えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

entry_top_w.png
伊豆の河津町に旅をしました。





天城山を越えたところにある七滝(「七滝」と書いて「ななだる」と読みます)と猿田淵で毛鉤の釣りをしようとしましたが、ボーズ(一匹も釣れないこと)でした。七滝と猿田淵の中で容易に入渓できるのは、カエル滝と初景瀧のみで、ウェイダー(胴長)をきていなかったので、厳しかった。しかし、ウェイダーを着けていても滝があるので下るしかなさそうです。そこで一句、読みました。看板で猿田彦命(さるたひこのみこと)の猿田淵の云われを知ったのです。

猿田淵昔の山女魚の秋の夢

宿の「禅の湯」が素晴らしかったです。禅宗のお寺、慈眼院の宿坊をで新築したらしいここは、「和モダン」とはこういうことかと思いました。隅々までいきとどいているという感じ。鯛の頭の煮付けとわさび丼を追加料理に頼んだ夕食の懐石料理のどの料理もとても美味しい。温泉も上等です。そこで一句。

鈴虫の歌あわさるは禅の寺

翌朝、早く起きると、大雨の強雨。河津川の支流の荻ノ入川に行こうと昨夜、ネットを見ながら計画したのですが、川は荒れていそう。その内、小雨になり、入渓すると、水量は多いそうだけれど、水はそれほど濁っておらず、ウェイダーを着て3時間ほどフライフィッシングをしました。ボーズでしたが、三度ほど小さなアマメらしき魚が水の中を走るのを見ました。この川には確かに魚たちがいるんだな。毛鉤釣りの修行を更に積み、春が来たら、萩ノ入川にはまた来たいです。一句。

秋の雨小さなあまご走る影

あー、ここは川端康成の「伊豆の踊子」の舞台でもあります。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

池袋演芸場で色物と落語を見て、聴きました。色物とは落語以外の寄席で行われる演目で漫才、コント、奇術などを申しますな。今日もロケット団の漫才、面白かった。それから、柳家小春師匠の粋歌がとても良かったです。ぼくは小唄、端唄、都々逸とか、大好きです。それから、もちろん落語。二つ目の柳亭市童さんの「狸の礼」、柳家縁也師匠の「権助魚」、柳亭燕路師匠の「粗忽の釘」、古今亭志ん輔師匠の「岩柳島」、柳家小八師匠の「加賀の千代」、柳家懲小里ん師匠の「碁泥」、そして、主任は柳家はん治師匠の噺で桂三枝師匠の新作の「鯛」。「鯛」は割烹料理やかどこかのいけすの中の鯛の会話で、刺身好き、渓流釣りの好きなおいらには、笑いながらも、何か考えさせられる内容で、おしまいには人情ならぬ鯛情を感じさせる噺でありました。

さて初めて来ました池袋演芸場はマイクなしで噺家さんの落語が聴けるほどのこじんまりとした寄席で全席、百ほどのところで、どの席からもまじかで落語がじっくり見れます。

あー、これで、東京の四つある寄席、新宿末廣亭、浅草演芸場、鈴本演芸場、池袋演芸場の全部に足を運んだことになる。昔は浅草演芸場と鈴本演芸場が飲酒できたが、コロナ禍依頼、飲酒禁止となり、飲酒可を再開したのは今のところ鈴本演芸場だけです。浅草演芸場はもとストリップ劇場でその名残が残っているような、いないような。上野の鈴本演芸場は広くてゆったりとしていますな。

初めて行く人にお勧めは新宿末廣亭です。末廣亭には文化遺産に指定したいような昔の風情が残っており、畳の桟敷席もあります。昼から入り、午後の四時半ぐらいに昼の部の主任を見て、まだ明るいうちから寄席の近くの居酒屋に吸い込まれて、友だちと一緒なら、酒を酌み交わし、演芸論に花を咲かし、一人なら、一人で居酒屋に入り、楽しかったなぁと、しみじみ思い出し、呑んではどうでしょう? 楽しい一日になること間違いなしでさぁ。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

最近、寄席で落語や色物を見るのが楽しくて、小野寺恵美さんがイラストを描き、稲田和浩さんの著した『ゼロから分かる!図解落語入門』を一気読みしました。落語初心者には最適の一冊でありました。この本で「落語の泥棒は決して悪人ではない。生き方がヘタだから、泥棒をやっているのだ。」というが、確かに落語の登場人物にダメな人、変な人はたくさんいるけれど、悪い人はいないような気もします。アメリカのブルースの世界では落語で登場するような人は「Strange Cat People」などと申しますな。あー、寄席通いはやめられません。








entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

横浜のサムズ・アップでニヒル・ブラザーズと山内テツを見ました。二部構成で一部も二部も、いつものご機嫌なニヒル・ブラザーズが数曲、30分ほど演奏し、山内テツさんが登場し、真剣でやりあうかのようなセッションに突入します。激しいです。フリーフォームです。まったく本気の切れば血も出ているかのようなセッションに、ぼくは浅川マキのアルバム「ONE」を思い出しもします。すごかった!
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png
與那覇潤さんの著した『帝国の残影 兵士・小津安二郎の昭和史』が面白くて、一気読みしました。小津安二郎の生涯を追ったものではなく、小津が彼の生きた同時代、昭和をどう見て、その映画に表象されてしまっていて、その時代がどのようなものであったかを考察した本です。

読了して、初めて、ぼくを惹きつけてやまない映画監督、小津安二郎の墓碑に「無」とあるかの理由が少し分かった気がしました。この本を読んで、小津の死んだ後のテレビでのホームドラマと小津の映画には決定的に違う何かがあるような気がしていたのは確信となりました。三度の従軍経験がありながら、戦争を直接には撮らずして、戦争について映画の中で言及し、戦争を滔々と流れる底流として、戦争を描いた小津の映画。この本の「終章 呪わしき明治維新―『東京暮色』賛」の驚くべき結論となります。小津安二郎の映画に少しでも惹かれる人は本書を読んでみてください。









entry_bottom_w.png
entry_top_w.png
こんな夢を見た。朝、郵便箱を開けると、郵便物が届いている。中を見ると何かの本で、ぼくの書いた散文と詩らしいのだ。そして、見知らぬ写真もその本には載っている。ふと、ぼくがファンである藤原新也さんのファンサイトで文章を本にするということの募集をしていて、それに応募したことを思い出す。佳作か入賞か何らかの当選をして、ぼくの散文と韻文に藤原さんがみずから選んだ写真を付け本にしてくれたらしい。藤原新也さんの写真もぼくの文も素晴らしい。届けられた本が嬉しい。

そこで目が覚めた。藤原新也さんのファンサイトにぼくは会員として入っているのだけれど、実際には、そこでは文章を本にするための募集というのはしておりません。この夢は何らかの神様からのお告げかもしれないと、ぼくは思い始めました。生涯を通して、してきたこと、詞や歌を何らかの形で残すべきだという、神様からのお導きかもしれません。などと考えている未明にふとCD付きの本を自費で出したらどうかなどを思い浮かべてしまいます。宮澤賢治の詩や童話だって自費出版だったんだ。この夢自体がいい贈り物でもあり、その夢を形にするってことは素敵なことですな。
entry_bottom_w.png
entry_top_w.png

ウェス・アンダーソン監督の『アステロイド・シティ』を見ました。よく分からない変な映画だけれど、不思議に眠くならないのは、アンダーソン監督の作るその映像の喚起力からでしょうか? 映画はアリゾナ州かどこかの大昔に隕石の落ちてきた何もない砂漠の町。疑似B級映画のその映像に、ぼくは藤原新也さんのカリフォルニアの風景を撮った写真やデイヴィッド・ホックニーのカリフォルニア時代の絵画を思い出してしまいます。トム・ハンクスが重要な脇役で出演していたのに全然気付かなかった。

9/1(金)公開|映画『アステロイド・シティ』公式
entry_bottom_w.png
<< 前のページ 次のページ >>
[57]  [58]  [59]  [60]  [61]  [62]  [63]  [64]  [65]  [66]  [67
plugin_top_w.png
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 4
9 10
14 16 19
22 23 24 25 26
27 28 29 30
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
えいちゃんのお奨め

ライブのお知らせ

ぼくのTwitter

plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新コメント
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]
[08/29 みさき]
[05/18 えいちゃん]
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
ブログ内検索
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新トラックバック
plugin_bottom_w.png
Copyright えいちゃん(さかい きよたか) by えいちゃん All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ