えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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秋の夜も長く感じるようになりましたなぁ。昔、聴いてた音楽を掘り起こして聴いてみるのもいいんじゃない? 人の心に進歩はあるのかと思うと、疑問がわきます。こんな音楽を聴いて救われることもあるのだろうか? おれってこの世界にいるような、いないような人間なんだよなぁ。どこにもいて、どこにもいないようなヤツなのさ。角度を変えてみれば、ある時は赤、ある時は青、そして透明でもある。どこにでもあって、どこにもない場所を彷徨って、どこにでもあって、どこにもなく、いつでもそこにある音楽を耳にタコができるほど聴いていたのかも。

John Lennon/Plastic Ono Band


衝撃のトリオバンド。リンゴ・スターのドラムはすげぇかっこいい。Johnは、頭がおかしくなって、みなしごハッチになって、泣いて叫んでいる。

Beggars Banquet The Rolling Stones


Stonesがアコースティック・ブルーズをやっているのよ。もともとは真っ白いジャケットだったのに、再発盤の今は便所の落書き。夭折したブライアン・ジョーンズのスライドギターに泣くのです。"No Expectations"とか。

Strange Days The Doors


暗いねぇ。でもいいんだなぁ。Jim Morrisonってロックの絶望詩人って感じだね。フランスの右翼の小説家、ルイ・フェルディナン・セリーヌに傾倒していったいうよ。魔術かなんか使う破門されたヨーロッパの異端のカソリックって感じもある。そして、このジャケット気持ち悪いね。

It's A Man's Man's Man's World James Brown


ガラス工場でバイトしていたことがあって、へとへとになって疲れて帰ってきた夜中、このアルバムをよく聴いていたねぇ。前半、ファンキーに飛ばしまくって、後半の"I Don't Mind"や"In The Wee Wee Hours"で泣いていたなぁ。

Mothership Connection Parliament


空からゲットーを救う神がUFOに乗ってやってくるんだよ。切りきざめないファンクをがなりたてながら。従者はえらく歌がうまいのだが大人なのにオムツを穿いていて、ゴスペルを泣き叫び、そして、彼らの乗っているUFOは邪悪をなぎ倒す戦車でもあり、世界を正しく動かす歯車でもある。

L.A. Woman The Doors


再びDoors。Jim Morrison、辞世の歌。やっぱ絶望詩人ですなぁ。この時、27歳にして、諦観の老賢者のような眼差しです。全編ブルーズっぽい。Jimは高校や大学のころ、図書館に通いつめて、誰も聴かないような1930年代、1940年代のカントリーブルーズばかり聴いていたそうだ。では"The Changeling"の訳。

「おれはアップタウンにいた
おれはダウンタウンにた
おれはありとあらゆるところにいた

おれには金があった
おれには何もなかった
おれには金があった
おれには何もなかった

こんなに打ちひしがれたことはなかったから
おれはここを出ていけなかった

おれは輪廻だ
おれが変わるのを見なよ
おれは輪廻だ
おれが変わるのを見なよ

おれはあんたが息をするときの空気だ
食事の時の食べ物だ
人ごみの中で
挨拶する友だちだ

おれが変わるのを見なよ
おれが変わるのを見なよ

おれは真夜中の列車に乗って
この町を出て行くよ

おれが変わるのを見なよ
おれが変わるのを見なよ

変わるのさ
変わるのさ」

おれは生きて、死んでゆく。笑って、けれど、また気が滅入って、Jimのように酒をがぶ飲みする。たいしたことはないけどね。

おやすみ。


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たまに感動するような変な夢を見る。昨日の夜、こんな夢を見た。

「朝、どこかの道を歩いている。坂道を下る道で、たくさんのありきたりな民家が見渡せる。

空は雲一つない青空で、その青く澄み渡るところに二つのまるい白いものが浮かんでいる。お日様とお月様が、今、一緒になって昇ってきたんだ。なんて、不思議なことなんだろうと思う。あたりには、神の気が凛として漂う。

かわいいあの娘にこの景色の写メールを送ってあげたいと思い、ケータイで写真を撮る。上手く撮れたり、撮れなかったりする。もっと上手く撮って、あの娘に写メールを送らなきゃと思い、シャッターを押す。」

ここで目が覚めた。この夢にユングは何と言うだろうか? きみはどう思います? あの月と太陽を見せてあげたいよ。
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ラシエットのママさんに遅れたもんじぇ祭りの慰労会ということでおごられて、相模大野の大野銀座の鳥清で飲んでいたのだ。
大野銀座も今年一杯でこの地域の再開発でなくなってしまう。ラシエットも今年一杯、一旦、閉店して、で再開店するのは3年後か4年後。歩いていると、既に閉店している店が一杯。

相模大野銀座さん、楽しい道草の思い出、いっぱい、ありがとちゃん。
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恵比寿のリキッドルームにヘビーマナーズを見に行く。

地響きのようなベースの音がソニック・シャワー。トーヤマくんって、ドラム、うまいんだぁ。今まで感じなかったよ。それから、バックビートに完璧に乗ったキーボードの音の切れ。

革命レゲエ最左翼? 最右翼?

Instulmental Rebel Music!
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ジャマイカの魂と呼ばれたシンガー、Alton Ellisが永い眠りについた。さようなら。今度、生でAltonの歌声を聴くのは天国でだね。

数年前、やっと、Altonの歌声を生で聴いたのを思い出す。青山にあるCayという老舗クラブ、ライブハウスだった。バックはあのオーセンティックな日本のSKAバンド、Determinationsと女声3人コーラスを中心としたDreamletsの混成バンド。Determinationsの前座演奏の後、御大、午前1時ごろ登場。止まらない自身のヒットチューンを朝まで歌う。アンコールを3回ぐらいやった。アンコールするたびに、40分とか1時間、歌いつづけるのよ。その歌声は胸きゅーん。全席立ち見のオーディエンスはゆさゆさ揺れて踊っていた。終わって外に出てみたら、空が白みはじめていた。すげー歌うパワーだと思った。

Altonを始めて知ったのは、高校のころの友だちのSくんによる。高校を卒業後、ひさしぶりに家に遊びに来いという。そのころはSくんはすでにジャマイカに行きびたっていたもよう。ビールを飲みながら、レコードを聴いた。その時、Altonの歌手生活のシルバージュビリーの記念アルバムを聴かせてくれた。こんな甘酸っぱい音楽があるのかと思った。RocksteadyというReggaeの前身のような音楽だという。あとはHeptonesの"Pretty Looks Isn't All"とかBob Andyの"Going Home"とか、SKAのSkatalitesだの伝説のトロンボーン奏者、Don Drummond。Skatalitesの「りんご追分」にはぶっとんだ。ジャマイカには"Studio One"とか"Treasure Isle"だのすごいレーベルがあるのを話してくれた。ものすごい初期のBob Marleyとか、あとは、Bunny WailerだのYellow ManとかSugar Minottとか聴いたんだな。Sくんには心での音楽の聴き方のいろいろを教えてもらった気がする。高校のころ、Burning Spearってすごいよって教えてあげたのは、ぼくの方だったけど。

いろいろ思い出し、Altonの歌を聴き、今夜は涙、ぽろりです。Altonの名曲"Willlow Tree"のつたない意訳でも。

「涙がこぼれおちてから
柳の木はいつまでも泣きつづけているっていうけれど
ぼくのためには泣かないで ぼくの柳の木さん
もう涙をぬぐうことも要らないさ
ぼくのさがしていた愛が見つかったんだから
もう きみの涙はこれ以上 要らないさ もうこれ以上はね

柳の木さん いつも どこにいるのか教えてね
いつだって これからは会えるんだよ
ぼくのためには泣かないで ぼくの柳の木さん
もう涙をぬぐうことも要らないさ
ぼくのさがしていた愛が見つかったんだから
もう きみの涙はこれ以上 要らないさ もうこれ以上はね

誰かにふられて
柳の木は泣いているってみんなはいうけれど
ぼくのためには泣かないで ぼくの柳の木さん
もう涙をぬぐうことも要らないさ
ぼくのさがしていた愛が見つかったんだから
もう きみの涙はこれ以上 要らないさ もうこれ以上はね」

おやすみなさい。
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この前、亡くなられた河合隼雄さんの対談を二冊、続けて読んだ。「「あるがまま」を受け入れる技術」という棋士の谷川浩司さんとの対談と「生きるとは自分の物語をつくること」は小説家の小川洋子さんとの対談。

二冊とも人生のケミストリーについて語りあっておりますなぁ。ケミストリーとは化学反応のこと。人と人とがめぐり合い、奇跡のような成長や幸せをもたらすこともあるらしい。長い悩みの末、谷川浩司九段は遊びの境地を垣間見て、人生も仕事である将棋も楽しめるようになったという。うらやましいです。谷川棋士にとってその人とは羽生善治九段であるのかもしれない。

みなさん、偶然が必然であるようなミラクルってあると思いますか?「生きるとは自分の物語をつくること」の中で河合先生は重篤な患者が治癒されていく過程で、何度でもそのような奇跡のようなできごとが起こるという。場というようなもの、多分、星座のような絶妙な配置、符合が形づくられるのかも。最近、ぼくもそういうのはあると思います。本当にある! 「のぞみはひかりより速いんです」と河合先生は言っています。だじゃれです。しかも、真剣です。そして、この本は河合隼雄さんの最後になってしまった。ラストメッセージかな・・・笑いながら、感動して泣きました。

河合 アインシュタインの、光りは全てのものの中で一番速いいうのは間違いです。光りよりも速いものがあったんです。
小川 のぞみ。
河合 太陽から、ここまで光りが届くのに何分かかるか知ってる? 八分。ところが僕が太陽に「お願いします」言うたらパッと一瞬にして届く。
小川 一瞬ですね(笑)。
河合 だからのぞみはひかりより速いんです(笑)。

(ヒントはJR)

河合さんの本はたくさん読みました。いつかどこかでまだ会える気がする。
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土曜日



山梨までドライブした。フラフラと気ままなドライブ。葡萄狩りをしようということになり、一の宮付近で車で走らせる。ここらあたりは本当にたくさんの葡萄園。午後4時ぐろいに「勝王園」というところに直感で入った。ぼくの直感は、ある時はするどい。
「まだ葡萄狩り、できますか?」
と車のウィンドウを開け、声をかけた。
「いいよー」というおじさんの声。かたわらに、おじさんのお嫁さんらしき人。この人は本当にお嫁さんであった。
葡萄狩りの前にこの葡萄園から取れた白ワインを試飲しろと言う。飲んでみたら、本当においしい! フルーティな葡萄の果実の甘さと香り! 最高だった。
葡萄を摘みに行き、その後ベンチに座り、ゆっくりしていると、葡萄を一杯摘んだ籠を持った、もう一人のおじさんも現れる。
なんだかんだと酒盛りが始まってしまったのだ。このあたりは、お日様みたいな一緒に来た友だちの明るい人の心のおかげかも。ぼくは、人見知りでシャイだから、こうは行かないです。
酒盛りで、文字通り盛り上がって、楽しかった。ぼくは運転手で飲まなかったけど、釣りの話、ゴルフの話、東京の話、神奈川の話、山梨の話、音楽の話、一杯。「農村ボーイ」とか「ノラリーマン」とか笑わせてくれたりして。野外のつかの間のホームパーティーにお招きされたのだった。
いい思い出とワインと葡萄の香りが一杯の車の中、帰り道、中央高速でアクセルを踏んだ。

日曜日



古友だちのきくちのりゆきの一周忌のパーティ。パーティという言葉が不適切かもしれないが、ご勘弁を。
よくぼくは、年月が過ぎても変わらないと良く言われるのだが、のりゆきに5年前に会った友だちがのりゆきは全然変わっていなかったという。ぼくも変わらない歌を歌ってしまった。そして、同じく変わらないシゲマツくんのセットでは東京ボブディランのシークレット・ギグになってしまった。相変わらず、かっこいいのぅ。
打ち上げで懐かしい昔話ではなく、今の話。ぼくは、昔、あーだったこうだったというのは好きではないのです。けれど、思い出というのが嫌なわけでもない。
今だってそうさ。いつだってそうさ。
変わらないこと、いいことなのかな?
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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