えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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ジェームズ・グレイ監督の『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』を見ました。ジェームズ・グレイ監督の自伝的な映画だという。舞台は1980年のニューヨーク。

この映画を見ながら、小学校の高学年から思春期、青春といくつもの小さな悪いことをしていたぼく自身を思い出すみたいでもありました。もちろん、今ではまったくそういうことはしなくなりました。そんな小さな悪いことよりも酷いことは、人を肌の色で差別するようなことだとも思う。

もしかして、この映画はまったく映画的な脚色のない自伝かもしれません。ハッピー・エンドとはほど遠い苦いラストにぼくはジェームズ・グレイ監督の一筋のメッセージを見るようです。何度か劇中で奏でられるClashの"Armageddon Time"は白人のパンクバンドがジャマイカのWillie Williamsの歌うレゲエの名曲"Armageddon Time"をカバーしたもので、白い肌の少年と黒い肌の少年の架け橋のような音楽かと思われます。

主人公のおじいちゃん役のアンソニー・ホプキンスがとてもいいです。

アルマゲドン・タイム ある日々の肖像
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気になることがあって寒川神社でお参りして、その足で茅ヶ崎市美術館に行き、『イギリス風景画と国木田独歩』展を鑑賞しました。19世紀の風景を描いたイギリスの絵画とそれに影響を受けた同じ時代の日本の絵画が展示されておりました。

なんだか、国木田独歩の『武蔵野』の初版本が展示されていて、昔、柄谷行人さんの『日本近代文学の起源』という本をよんだことがあるのを思い出しましたが、あまりどのような内容であったかは思い出せません。日本という国が近代国家に変容するとともに、日本人が内面を発見し、それによって、疎外された風景を発見した時に日本近代文学が確立されたとか、そのような内容だったであろうか?

絵を見れば、ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの白黒のリトグラフや鉛筆画が展示されてあって、ターナーの絵はモノクロでも光や空気を感じさせるな、などと思います。そうだ、これらの絵は『嵐が丘』を書いたエミリー・ブロンテと同時代ではないか。絵のどこかに『嵐が丘』がたたずんではおるまいか、とぼくは探してしまいます。

明治時代の日本を描いた風景画を見ると、妙に懐かしく、胸がざわつきます。思春期とか青春を越えて、年をとった人にはノスタルジーこそが最強の芸術の感動の発現の源なのかもしれません。
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テンカラ釣りのロッドを手に入れて、うらたんざわ渓流釣場の「ヤマメクラシック」という自然そのものの渓流を釣り上げってみました。



テンカラ釣りについては前から気になっていたのですが、この前、CSの釣りビジョンTVで初心者の女子二人が丹沢ホームの渓流釣場で3匹、ヤマメかイワナを釣っていたのに感心し、興味が高鳴り、Gotureというアメリカのフライフィッシングのロッドやリールを出しているメーカーのテンカラ釣りのビギナーセットを買ってしまったのです。アメリカではテンカラ釣りを"Tenkara Fishing"と称し結構人気があるらしく、アウトドアブランドのPatagoniaから高級なテンカラロッドが発売されていたりします。今回、ぼくが買ったGotureのテンカラロッドも初心者向けの胴調子が感じよかった。テンカラ釣りではリールはなく、竿先のテンカララインという道糸を付け、その先に細いハリスを結び、そこに毛鉤を付けます。テンカラの道糸は長くのびないので、毛鉤の自然な流れ方が容易にできるようなのは、気のせいでしょうか? キャスティングはフライフィッシングとは違い、バックキャストはせずにコンパクト目に振るということらしい。フライフィッシングのキャスティングもあまりぼくはうまくありません。テンカラ釣りのキャスティングももっとうまくなれたよいのにと思いました。毛鉤は日本古来のテンカラの毛鉤でも、フライフィッシングのフライでもよいとのことです。

「ヤマメクラシック」を「パラダイス」と称する堰堤まで釣りあがり、釣果はどうだったかというと、釣れた、釣れた。川幅の狭い、そんな渓流の釣りではこれもいいじゃんかと思いました。しかし、この堰堤を「パラダイス」と名付けた初代のうらたんざわ渓流釣場の方の命名の横尾忠則的センスをぼくはかっこいいと思います。


午後、テンカラロッドをフライフィッシングのロッドに持ち替えて、釣りをして、釣れた、釣れた。大きな尺越えの虹鱒も釣れました。



午後の二時過ぎ、もう帰ろうかなと歩いていると、同好の知らないフライフィッシャーの男の人から、釣れましたかと尋ねられ、ぼくは釣れたフライのすべてとティペット(はりす)は7xを使っていることを教えてあげました。ほー、細いティペットですねとその男の人はおっしゃり、結構大きなドライフライとか、沈ませるニンフを使っているとのこと。ドライフライは大きくて14番ぐらいがいいですよ、ほとんどが、下から見ると黒いテレストリアル(陸生昆虫)が釣れますよとぼくは教えてあげました。魚はプカプカ浮いている虫を下から見ています。ぼくは同好のフライフィッシャーには親切なのです。フライフィッシャーは全釣り人口の1%も満たなくて、もっと増えて欲しいと思っています。

なんでこんなにうらたんざわ渓流釣場の魚影が濃いかというと、うらたんざわ渓流釣場のスタッフの努力のたまものであることはもちろんですが、やっぱリリースする人が多いからではありますまいか。会話したフライフィッシャーの男の人にも、魚影が濃いけれど、ここの魚はスレていて、マッチザハッチ、マッチザイート、要するに魚の食性とか流し方とか糸の細さとかを考えた方がいいですよと僭越ながらも教えているぼくがおりました。さらに魚影の濃さのとしては、やはり釣り人が来ているということもあると思います。釣り人が来ないと、山奥でどんなに豊富に魚の食べる虫がいても、魚のほとんどは鳥に食べられてしまいます。今日も空を飛ぶサギとクマタカを見ましたな。

さて、次はどこに釣りに行きましょうか? もちろんフライロッドとテンカラロッドを持って。
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横浜のサムズアップで「Country Blues Heaven」を見ました。Bluesを愛する7人のBlues Man、(敬称は略して)コージー大内、W.C.カラス、なにわのてつ、ベア・ホーク・ウルフ、銀次郎、菅原広巳、ROIKIの宴です。

カラスさんなどはBluesのフォーマットで歌っているけれど、おれの音楽は全然Bluesじゃねー、などとMCしておりましたが、やっぱ、Bluesが好きなんでしょ。ひさしぶりのコージーくんの弁ブルースは、父の出身地が福岡県の田川、母の出身地が大分県の豊後高田のぼくには、何やら懐かしい夏休みの英彦山線での田舎への帰り道のようでもありました。七人七様のBluesにBluesの奥深さと自由を感じましたよ。自由がいいよ。おいらもBluesが大好きだよ。
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昼は新宿末廣亭で落語を聴きました。


立川談幸師匠のおめでたい咄「阿武松」でいいことありそうな気分で扇子を買い寄席を後にします。


夜は相模大野のアコパで阿部大輔さんと津川久里子さんのジャズのライブ。


普段の日常のジャズという風情がなんだかとても心地よい。

落語とジャズってなんだか似ていますな。
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オンデマンドで黒澤明監督の『羅生門』を見ました。戦国時代の殺人を四者の視点でそれぞれ描いているこの映画は、芥川龍之介の小説『藪の中』を本案したものだそうで、このある出来事を別々の視点で描くことを「羅生門効果」と今では呼ぶそうです。是枝裕和監督の最新作『怪物』でもこの「羅生門効果」は使われておりましたな。

さて、閑話休題、何度かぼくは映画『羅生門』を観ていますが、今、見ればこの映画は敗戦を被った日本人の心の内を描いたものだとも思われました。当時の日本では、誰もが心の内にうすら暗い見ることの忌避される闇のようのものを抱えていたのではありますまいか? そして、ラストにヒューマニスト、黒澤明の希望の明かりが灯されています。ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した1950年の『羅生門』は映画の歴史にも残る名作だと実感しました。
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鞍掛伍郎さんと角田陽一さんが執筆し、関根健司さんがアイヌ文化・アイヌ語監修をし、瀬川拓郎さんが監修した『カラー版 1時間でわかるアイヌの文化と歴史』を読みました。アイヌについて様々な方面からの概説入門的、網羅的な本でありますが、豊富なカラーの図や絵が楽しい一冊でありました。

自然を神としたアイヌの哲学、神話、宇宙は今の時代に新たに発掘され、生かされるべきとことも多いのではないかなどと思います。しかも、交易の民であったアイヌが日本文化の一つのルーツとなったことは容易に想像できるような気もします。叶わぬ夢ではありますが、ふと、文化人類学の祖であるクロード・レヴィ=ストロースがアイヌについて著述したならばどんな本となってであろうかとぼくは想像してしまう。






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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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