えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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お彼岸ですね。この前、お墓参りをし、その帰りの足で上溝の亀ヶ池八幡宮に立ち寄り、そこでもお参りをし、御神籤をひくと「大吉」でした。

「第十二番 御神籤

 さくらばな
 のどかににおう
 春の野に
 蝶もきてまう
 そでのうえかな

 身も進み財宝も出来て
 立身出世する事は
 春の暖かい日に美しい花の野を心楽しく
 遊び行く心地にてよき人の引立てにあずかります
 けれど心正しくないと災いがあります

 運勢 大吉」

ゆめゆめうたがふことなかれ
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フー・ティエンユー(傅天余)監督の『本日公休』を見ました。台湾発のヒューマン・ドラマの舞台は台湾の町はずれの時代遅れになりつつあるかもしれない理髪店なのです。続いていく日常が日だまりのような穏やかな幸せであるかのように描かれております。理髪室の老いの年齢にさしかかった主人公が古いボルボの車を運転して旅に出ます。さて、何が起こるかは秘密にしておきますね。

ぼくはふと、いつも行く「ブルーノート」という床屋さんを、この映画を見ながら思い出しておりました。昔ながらのそこは、アンティーク調度品やら装飾品の並んでおり、ジャズの静かにかかる「ブルーノート」で、ぼくは髪をかられながら、いつも居眠りをしてしまうのです。ふと起きると、髪を切ってくれている主人は、ぼくにいつも同じことを言ってくれるのです。

「眠いですね」

これが「幸せ」と呼ばずして何を「幸せ」と呼ぶのでしょう? 保守とは古い蕎麦屋を守ることだというのは聞いたことがありますが、古い理髪店を守ることも保守に違いありません。そこで営まれているのは昔ながらの平和な光景なのです。そのような幸せが『本日公休』にもあって、なんともあたたかな名品、名作なのです。

9/20公開『本日公休』公式サイト
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養老孟司さんの著した『なるようになる。-僕はこんなふうに生きてきた』が面白くて一気読みしました。読売新聞編集委員をしておられる鵜飼哲夫さんによる、養老さんの人生を振り返っての聞き書きとなっております。養老さんの本は初めて読むのだけれど、そのきっかけは、哲学者の斎藤幸平さんと対談のおり、養老さんはGDP(国民総生産)とかを物差しにものを見ない方がいい、日本がアメリカ並みのGDPの伸びを達成していたなら、地球環境はさらに悪化していただろう、というのを聞いて、とても感心してしまったからなのです。養老孟司さんの専門家は解剖医で趣味は昆虫採集であるのを、この本で初めて知りました。なるほど、テレビのコマーシャルで、昆虫採集の網を持って登場するわけですな。養老さんの「なるようになる」という生き方にぼくは少しの勇気をもらうかのようなのです。

なるようになる。 僕はこんなふうに生きてきた -養老孟司 著
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東京都美術館で『田中一村展 奄美の光 魂の絵画』を見ました。展覧会の展示の始めの方で田中一村が小学生のころ描いた南画、文人画があり、なるほど、早熟な天才のありようを感じさせるものでありました。そこから、一村の、絵とは何か、芸術とは何かの69歳、1977年で没する生涯をかけた探求が始まったようなのです。

その人生は、中世から現代までの日本の絵画の歴史を一気に駆け抜けつつ、中央画壇に認められての個展を開くこともなく終の棲家とした奄美では大島紬工場での手仕事で生計を立てつつ、貧困にあえぎ、画業にいそしむという日々であったというのです。その生涯を通して一村は常に努力をし続ける天才であったのですが、晩年の様式を手に入れた奄美時代の絵は、一村そのものであるかのような強烈な美しさを放っております。

そこで、ぼくは、この前、京都で展覧会を見た村上隆さんと新進の哲学者である斎藤幸平さんの対談などを思い出してしまいます。斎藤さんの、石油を売り地球環境を破壊して富を得た数億でアラブ人に購入される芸術作品とか、やっぱ嫌ですとの発言に、村上さんは懐深く爆笑し、資本主義の世界に生きていて、どうしてそんなに資本主義が嫌なんですか、そんなんででいいんですか、返しておりましたが、ついに村上さんは、何億で売れるとか本当はどうでもいいんですよ、もうぼくにはそれほど時間がない、本物の芸術作品を残したいんです、とおっしゃられ、それを聞いてぼくは溜飲を下げたのです。貧困にあえぎつつ、田中一村も本物の芸術作品を残そうとしたことは同じだと思いつつ、自作の歌を歌うぼくは何かをやり遂げただろうか、などと思ってしまいます。

奄美時代の一村の絵を見ながら、隣の女の人は、どうして奄美に移住したのかしら、と囁いておりましたが、それは、奄美に満ちみちている生命の美しさとその目くるめく光に惹かれたからではないかしら? 鳥が好きな一村の鳥たちはどれもかわいい。描かれた蜥蜴もかわいい。そんな生命を愛した一村。一度も個展を生きているうちは開くことのなかった一村は死後にその生涯と芸術を発見され、日本人にもっとも愛される画家の一人となりました。一村は偉大なことをやり遂げました。その絵にも、生涯にも畏敬しつつ、ぼくは感動するものであります。
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池袋演芸場にて令和六年九月中席昼の部を見ました。久しぶりの池袋演芸場で鑑賞した演目を書き出してみます。前座の柳家ひろ馬くんの「金の大黒」、二つ目の春風亭いっ休くんの「やかんなめ」、柳亭小燕枝師匠の「牛ほめ」、小梅さんの奇術、古今亭志ん陽師匠の「猫と金魚」、春風亭柳朝師匠の「熊の皮」、鏡味仙志郎師匠と鏡味仙成師匠のお二人の大神楽、五明楼玉の輔師匠の「動物園」、初音家左橋師匠の「短命」、ニックスのお二人の漫才、柳家小満ん師匠の「宮戸川」で仲入りとなりました。そして、蝶花楼桃花師匠の「西行鼓ヶ滝」、古今亭志ん輔師匠の「紙入れ」、立花家橘之助師匠の三味線弾きいの、唄いの浮世節、主任は橘家圓太郎師匠の「甲府い」でした。

印象に残った演目です。春風亭柳朝師匠の「熊の皮」の女性上位の滑稽噺。蝶花楼桃花師匠の「西行鼓ヶ滝」は滑稽噺とも人情噺とも違い不思議さよ。古今亭志ん輔師匠の「紙入れ」は色っぽい滑稽さ。橘家圓太郎師匠の「甲府い」は大好きな人情噺にほろっとしました。

寄席はパラダイスです。
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町田市国際版画美術館に『両大戦間のモダニズム 1918-1939』を見に行きました。この展覧会を見ながら、戦争というものは市民ももちろんそうだけれども、芸術家も著しく翻弄するものだと思いました。そして、版画という工芸によって制作される芸術だからこそ、作家の芯の部分がはっきりと表されるような気がするのは、どうしてでしょう? ウクライナでイランの爆弾によって市民、子どもが殺され、パレスチナのガザではアメリカの爆弾によって市民、子どもが殺されていき、自然環境の悪化による熱波によって生物が死滅しつつあるかもしれない今、2つの戦争を経験し、第二次世界大戦の戦後に『サーカス』という連作の版画作品をものにしたフェルナン・レジェのあまりの痛切な言葉を引用し、戦争のつづくこの世界に石礫を投げたいとも思うのです。

20秒で破壊できる樫の木が、再び芽を出すのには1世紀かかる。鳥たちはいつも素晴らしく着飾っている。進化という言葉は無意味だ。そして、世界に食物を供給する牡牛はこらからもずっと時速3キロで進むだろう。
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夏井いつきさんの著した『2024年版 夏井いつきの365日季語手帖』を読了しました。1年間での毎日1句の季語とその季語の解説、その季語による俳句とそれを選んだ夏井さんの鑑賞文による本です。選ばれた俳人は無名の人から高浜虚子のような俳句の歴史に欠くことのできない人までさまざま。例えば今日である9月17日に選となったのは、季語は「名月」で、岡田一実さんの以下の俳句。

名月や痛覚なしに髪伸びて

毎日のそれぞれの季語と俳句に日本語の豊かさを感じ入ります。

『2024年版 夏井いつきの365日季語手帖』刊行
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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