えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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吉祥寺のサムタイムに酒井俊さんを聴きに行きました。


まわりお客さんで、安くもない洋酒もボトルでいれている人も多く、さすが吉祥寺だ、などと思ってしまいました。

酒井俊さんの圧巻の歌声と歌はジャンルを越え、ジャズスタンダートから「かんぴょう」まで歌ってしまい、それを支える凄腕の面々、ピアノの田中信正さん、チェロの須川崇志さん、コントラベースの落合康介さん。あまりに激しい演奏でチェロの弓の馬の毛の弦がむしられとられていくのなんか、初めて見たわ。

Charaもそうだけど、ぼくは酒井俊さんみたいな自由でエモーショナルな歌が好きなのを改めて知るようです。ウクライナでひどいことが進行している今の時代、今夜はビクトル・ハラの「平和に生きる権利」をご自身の日本語訳で歌ってくださったのだけれど、そういうメッセージを歌で発するところも共感してしまう。

途中のMCで生まれ故郷の東京、谷中の子ども時代のころのことを語っておられたのだけど、なんと古今亭志ん生をよく見かけたそうです。志ん生は小さな庭のある鄙びた一軒家に住んでいて、とてもかっこよかったとのこと。昼はぼくは新宿末廣亭にいたではないか。その偶然の一致に少しびっくり。それから、谷中の五重塔が放火された心中事件のことも。その焼け落ちていくのを実際に見たとのこと。三島由紀夫は「金閣寺」を書いたけれど、ああいう建物が燃える姿は本当に美しい、と語っておられました。

めちゃくちゃ元気な酒井俊さん、今はベトナムのホーチミン市に住み、コロナウィルス禍でかの地で完全なロックダウンを経験し、三カ月、ほぼ家に閉じ込められ、日本への入国も大変だったそう。何度でも日本にやってきて、そのパワフルで切実な歌を今の時代の島国日本に響かせてください。
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新宿末廣亭へ落語を聴きに行きました。この前、浅草演芸ホールに行ったのだけど、ならば、もう一つのぼくの行く寄席の末廣亭に行かねば、と思ったしだいです。


末廣亭は浅草演芸ホールより少しこぶりの昔の芝居小屋の風情の寄席で畳敷きの桟敷席があるのがうれしい。ここであぐらをかいて芸を見るのを楽しむ。浅草演芸ホールではアルコール類の飲料を飲むことが可なのだが、末廣亭では禁止。昔、ぼくはこの末廣亭の桟敷席で缶のチューハイを飲みながら、落語を聴いていた記憶があるのだけれど、その後、場所柄か、たちの悪い酔客が多くて、こうなってしまったのかもしれない。

志ん生も談志も生では見たことのないぼくだけれど、きっと、古い芸能の伝説となるだろう何かを見てもいるのかもしれません。
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フライフィッシングを始めてから、年に何度か「養沢毛鉤専用釣場」に訪れるようになりました。全長4キロにもおよぶテンカラ釣りとフライフィッシングの専用エリアは、受付事務所下のポンド以外は自然そのままの川での釣りが楽しめて素晴らしい。フライフィッシングの聖地と呼ばれているだけあって、魚は釣り人をよく知っていてスレているけれど、それはそれで楽しい。



鄙びた美しい集落にこの「養沢毛鉤専用釣場」はあり、トーマス・レスター・ブレークモアというアメリカ人が1955年に私財を投じて開設し、今は地元住民が理事に就任する「トーマス・ブレークモア記念社団」により運営されている。

トーマス・レスター・ブレークモアは1938年に来日し、日本の文化と礼儀正しく親切心溢れる人のやさしさに感銘していたというが、日本とアメリカの戦争の開始とともにアメリカに帰国。1945年にGHQの法務部として再び日本の地にやって来る。荒廃した敗戦下の日本に心を痛めながら、このあきる野市の養沢の集落の美しさに惹かれ、「養沢毛鉤専用釣場」を開き、地元の人に運営を委ね、今にいたっている。トーマス・ブレークモアは日本の永住権を得て、晩年まで日本で法律事務所を開きつつ、勲三等瑞宝章の叙勲も受けるにいたる。ちなみに今でもブレークモア法律事務所は日本にあるようです。

人、村、川に歴史ありですな。村人の釣り人への「こんにちは」の挨拶にぼくは心は暖かくなります。

この日、なんとか、数匹の魚に出会えました。すこし上流の方で、魚のたまり場みたいなところを発見し、そこで釣れたのには、なんだかうれしかったな。

日本を愛してくれたトーマス・レスター・ブレークモアの思い出よ、永遠に。
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本当にひさしぶりに横浜スタジアムに来ました。

子どものころ、なぜか横浜ベイスターズがいいのではないか、と思い、あのころから野球ならベイスターズを応援しています。その昔の球団名は「大洋ホエールズ」といっていた、そのころから、強い時も弱い時も、いい時も悪い時も、ひいきにしています。強かろうが弱かろうが、好きになったものは好きなのです。

それで、昔も知っているぼくは、球場に来てみて、ベイスターズは最近、人気あるなぁ、と実感。左の席では若いカップルだかアベックが来ていて男子が女子にベイスターズのことをずっと解説している。もっと解説しちやってくれ。後ろの方では、男二人が一喜一憂して、選手の批評して、右の方では、老いた二人が黙り込んで試合を見ている。ビールサーバをリュックに入れたアルバイトの女子がほっきりなしのビールを売りに来る。このビール売り肉体労働は偉大な仕事だ。がんばっちくれ。

この試合、10対2で豪快に勝ちました。試合に勝ったし、屋根のない野球場の青空の下で飲むビールがうまいこと、うまいこと。
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浅草寺と浅草神社に参って、寄席の浅草演芸ホールで落語と色ものを鑑賞しました。久々の満員御礼で噺家さんたち、芸人さんたちは燃えて、のっておりました。ポップミュージックのミュージシャンにライブハウスやライブバーがあるように、落語家さんたち、色ものの芸人さんたちには寄席があるんだね。笑った、笑った、楽しかった。
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町田市立国際版画美術館へ、そういえば小学生のころ、学校で木版画を習ったことを思い出したりして、『彫刻刀が刻む戦後日本 2つの民衆版画運動』を見に行く。「民衆版画運動」の「民衆」などという言葉も最近、めっきり聞かれなくなったなぁ。

たくさんの版画を見ながら、1945年から1960年までの間、日本は社会主義国となっていた可能性もあった、となんとなく感じる。今の日本を見ていると、そうなっていた方がよかったような気もし、今の中国を見ると、そうならなかったことは、やはりよかったと考えなおす。けれども、スウェーデンは長い間、独裁ではない社会主義国であるし、英国も戦後、社会主義国であった。

この『彫刻刀が刻む戦後日本』で2つ、本当に素晴らしい、と思う版画があって、その1つは木版画でも日本の版画でもないパブロ・ピカソのリトグラフ「鳩」。ピカソは第二次世界大戦中にフランス共産党に入党していることをこの展覧会の版画の隣に掲げてあった解説で知る。もう1つは東京都久留米市神宝小学校卒業生有志と細田和子さんによるキッズゲルニカ国際子ども平和版画プロジェクトに参加した「森は生きている」。この2つの版画の前では、ぼくは長い間、佇んでいた。
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マイク・ミルズ監督の『カモン カモン』を見ました。最近、見るのはファミリー・ドラマばかりですな。

あの『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが、まったく違う、本を読むときは老眼鏡をかけなくてはならない老年にさしかかろうとする中年太りの伯父さん、ジョニーを演じています。家庭的なこととは縁の薄そうなジョニーは、ぼくとどこか重なっているようにも思えてしまった。役者っていろんな人になれてしまってすごい。

そのジョニーとある事情で生活することになる九才のジェシー役のウッディー・ノーマンがこれまたいい。『ペーパー・ムーン』のアディのテイタム・オニールや『都会のアリス』のアリスのイエラ・ロットレンダーを思い出してしまった。

ジョニーはラジオを舞台にしたジャーナリストをしているらしく、全米の各地で小さな子どもたちやティーンエイジャーにインタビューをして音声を録りためているという設定。悲しくもないいくつもあるそのシーンでぼくの眼は決壊して、涙が止まらなくなってしまっていました。

映画『カモン カモン』公式サイト
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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