えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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今、イスラエル(ネタニヤフ極右政権)が行っている病院や難民キャンプを爆撃してたくさんの子どもたちを殺しているのは鬼畜の所業ではあるまいか? しかもライフラインを停止し、民族浄化のようなことをしている。それを面白がって喜んでいるイスラエル人もいるという。絶望。

高橋真樹さんの著した『ぼくの村は壁で囲まれた―パレスチナに生きる子どもたち』を読んでみる。読み進めるのがつらくなる。世界の人たちの見て見ぬふりがこんなことをまねいた。壁はなくなれ!

Stop genocide in Gaza!






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東京国際映画祭で小津安二郎監督の『東京暮色』と『彼岸花』を見ました。

『東京暮色』は小津安二郎のもう一つのいつもとは少し違う、『東京物語』が明ならば、『東京暮色』は暗として相並ぶ並ぶ暗く重い名画だと思う。別れ別れとなり偶然に再会した親子を演じた山田五十鈴と有馬稲子さんに胸をつぶされました。批評家に酷評され興行成績もたちいかなかったそうだけれど、今『東京暮色』を見て、ぼくは震撼してしまう。

これはぼくの想像だけれど、小津監督は(役の中で)ネコちゃん(有馬稲子さんの愛称)を殺しちゃったよ、悪いことしたな、と言って、次回作の『彼岸花』を撮ったのではなかろうか? 小津安二郎は(百回撮り直しがあろうとも)スタッフや役者にはやさしい人だったそうだ。

『彼岸花』は『東京暮色』と違い、軽みも楽しさもある作品で主演は有馬稲子さんで、その分からず屋の父を演じたのは佐分利信。佐分利信の分からず屋具合が度を越していて滑稽で笑えてしまう。

『彼岸花』のラストのクラス会のシーンで笠智衆が詩吟するシーンがあるのだけれど、英語の字幕を見て、その詩吟が楠木正成の忠君の歌であるのを知った。このクラス会のシーンに登場する父たちは、戦場に行き、生きのびて帰国した男たちで、静かに戦場で死んだ朋輩を思って詩吟を聞いている。『彼岸花』は戦争が終わり十三年目の映画なのだった。もう一つ聞き逃せないセリフも別のシーンにある。妻の田中絹代が戦時を懐かしみ、あの頃が一番、家族が一体で生きている感じがよかった、と言われ、佐分利信の演じる夫は、おれは嫌だね、あの時代に戻るのは、つまらない奴がいばっていて、と答える。

いかんせん、東京国際映画祭も終わり、ぼくの小津安二郎映画祭も一旦はおしまいです。小津安二郎の映画って同じ人がいつも同じように出てくる。そんなスクリーンの中の父や母、娘、娘の友だち、親戚、飲み屋の仲居さん、会社の同僚、バーのママ、いろんな人たちとしばしの別れが、なんだか寂しい。
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東京国際映画祭で小津安二郎監督の『浮草』と『晩春』を見ました。

『浮草』は松竹ではなく、大映の映画で、ドラマ性が強い異色作。松竹の映画の雨はシトシト降るが、大映の映画の雨はザーザー降ると呼ばれたが、その中の諍いの二代目中村鴈治郎の凄み、京マチ子の妖艶。若尾文子の可憐さ、若尾文子の恋人役の川口浩やその母役の杉村春子もいい。五者の思惑と感情がもつれあい、ついに爆発していくという戦後の小津映画にはない激しさ。時代遅れの芸人一座の崩壊と親子の別れの後の微かな希望。

『晩春』は原節子と笠智衆での娘と父親の別れのストーリーの紀子三部作(『晩春』、『麦秋』、『東京物語』)の決定的な1作目。

大きなスクリーンでたくさんの観客の中で小津安二郎の映画を見ると格別な感動がごさいます。
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東京国際映画祭で小津安二郎監督の『秋刀魚の味』と『秋日和』を見ました。

小津の映画の中のセリフって、なかなかユーモアがあるなと思います。観客に何度も笑いのさざなみが起こります。

『秋日和』での岡田茉莉子さんが物語を作る重要な役を演じています。『晩春』、『麦秋』、『東京物語』での名女優、杉村春子のような役です。ある時の宴席で岡田茉莉子さんは、小津安二郎に監督にとっての四番バッターは誰ですかと聞いたそうです。小津は杉村春子だよと答えたそうですが、照れ屋の小津安二郎は岡田さんに杉村春子を見習いなさいと伝えたかったのかもしれません。

『秋刀魚の味』も『秋日和』もついには胸にしみじみときますな。両方とも外国人のお客さんも多い。気がつけば外国の人が眼を真っ赤にして、『秋刀魚の味』では、映画の終盤、いろんなところからすすり泣きが聞こえておりました。
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オートバックスの上溝店に用があり、その足で亀ヶ池八幡宮に来てみると、あー、そうか、七五三のお参りが始まっているのですね。世界中の子どもたちの平和と安寧を願わずにはおれません。宮沢賢治の言ってっていた「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」を思います。力弱き我らのために、祈りもします。そして、御神籤をひくと、なぜか「大吉」。春よ、早く来てくれ。

「第三十七番 御神籤
 
 春くれば
 花ぞさくなる
 木の葉みな
 ちりてあとなき
 山のこずえに」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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『大人の遠足BOOK駅からウォーキング関東』をたよりに町田の芹が谷公園や恩田川を散歩しました。すっかり秋日和です。

途中で寄った町田市立国際版画美術館での『揚州周延 明治を描きつくした浮世絵師』について書かねばなるまい。小津安二郎の映画の中の赤いケトルみたいな赤が、はっと目を引くような奇麗さです。川瀬巴水、伊東深水らの他の明治以降の絵師以前の柄谷行人さん曰く(個我と外界が切り離され、風景は移ろいゆき過ぎ去っていく、そのような)「風景を発見する」前の絵師だという気がしました。揚州周延にとって明治は江戸の近くのそこにあったようなのです。

散歩をしながらの俳句が浮かびました。お恥ずかしながら披露いたします。

 空に溶け少しが残る鰯雲

 柿の実の歩道に落ちし痕ありき

 秋の午後バトミントンの羽根の飛ぶ
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下北沢のラカーニャでMitch Greenhillのライブを見ました。Mitch Greenhillはぼくもよく知らなかったのだけれど、ボストンのフォークシーンのレジェンド。彼の小さな歌たちが慈雨のようにぼくの心に沁みました。

Mitchのオリジナル曲は穏やかに瞑想的で美しい。しかし、ここで、ぼくは、同じくらいの重要なMitchが今晩、カバーして取り上げたミュージシャンをあげてみる。

Mississippi John Hurt
Greatfull Dead
Peter, Paul and Mary
Skip James
Rosalie Sorrels
Willie Dixon
Bob Dylan
Billie Holiday
Rolling Stones
Barbecue Bob
Blind Boy Fuller
Dellmore Brothers
George Gershwin
Doc Watson

Mitchのお父さんは、音楽プロデュースの会社を経営していて、Mitchは、子どものころSkip Jamesらブルーズマンが家に遊びに来て、ギターを弾き、歌うを歌うのを生で聴いたそうだ。素晴らしいぼく好みのラインナップです。ありがとう。特にBillie Holidayの"God Bless the Child"は爆撃にあっているガザの子どもたちのことを思い、目頭が熱くなる。

今回のコンサートはプライベートで日本に来る予定(いわゆる観光旅行)のMitchに音楽事務所、いわゆる伝説的な呼び屋「トムズキャビン」の麻田浩さんが知古であったMitch Greenhillに声をかけて実現したそう。だから、回数は少なく、東京と金沢だけ。

Mitchさん、日本旅行を存分に楽しんでください。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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