えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
奥多摩の日原川に釣りに行きました。テンカラ釣りをしました。フライフィッシングは素晴らしいけれど、川幅の狭い渓流では日本古来のテンカラ釣りもいい。
なかなか入渓ポイントが見つからず、下流に向けて川沿いの舗装された道をずいぶん歩いてしまいました。ロープが垂れ下がっているところがあって、ここが入渓ポイントだと思って、ロープをつたって、尻もちをつきながら、やっと渓谷の川辺に入ります。あたりは深山幽谷の気が満ちております。ぼくは熊よけの鈴を鳴らし、熊よけのホイッスルを何度か鳴らします。しばらく歩けど、魚影は見えず、未熟者のぼくには魚の気配も感ずることができません。仕方なくボーズ(一匹も釣れないこと)だけれど、入渓したところに戻り、ロープをつたい、土手をよじ登るようにして、退渓しました。
大変でした。入渓するのに5分か10分だったところ、退渓には50分もかかってしまった。滑って転んで、頭でも打てば、命の危険のある遭難だったかもしれない。意気消沈して車を駐車したところに歩いて戻るとき、階段の歩道のある渓谷に降りる道があるではないですか。見落としていました。自然の渓流で釣りをするときは、いつも駐車場と入渓ポイントで迷ってしまう。みんなどうしているんだろうか? いずれにせよ、釣道の修行はつづくんじゃ。
次の朝、土手を必死でよじ登ったせいで、体の節々の筋肉が痛いのです。渓谷を甘く見るなよ、と自分の声が聞こえるようです。
青山のブルーノート東京で『YANN TOMITA A.S.L. SHOWCASE』を見ました。ヤン富田さんのライブはこのブルーノート東京で何度か見たことがあるのだけれど、トリニダード・ドバゴの石油のでっかい缶でできた楽器、パンを叩き、弾くのは、初めて見ました。なんだか、今夜の演奏はどこか神がかっているようにも感じました。
懐かしくも未来的みたいなヤン富田さんの音楽を聞くと、ぼくの、ぼくたちの子どもだったころの前の世紀に見た未来の夢は正しかった、と21世紀も四分の一を過ぎた、すさんだ世界で戦争のつづく今、思うのです。孤高の星であるかのようなヤン富田さんの音楽は、ぼくたちを目覚めさせるような永遠のアバンギャルドなポップなのです。
日本武道館でEric Claptonのライブを見ました。何度も来日しているClaptonだけれど、ぼくにとっては初めて来るEric Claptonのライブであります。というのも、白人にブルーズなんて、歌えるかよ、演奏できるかよって、ぼくはどこかで思っていて、それは黄色人種のぼくの思い違いであるのに、今夜は気づかされました。
Ericの御年、今、80歳、まったく枯れておりません。腕達者なバックとともに演奏するのはRockそのものでもありますが、ぼくが一番かっこいいと感じた瞬間は、アコースティックセットになって一曲目に弾き出したRobert Johnsonのナンバーであります。Ericはたしかにブルーズ少年だ。
にこりともせずに、オーディエンスをまったく煽らず、ただ歌い、演奏しつづけたEric、かっちょいいなあ。ちなみにぼくの一番好きなEric Claptonのアルバムは"There's One in Every Crowd"で、そのアナログレコードが物販コーナーで売っていたら買おうとおもっていたのだが、売っておりませんでした。町田のディスクユニオンで探してみます。
1976年のイギリスでのコンサートで酷く醜い人種差別発言をしたEric Claptonだったけれど、今、バンドのメンバーは黒人が半分以上を占め、ガザでのイスラエルの占領に反対を表明し、ガザの子どもたちを助け、支援するコンサートも行っています。人というのは変わるものなのですね。
四月十六日、上野の鈴廣演芸場で令和七年四月中席昼の部を見ました。見た演目を書き出してみます。ストレート松浦さんのジャグリング、春風亭三朝師匠の「お花半七馴れ初め」、柳家小ゑん師匠の「ミステリーな午後」、立花家橘之助師匠の唄いの三味線弾きの浮世節、春風亭一之輔師匠の「金の大黒」、三遊亭ときん師匠の「権助魚」、ロケット団のお二人の漫才、柳家わさび師匠の「亀田鵬斎」で仲入りです。寒空はだかさんの漫談、三遊亭歌奴師匠の「子ほめ」、五街道雲助師匠の「強情灸」、江戸屋猫八師匠の動物ものまね、主任は三遊亭金馬師匠の「子別れ」でした。
柳家わさび師匠の「亀田鵬斎」や三遊亭歌奴師匠の「子ほめ」がよかったです。「強情灸」の五街道雲助師匠はいよいよのっている感じです。江戸屋猫八師匠の動物ものまねにぼくはほっとしてしまいます。三遊亭歌奴師匠の「子ほめ」に胸がじーんとしました。寄席はパラダイス。
『ガムラン×獅子 バリ島×日本「Interactions(相互作用)Vol.2 Light 光」』というコンサートをラゾーナ川崎プラザ・ソルで見ました。インドネシアのバリ島のガムランと日本の鹿踊りのコラボレーションのコンサートでした。
横浜のガムランのチーム、トゥラン・ブランにバリ島からのゲストが入っております。ガムランの金属楽器の音が場内に響きわたり始めると鳥肌が立つかのような何ともいえない驚きの感動をおぼえます。生の演奏にまさるものはありません。篠笛の大野利可さんの演奏も入ります。バリ舞踏の荒内琴絵さんの舞いも入ります。このバリ舞踏はバリからやって来た人が踊っているのかと、ぼくは思ってしまっていました。素晴らしい。
岩手に伝わる鹿踊りを舞うグループは横浜の金津流横浜獅子躍のみなさんで、日本の伝統の力を見せつけてくれるかのようです。聖獣バロンの踊りもありました。鹿踊りを見て、聖獣バロンの踊りを見ると、なんだか近しいもののようにもぼくには感じられ、人びとの移動の歴史とその伝わり、東アジアの文化の共通性を思わずにはおられません。鹿踊りをどこかの森の中の神社の参道で見てみたい。聖獣バロンの踊りを熱帯の森の中の村人の集まるどこかで見てみたい。鹿踊りの鹿もバロンもぼくには神の使いか神そのものであるのは疑いようもないことなのです。素晴らしいコンサートでありました。