えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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恵比寿のリキッドルームにヘビーマナーズを見に行く。

地響きのようなベースの音がソニック・シャワー。トーヤマくんって、ドラム、うまいんだぁ。今まで感じなかったよ。それから、バックビートに完璧に乗ったキーボードの音の切れ。

革命レゲエ最左翼? 最右翼?

Instulmental Rebel Music!
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ジャマイカの魂と呼ばれたシンガー、Alton Ellisが永い眠りについた。さようなら。今度、生でAltonの歌声を聴くのは天国でだね。

数年前、やっと、Altonの歌声を生で聴いたのを思い出す。青山にあるCayという老舗クラブ、ライブハウスだった。バックはあのオーセンティックな日本のSKAバンド、Determinationsと女声3人コーラスを中心としたDreamletsの混成バンド。Determinationsの前座演奏の後、御大、午前1時ごろ登場。止まらない自身のヒットチューンを朝まで歌う。アンコールを3回ぐらいやった。アンコールするたびに、40分とか1時間、歌いつづけるのよ。その歌声は胸きゅーん。全席立ち見のオーディエンスはゆさゆさ揺れて踊っていた。終わって外に出てみたら、空が白みはじめていた。すげー歌うパワーだと思った。

Altonを始めて知ったのは、高校のころの友だちのSくんによる。高校を卒業後、ひさしぶりに家に遊びに来いという。そのころはSくんはすでにジャマイカに行きびたっていたもよう。ビールを飲みながら、レコードを聴いた。その時、Altonの歌手生活のシルバージュビリーの記念アルバムを聴かせてくれた。こんな甘酸っぱい音楽があるのかと思った。RocksteadyというReggaeの前身のような音楽だという。あとはHeptonesの"Pretty Looks Isn't All"とかBob Andyの"Going Home"とか、SKAのSkatalitesだの伝説のトロンボーン奏者、Don Drummond。Skatalitesの「りんご追分」にはぶっとんだ。ジャマイカには"Studio One"とか"Treasure Isle"だのすごいレーベルがあるのを話してくれた。ものすごい初期のBob Marleyとか、あとは、Bunny WailerだのYellow ManとかSugar Minottとか聴いたんだな。Sくんには心での音楽の聴き方のいろいろを教えてもらった気がする。高校のころ、Burning Spearってすごいよって教えてあげたのは、ぼくの方だったけど。

いろいろ思い出し、Altonの歌を聴き、今夜は涙、ぽろりです。Altonの名曲"Willlow Tree"のつたない意訳でも。

「涙がこぼれおちてから
柳の木はいつまでも泣きつづけているっていうけれど
ぼくのためには泣かないで ぼくの柳の木さん
もう涙をぬぐうことも要らないさ
ぼくのさがしていた愛が見つかったんだから
もう きみの涙はこれ以上 要らないさ もうこれ以上はね

柳の木さん いつも どこにいるのか教えてね
いつだって これからは会えるんだよ
ぼくのためには泣かないで ぼくの柳の木さん
もう涙をぬぐうことも要らないさ
ぼくのさがしていた愛が見つかったんだから
もう きみの涙はこれ以上 要らないさ もうこれ以上はね

誰かにふられて
柳の木は泣いているってみんなはいうけれど
ぼくのためには泣かないで ぼくの柳の木さん
もう涙をぬぐうことも要らないさ
ぼくのさがしていた愛が見つかったんだから
もう きみの涙はこれ以上 要らないさ もうこれ以上はね」

おやすみなさい。
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この前、亡くなられた河合隼雄さんの対談を二冊、続けて読んだ。「「あるがまま」を受け入れる技術」という棋士の谷川浩司さんとの対談と「生きるとは自分の物語をつくること」は小説家の小川洋子さんとの対談。

二冊とも人生のケミストリーについて語りあっておりますなぁ。ケミストリーとは化学反応のこと。人と人とがめぐり合い、奇跡のような成長や幸せをもたらすこともあるらしい。長い悩みの末、谷川浩司九段は遊びの境地を垣間見て、人生も仕事である将棋も楽しめるようになったという。うらやましいです。谷川棋士にとってその人とは羽生善治九段であるのかもしれない。

みなさん、偶然が必然であるようなミラクルってあると思いますか?「生きるとは自分の物語をつくること」の中で河合先生は重篤な患者が治癒されていく過程で、何度でもそのような奇跡のようなできごとが起こるという。場というようなもの、多分、星座のような絶妙な配置、符合が形づくられるのかも。最近、ぼくもそういうのはあると思います。本当にある! 「のぞみはひかりより速いんです」と河合先生は言っています。だじゃれです。しかも、真剣です。そして、この本は河合隼雄さんの最後になってしまった。ラストメッセージかな・・・笑いながら、感動して泣きました。

河合 アインシュタインの、光りは全てのものの中で一番速いいうのは間違いです。光りよりも速いものがあったんです。
小川 のぞみ。
河合 太陽から、ここまで光りが届くのに何分かかるか知ってる? 八分。ところが僕が太陽に「お願いします」言うたらパッと一瞬にして届く。
小川 一瞬ですね(笑)。
河合 だからのぞみはひかりより速いんです(笑)。

(ヒントはJR)

河合さんの本はたくさん読みました。いつかどこかでまだ会える気がする。
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土曜日



山梨までドライブした。フラフラと気ままなドライブ。葡萄狩りをしようということになり、一の宮付近で車で走らせる。ここらあたりは本当にたくさんの葡萄園。午後4時ぐろいに「勝王園」というところに直感で入った。ぼくの直感は、ある時はするどい。
「まだ葡萄狩り、できますか?」
と車のウィンドウを開け、声をかけた。
「いいよー」というおじさんの声。かたわらに、おじさんのお嫁さんらしき人。この人は本当にお嫁さんであった。
葡萄狩りの前にこの葡萄園から取れた白ワインを試飲しろと言う。飲んでみたら、本当においしい! フルーティな葡萄の果実の甘さと香り! 最高だった。
葡萄を摘みに行き、その後ベンチに座り、ゆっくりしていると、葡萄を一杯摘んだ籠を持った、もう一人のおじさんも現れる。
なんだかんだと酒盛りが始まってしまったのだ。このあたりは、お日様みたいな一緒に来た友だちの明るい人の心のおかげかも。ぼくは、人見知りでシャイだから、こうは行かないです。
酒盛りで、文字通り盛り上がって、楽しかった。ぼくは運転手で飲まなかったけど、釣りの話、ゴルフの話、東京の話、神奈川の話、山梨の話、音楽の話、一杯。「農村ボーイ」とか「ノラリーマン」とか笑わせてくれたりして。野外のつかの間のホームパーティーにお招きされたのだった。
いい思い出とワインと葡萄の香りが一杯の車の中、帰り道、中央高速でアクセルを踏んだ。

日曜日



古友だちのきくちのりゆきの一周忌のパーティ。パーティという言葉が不適切かもしれないが、ご勘弁を。
よくぼくは、年月が過ぎても変わらないと良く言われるのだが、のりゆきに5年前に会った友だちがのりゆきは全然変わっていなかったという。ぼくも変わらない歌を歌ってしまった。そして、同じく変わらないシゲマツくんのセットでは東京ボブディランのシークレット・ギグになってしまった。相変わらず、かっこいいのぅ。
打ち上げで懐かしい昔話ではなく、今の話。ぼくは、昔、あーだったこうだったというのは好きではないのです。けれど、思い出というのが嫌なわけでもない。
今だってそうさ。いつだってそうさ。
変わらないこと、いいことなのかな?
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六本木のビルボードライブまでオーティス・クレイを見にいった。1960年代、1970年代のメンフィスソウルを肌で知っている数少ない生き残ったシンガーなのだ。純情な心を泣き喚くように歌うソウルシンガー。地道な活動をOtisは続けていたのだね。バックのミュージシャンはよくここまで腕利きをそろえておるなぁ。久しぶりに最高の古友だちに会えた気分。握手もしてもらっちゃったし。

いっしょに来た友だちに、どんなジャンルの音楽が好き?と聞かれた。すかさず、ソウルミュージックと答えた。この音楽は「まっすぐ」とか「ひたむき」とか、そして「愛」という言葉がぴったりの音楽なのだ。あともうひとつ、特別に好きな音楽があって、それはロックステディーと呼ばれるレゲエの前身のような音楽。これも「まっすぐ」とか「うぶ」とか、そして「恋」ってことばがぴったりの音楽のような気がする。どちらも1960年代の後半に最高の隆盛を迎えた音楽であるなぁ。愛が輝いていた時代? わかりません。けれど、Otisの歌は愛についての愛の歌だと思った。SOUL MUSIC!!
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マービン・ゲイはこのアルバム"what's going on"を1971年に残して、20世紀の最も偉大な音楽家の一人に数えられるのではないか? もしも、Sam Cookeが生きていたら、垂涎を飲んだだろう。天国の向こうでサムは、マービンを祝福したに違いない。社会を歌い、愛を歌い、天にまします神を完璧な美しさで歌ったのだから。今、聴いても古くなくて、詞など、今の時代でも深く訴える。というか今のことみたい。世界は変わっているようで変わらず、美しいものは、永遠の輝きなのだと思う。マービンの歌のように。

いくつか詞の訳でも・・・

What's Going On

お母さん、母さん
なんてたくさんの涙を流したのだろう
お兄さん、お兄さん
なんてたくさんの死に会わなくていけないのだろう
わかるだろう、今ここで、愛を取り戻す道を見つけなきゃ
お父さん、お父さん
もうそんなに激しくなりたくないんです
わかるでしょう、戦争は答えにならない
愛だけが憎しみに打ち克つんです
今ここで、愛を取り戻す道を見つけなきゃ
ピケラインを引き、プラカードをあげよう
これ以上、暴力で打ちのめさないで
話してください、どうなっているのか
何がおこっているのか
こんなひどい時
お父さん、お父さん
みんなは、ぼくたちのことを間違っていると言いますよね
髪が長いとかの理由で判断できますか
今ここで、愛を取り戻す道を見つけなきゃ
ピケラインを引き、プラカードをあげよう
これ以上、暴力で打ちのめさないで
話してください、
どうなっているのか
何がおこっているのか

-

What's Happning Brother

ねえ、きみ、いいこと聞いた?
戻ってきたよ
戦争は地獄で、いつ終わるんだろう?
人々みんなはいつ仲良くなれるんだろう
新聞は状況は良くなっていると言うけど本当かい?
そんな新聞の話以外に何かおこってない?
仕事なんて、まったく見つからないっていうじゃないか
文無しになってきつくないかい?
わからないけど
この国はどうなっているんだい?
どうしたんだい? ブラザー
なにかあったのかい?
昔みたく踊りに行ってごきげんになろうよ
町の野球チームは勝っているかい? 優勝できるかなぁ?
話してよ、何かあったの?
話してよ、何かあったの?
ちょっと時代遅れかもしれないぼくに

-

Mercy Mercy Me (The Ecology)

なんてことだろう
いろんなことが昔通りじゃないんだ
青い空がどこかに行ってしまい
そこに北から、南から、西から、風にのって毒が吹いてくる
なんてことだろう
いろんなことが昔通りじゃないんだ
廃油が海を汚し、魚は水銀にまみれている
なんてことだろう
いろんなことが昔通りじゃないんだ
放射線や熱が地下や空をおおい
今までいっしょに生きてきた動物たち、鳥たちが死んでいく
なんてことだろう
いろんなことが昔通りじゃないんだ
人口は溢れかえり
女はどこまで男からの虐待に耐えればいいだろう?
愛おしい神よ

YouTubeから特別のおまけです。
Marvin Gaye "What's Going On / What's Happening Brother"

http://jp.youtube.com/watch?v=Y9KC7uhMY9s

マービンの隣でJames Jamersonがベースを弾いている。かっこいい。すごいフレーズ、連発。重く低い音。ピアノを弾いて歌って、マービンもスタイリッシュでかっこいい。客席の女の子、涙目! まいりやした。

では、おやすみなさい。


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今日は車を走らせ横浜の赤レンガの裏のパークまで。なんでも日本からブラジルへの移民が今年で100周年ということで、それを記念する"10,000 SAMBA!"というイベントです。2時半過ぎに着いたら、お目当てのジルベルト・ジルは始まっていた。Bob Marleyの"No Woman, No Cry"を歌っている。次は同じくBobの"Kaya"。この人、1年前はブラジルの文化大臣だった人なのだけど、"Kaya"なんて歌っていいのか? "Kaya"って言うのは、ジャマイカ独特のパトワと呼ばれるクレオール言語で、マリファナという意味。こんな歌詞。

「おきたらもう夢中だよ 雨が降っているから
Kayaをやるさ 雨が降っているから
気分いいぜ 降っている雨のその空に手が届くほど
お隣だってごきげんにやっている」

日本の良い子は法律違反なんで、この歌のことは真似しないようにしましょう。そして、その次の曲がやっとオリジナルのポルトガル語で歌われるナンバー。ジルベルトは船が停泊する横浜の湾に軽く流している感じだったけど、それがまた良かった。しかし、ブラジル人の奏でるリズムは絶品だ。やわらくて、しかも粒だっていって、腰をゆらす深いシンコペイトがあって、複雑で、いろんな色が見えるほどカラフル。前文化大臣、ジルベルトの歌を3曲しか聴けなかったけど、でもいいか。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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