えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
昨日は聖跡桜ヶ丘のロック・バー、Loose Voxに歌いに行った。最近にしては珍しく、いっぱい人がいてにぎやか。Loose Voxもスランプを脱したらしい。ある時期、この店は続いていくのだろうかと思っていたこともあった。もう大丈夫なんだ。
行ったのは、もちろん、あのサドルを変えて生まれ変わったエピフォンのギターを持ってです。ライブが終わってから、いい音のするギターだなどと、このギターにして初めて褒めてもらった。けれど、マーチンのギターを持ってきた人がいて、その人には負けますだ。へへーと深々とおじぎ。
いっしょのライブでよく出会うオリジナル・ジャパニーズ・ブルーズ・マンのロンサム杉山さんにもこのギターを、ライブが終えた後、弾いてもらったら、弾きやすいギターだと言ってもらえた。このギターはいつも身近にいる遊べる愛すべき家族になれそうだ。おまけに、杉山さんにローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」なんてすぐにできるよと言われながら、スライド・ギターで使うオープンGのチューニングやら弾き方を教えてもらった。これが、見よう見まねで弾いてみると面白いし、気持ちいいんだな。杉山さん、ありがとう。
ロンサム杉山さんのホーム・ページ、おもしろいよ。
http://www.geocities.jp/solid_rockjp/
最近アコースティック・ギターを買った。エピフォンのナチュラル・ボディにハミング・バードのピック・ガードが貼られた廉価版なのだが、新古品が2万円以下で売られていたのだ。人口の貝殻の指盤もキラキラしていて、かっこが気に入って買ってしまった。エピフォンというとビートルズのイメージがあって、もしかして、「アクロス・ザ・ユニバース」とか弾くと素敵に宇宙に行けるんではないかと想像していたのだが、実際弾いてみると音がペラペラしていて、いまいち。
ネットでいろいろ調べてみると、サドルという道具を換えると音がすごく変わるという。サドルというのは、サウンド・ホールの横のブリッヂに付いている弦を持ち上げて支えている小さな板なのです。この小さな板で弦の振動をボディに伝えて、ギターは鳴っているそうな。そうかと思い、人口象牙のサドルを買ってきて、もとのサドルに高さに合わせて紙ヤスリで軽くしゃこしゃこ削って、ギターに着けてみた。もとのサドルを見ると安っぽいプラスチックの切れ端に見えたりする。変えてみて本当に音が変わった。音に芯ができたというか、ギターがまっとうに響くようになった。1000円もしないこんな小さな板でこんなに音が変わるのなんて、びっくり。
ネットでいろいろ調べてみると、サドルという道具を換えると音がすごく変わるという。サドルというのは、サウンド・ホールの横のブリッヂに付いている弦を持ち上げて支えている小さな板なのです。この小さな板で弦の振動をボディに伝えて、ギターは鳴っているそうな。そうかと思い、人口象牙のサドルを買ってきて、もとのサドルに高さに合わせて紙ヤスリで軽くしゃこしゃこ削って、ギターに着けてみた。もとのサドルを見ると安っぽいプラスチックの切れ端に見えたりする。変えてみて本当に音が変わった。音に芯ができたというか、ギターがまっとうに響くようになった。1000円もしないこんな小さな板でこんなに音が変わるのなんて、びっくり。
真夜中に聴くジャズってどんな音楽なのかが映像と音に残っていました。中古で"Lester Young Count Basie Jammin' The Blues"ってDVDを町田のディスク・ユニオンで見つけ、買って、真夜中の家で見とりやす。スタイリッシュな映像で決まっている1曲目から3曲目までの流れ("The Midnight Symphony"、"On The Sunny Side Of The Street"、"Jammin' The Blues")がかっこいい。Lester Youngって本当にサックスを横にして吹くのだなぁ。ムーディーでかっこいい。
4曲目以降がCount Basieのビッグ・バンドでLester Youngも入っているみたいだけど、あまりLesterっぽくないというか、普通にスィング・ジャズを演奏しているのが以外。ここでの見ものは、むしろおどける芸人のようなBig Joe Turnerの歌だったり、同じく、ブルース・レディー、Helen Humesの貫禄とかわいらしさをあわせもった歌だったりする。それにCount Basieのストライド奏法とか呼ばれるブギ・ピアノがのりのりでかっこいいなぁ。
"On The Sunny Side Of The Street"を歌うMarie Bryantの髪型はサザエさんみたいだ。サザエさんがセクシーに歌ったり、踊ったりしておるよ。
酔っ払って起きた朝、ふと思うことがある。忌野清志郎ってもうこの世の中にはいないんだ、信じられないなって。この前、読み終えた本が今井智子さんの著した「Dreams to Remenmber 清志郎が教えてくれたこと」だ。今井さんの30年にわたるおっかけ取材とインタビューを時系列に並べた本です。清志郎ってつかみどころがなく、矛盾したことも一杯言っていて、けれど、はっとさせらることも多いんだ。例えば、この本の中のインタビューでこんなことを言っていた。
「でもフツーの人は、30になったらどーのとか、自分のカオに責任もてとか、わざと自分で下らない区切りみたいのを作って自分で縛られている。それより、ホイホイやってるほうがいい。変化は日夜ある」
今井さんの取材の文章も多分発表当時ののままで、時代の記憶の感じ、ライブ感があっておもしろい。けれど、ミシシッピー州メンフィスとか書いてあるから、減点な。テネシー州メンフィスだろうが。まあ、どうでもいいか?
おまけとしてYouTubeの動画をご紹介します。川崎クラブチッタのJohnny Thundersの死の直前のステージに、清志郎さん、飛び入りしています。今ごろ、天国でいろんな人とセッションしているのかな?
johnny thunders - born to lose
http://www.youtube.com/watch?v=jUIQvUI8Frs
西武池袋線で池袋から行く江古田から一つ手前の駅のブルース・アンド・ロック・バーSpoonfulで歌った。
最近、わしゃ、昔のカントリー・ブルーズ・マンみたく思うがままに弾いて、思うがままに歌えばいいような気がしておる。そういえば、フリー・ジャズのオーネット・コールマンが出て来た時、ジャズのライトニン・ホプキンスと呼ばれたそうではないか。これでいいのだ。わしゃ、ブルーズ・マンかもしれなくて、聴いてくれる人のいるどこででも歌うのがいいのかもしれないし、もっと思うがままに弾いて歌うのさ。人生、旅ですな。そんなわしもびっくりなのが今夜、Spoonfulで見た二人組。男が変な小さいエレキ・ギターを弾き、女が思いのままに踊る。友だちのヨガの先生で舞踏家のきららさんのこんな言葉を思い出し、うれしくなりました。
「人生藪鍋、出たとこ勝負」
今夜、わしの藪鍋的ブルーズに拍手をくれたみなさま、ありがとうごぜーやす。
江古田倶楽部っていうブルース・バーもおもしろいらしい。今度、行ってみようっと。
町田の国際版画美術館に「好奇心がとまらない夏―― 版画がつくる 驚異の部屋へようこそ!展」と題された展示会に行く。ヨーロッパを中心に様々な奇妙奇天烈な題材の版画が展示されていた。その中でもJohn Martinという人のJohn Milton作の旧約聖書に題材を取った17世紀に書かれた一大叙事詩「失楽園」の挿絵となった版画が数点、展示されていて、ぼくを惹きつけた。
今夜は悪い夢でも見そうな、薄気味悪いような、なつかしいような、気がおかしくなりそうな、暗い白黒の微細に描きこまれた版画なのだった。歴史から忘れ去られた絵描きなのだろうか? 誰か知ってます? 悪魔の集会やら、悪魔たちの壮大な宮殿やら、地獄から果てしのない階段を昇り続ける天使やら、シュールで怖い。John Martin、18世紀と19世紀を生きたこの画家は"Crazy John Martin"と呼ばれたそうだ。
(コンピューターでの適当に間引きされたデジタル画像ではこの版画の気持ち悪い感じは全然わかりません。John Martinの実物の版画には本当に物狂いを感じます。)
「ジャズの歴史物語」という本を読んだ。今は亡きジャズ語りの巨匠、御大の油井正一さんの著した本です。この人、名調子のDJでも活躍していた人で、ラジオ日本になる前のラジオ関東でのオールド・ジャズの番組が好きでよく聴いていた。
この本は西暦1972年までのめくるめくジャズの水滸伝や三国志。さまざま音楽とさまざまな人物、さまざまな土地が交錯し、未踏の世界を求めていくのです。講談や落語のような語りっぽい文章も楽しい。おもしろい感動的な話もたくさん出てくる。例えばモダン・ジャズの第一人者かもしれないべーシスト、チャーリー・ミンガスはあの伝説的な夭折したサックス奏者、エリック・ドルフィーにこんな弔辞の言葉の花をさしむけている。
「エリックはやさしい、いたわりの心を持っていた。ある時、あるクラブで、私は長々とソロを演じた。耳を傾けている客は一人もいなかった。たまらないことである。するとエリックはそっと囁いた。"しっかりやりましょう。皆が聴いていないように見えますが、あそこの隅で熱心に聴いている人がいるんですよ"」
ジャズは好きな音楽だけど、やっぱ、かたよった聴き方しかぼくはしていなくて、それはそれでいいと思う。もしかして、リズム・アンド・ブルースの変種としてぼくはジャズを聴いているのかも。さまざまな残された文章や証言、音源を考証しながら、ジャズはもともとニューオーリンズの花街の酒場のダンス・ミュージックから発生したと、油井さんも書いている。
ぼくの熱心に聴いた、もしくは聴いている、ジャズと一般的に呼ばれている音楽はこんなもの。
Sun Ra、Albert Ayler、Charlie Paker、Billie Holiday、Nina Simone、Thelonious Monk、Bud Powell、Roland Kirk、Louis Armstrong、Lester Young、Pharoah Sanders、Duke Ellington、Dinah Washington、Charles Mingus、Django Reinhardt、John Coltrane・・・あと誰がいる? もっといっぱいいそう。最近はRed Garlandのピアノが好きです。
ジャズに名人や名曲はなくて、名演奏があるのみといわれるのも頷けるのだけど、「ジャズの歴史物語」のような迷路の物語の中で彷徨ってみるのも楽しいですな。