳥』のモーリス・メーテルリンクや画家のルネ・マグリットやジェームズ・アンソールを生んだ文化の国でもあるベルギー、かっこいいなぁ。

五人の主人公の少女たちの演技とは思えない生々しさに驚嘆します。映画の中の何の演出もない赤ちゃんたちがかわいかった。

ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督最新作『そして彼女たちは』公式サイト | 3.27 Fri.公開
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廣田裕介監督の『映画 えんとつ町のプペル 約束の時計台』を見ました。原作と脚本と総指揮はお笑い芸人、キングコングの西野亮廣さんであります。なかなかの両刀の才人ですな。

主人公の煙突掃除人の子ども、ルビッチが、別れわかれとなったガラクタ人間のプペルと再開するまでを、前作『映画 えんとつ町のプペル』の続編として、西野亮廣さんがにしのあきひろ名義で描いた絵本『チックタック 約束の時計台』と接合されていて、それだからなのか、前半はいろんな出来事が起こって、逆に眠くなってしまい、何度か、うとうととしてしまいました。

後半は目を覚まし、じっくり見ましたよ。ルビッチは無敵で無垢な五歳の男の子という感じでいいですな。シンデレラの話とか時計の比喩とか、ありきたりだけれど、むしろこういうのはユング心理学のいうところの深層の何かなのだろうか? ハッピーエンドが素敵な映画です。

『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』上映中 映画館へ急げ
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府中市美術館に『春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪』を見に行く。女の人を中心にとても混んでいました。すさんだ戦争の世がニュースなどで見せられ、蘆雪の描くかわいいものに惹かれるというのも普通の人情であろう。

藤田嗣治が昭和の時代の猫を描く西洋画家ならば、長沢蘆雪は江戸の時代の子犬を描く絵師であったのだ。師である円山応挙の応挙犬を初めは模範としつつ、禅画や南画の影響もあり、いつかは応挙犬を右にも、左にも、上にも、下にもはみ出し、長沢蘆雪は奔放で、しかもかわいい蘆雪犬を生み出したのでありました。他にもかわいい子どもたち、雀たちも、たくさん登場し、見た人を笑顔にします。絵を見ることは愉しきこと哉。

さて、ぼくが見たのは前期の展示で、後期は大きく展示替えをするという。後期のめだまの出しものは串本・無量寺の竜と虎の襖絵だ。見に行きたいと存じます。

春の江戸絵画まつり 長沢蘆雪
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今年、初めてのフレーフレーベイスターズで、横浜スタジアムにて観戦しました。11回の延長の末、中日ドラゴンズに4対6で負けました。今年の横浜DeNAベイスターズは低迷しておりますが、大洋ホエールズであった子どものころからのファンであったぼくはくじけません。

よいことを言います。牧秀吾選手、筒香嘉智選手、宮﨑敏郎選手がとても調子よいです。今は3勝7敗で4つの負け越し。まずは勝率5割を目指しましょう。まだまだ始まったばかりで、これからです。
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国立能楽堂で能楽を観賞しました。狂言は和泉流の「鶯(うぐいす)」、能は金剛流の「熊野(ゆや)」でした。「鶯」も「熊野」も日本の春を感じさせてくれる能楽です。

「鶯」はトリモチで鶯を捕る話。鶯をよく捕れないという滑稽な話でした。中世のころ、鶯を飼い、よい声で歌わせ、競うことがるのが流行したとか。風流ですな。

「熊野」は遊女の熊野が、平宗盛について桜の花見に行かねばならず、しかし、熊野は宗盛に病気の母を見舞いのために東の方の故郷に帰ることを懇願するが、それはなかなか叶わず、という話で、ついには熊野の詠んだ歌によって帰郷が許されます。長尺の現在能の名作であります。熊野の静かに乱れる切ない心のひだが感じられて、ぼくの目頭は熱くなる。素晴らしかったのです。
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YouTubeに東京新聞の望月衣塑子さんの主催する『望月いそことオッカくんチャンネル』というのがあって、そこに漫画家の小林よしのりさんが出演していて面白かった。その『オッカくんチャンネル』では小林よしのりさんの独演会のようになっていて、愛子内親王殿下が次代の天皇となるべきだ、と主張していた。それを見て、興味を持ち、小林よしのりさんの『愛子天皇論3』を読んでみました。

最近、ぼくは能楽が面白く、よく見るようになり、例えば『国栖』、『花筐』、『大原御幸』、『松山天狗』、『絃上』のように、天皇や皇室の方々を登場人物とした能がたくさんあることを知ったのです。その天皇家が今でも存続していることに、なんとも有難く不思議な何かを感じ、ぼくの考えは変節し、天皇制を強く廃絶すべきことでもない、と考えるようになりました。小林よしのりさんの意見のすべてに賛成はできかねますが、男系男子のみを皇嗣とする考えに反対意見を述べることには、伝統についても、ヒューマニティの観点からも共感してしまいます。将来、悠仁親王殿下が結婚されて、その妃には男子を産めという理不尽な重さの抑圧が日本中からかけられ、苦しむことにもなりますまいか? と同時に、人権の飛び地とも呼ばれる天皇制は、いつかは無くなってしまうかもしれず、残念なことのようにも思え、しかも不遜にも当然のことのようにも思え、それが遠い未来であってくれ、と願ってもしまいます。

そういえば、この前、佐野元春のコンサートの帰りに皇居の内堀の外の道を友だちの車で走り、その助手席の乗っていたぼくは、あの深い森の奥に天皇陛下のご一家の三人が生活しておられるのを思い、なんと寂しい姿であるだろう、と畏怖のようなものすら感じたのでありました。

閑話休題、『愛子天皇論3』に戻れば、小林よしのりさんは、なんと孤独な戦いをしているのだろうか、とエールも送りたくもなります。この本の『最終章 伝統とは何か?』に出てくる美智子上皇后陛下の説得的で感動的な二つのお言葉でこの項を締め括りたく存じます。

「質問の中にある「皇室」と「伝統」、そして「次世代への引き継ぎ」ということですが、陛下はご即位に当たり、これまでの皇室の伝統的行事及び祭祀とも、昭和天皇の御代のものをほぼ全部お引き継ぎになりました。また、皇室が過去の伝統と共に、「現代」を生きることの大切さを深く思われ、日本各地に住む人々の生活に心を寄せ、人々と共に「今」という時代に丁寧にかかわりつつ、一つの時代を築いてこられたように思います。
 伝統と共に生きるということは、時に大変なことでもありますが、伝統があるために、国や社会や家が、どれだけ力強く、豊かになれているかということに気付かされることがあります。一方で型のみで残った伝統が,社会の進展を阻んだり、伝統という名の下で、古い慣習が人々を苦しめていることもあり、この言葉が安易に使われることは好ましく思いません。
 また、伝統には表に現れる型と、内に秘められた心の部分とがあり、その二つが共に継承されていることも、片方だけで伝わってきていることもあると思います。WBCで活躍した日本の選手たちは、鎧よろいも着ず、切腹したり、ゴザルとか言ってはおられなかったけれど、どの選手も、やはりどこか「さむらい」的で、美しい強さをもって戦っておりました。
 陛下のおっしゃるように、伝統の問題は引き継ぐとともに、次世代にゆだねていくものでしょう。私どもの時代の次、またその次の人たちが、それぞれの立場から皇室の伝統にとどまらず、伝統と社会との問題に対し、思いを深めていってくれるよう願っています。」

「皇室も時代と共に存在し、各時代、伝統を継承しつつも変化しつつ、今日に至っていると思います。この変化の尺度を量れるのは、皇位の継承に連なる方であり、配偶者や家族であってはならないと考えています。
 伝統がそれぞれの時代に息づいて存在し続けるよう、各時代の天皇が願われ、御心をくだいていらしたのではないでしょうか。きっと、どの時代にも新しい風があり、また、どの時代の新しい風も、それに先立つ時代なしには生まれ得なかったのではないかと感じています。」


ゴーマニズム宣言 SPECIAL 愛子天皇論3 (ゴーマニズム宣言SPECIAL)|書籍詳細|扶桑社
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片桐健滋監督の『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』を見ました。殺陣などのアクションシーンがすごくて、古いぼくは、これは黒澤明監督の頃から綿々と続く東宝映画の伝統を見せられているかのようにも思えます。とくに土方歳三を演ずる舘ひろしさんがかっこいい。しかし、それよりもいいのはアリシパを演ずる山田杏奈さんなのです。欲に取り憑かれ、汚泥の中でもがき苦しむ登場人物らの中で、アリシパだけは、彼女が現れると静かで清浄な風が吹くかのようです。この静かな清浄の風こそが、ぼくには『ゴールデンカムイ』に隠された裏にあるメッセージだとも思えてしまいます。さて、物語は何処に向かうのか、野田サトルさんの原作の漫画をを読んでいないぼくには分かりませんが、アリシパの清浄な風が、さまざまな悪なるものを浄化し、正し、世界を救うことを願ってやみません。

映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』公式サイト
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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