えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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昔、読んだ本を本屋で見かけ、つい手に取り買ってしまい、部屋の隅に置きっぱなしして、思い出したころに読んでしまうようなことがある。そのようにして読んだ本はアルジェリアの精神分析医、フランツ・ファノンの「黒い皮膚・白い仮面」。マルカムXの前にファノンがいたのだと思う。ファノン死後50年の今年、アラブ北アフリカでは変革の嵐のようなものが湧きおこっているのだろうか? と同時にアメリカ合衆国に黒人の大統領が誕生した21世紀にファノンの時代からの時の流れを感じてもしまう。にも関わらず、この本の第五章に書かれた「黒人の生体験」という論文にはその怒りの激しさを越えたやさしさ、自他を許すプライド、何かを求めこがれる一人のアフリカ生まれの人間の真摯でナイーブで不屈でもある魂に触れるようで、しかもそれが、表現されうる言葉としての詩的美しさを持っていて、泣き出したくなるほど感動してしまう。そして、何度でも読みかえしたくなってしまう。







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初めてこのアルバムを買った時は、ジャケット写真を見て、乞食のおじさんがブルースを歌っているのか、すごいなーと思って買ったのだけど、ジャケット写真の主とこのアルバムのハーモニカを吹きブルーズを歌うSonny Boy Williamsonは全く関係のない別人物であった。

Sonnyは出生名はAleck Millerであって、いくつもの芸名、Rice Miller、Little Boy Blue、Sonny Boy WilliamsonⅡを持っていて、多くのブルースマンのご多分にもれず、放浪の人でミシシッピうやアーカンソーを旅して生きた。1940年代はアメリカ南部の広い地域をカバーするラジオ局KFFAの人気番組「キング・ビスケット・タイム」の歌ってハーモニカを吹く人気パーソナリティだったという。

1950年代後半にシカゴのチェスレーベルで新進のシカゴ・ブルース・マンと吹き込んだアルバムが"Sings down AND out BLUES"。1959年リリース。そのスタジオミュージシャンの中には、ラジオ番組時代からの盟友ギタリスト、Robert Jr. Lockwoodもいた。このアルバムは、頂点のようなシカゴブルースで、もちろんそのシカゴの列車の線路はミシシッピの農場のジュークジョイント(安酒場)まで続いている。Sonnyはこのアルバムで一躍、有名になり、のちにヨーロッパなどへもツアーするのだけど、御年六十歳で遅咲きの人であった。1965年には逝ってしまう。残るのは心をかきむしるブルース・ハープの響きと歌。

おいらにバーボンを一杯おくれよ。おやすみZZZzzz.....

Sonny Boy Williamson rare video

http://www.youtube.com/watch?v=cNzEXJTPS0U










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David BowieとIggy Popが作った名作アルバム2枚の"The Idiot"と"Lust For Life"。Stoogesを解散して薬びたりの廃人になりかけていたIggyにBowieが「そんなことやめて、いっしょにロックンロールをやろうぜ」と声をかけたといういい話も残っています。

"Lust For Life"が表なら"The Idiot"が裏で、"The Idiot"が真夜中なら"Lust For Life"が明け方、空の白み始める未明というよう感じで、2枚とも甲乙付けがたい強烈な魅力を持っている。

やっぱ、IggyはPUNKのルーツで、すこぶるいかれたかっちょいいロックンローラーで、BowieはIggyのことを「アメリカのアンダーグラウンドを知りたければIggyのロックンロールを聴くべきだ」と言っていました。"Sister Midnight"のリリックスなどは日本ならば放送禁止だろうな。








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本棚にまた未だ読んでいない本を見つけて読んだしまった。辻内智貴さん著の「ラストシネマ」をある人のライブに行く、その行き帰りの電車の中で読了してしまったのだった。その物語は舞台は昭和40年のある地方の町で、映画好きの少年の前に体を壊して故郷に帰ってきた男が現れ、その人はその少年の呑んだくれの父親の古友だちで、少年は昔、俳優をしていたというその人から映画の話を聞きに、病室を訪れることとなる。ねたばらしになるので、物語の筋を語ることはこれで、やめておきます。読み終えて、もしかして、こんな物語が存在できて、こんな登場人物の生きれる昭和っていい時代だったのかなと思ってしまった。昭和40年に日本で公開された映画をウィキペディアで調べてみると、「マイ・フェア・レディ」、「サウンド・オブ・ミュージック」、「わんわん物語」、「赤ひげ」、「シャイアン」、「網走番外地 北海篇」、「関東果し状」「網走番外地 望郷編」、「大列車作戦」とある。ところで、「サウンド・オブ・ミュージック」は大好きな映画です。







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明日の夜、小田急相模原の駅のそばのスクールオブロックでemricoさん、七條春道さんらとともに歌っています。チャージなしです。

information
2011年2月20日(日)
start about 20:00
出演者 emrico、七條春道、えいちゃん(<-わし)
チャージ \0
場所 バー スクールオブロック
住所 神奈川県相模原市南区松が枝町19-8メロンハイム103
電話番号 042-815-2569

スクールオブロックのページ
http://blog.goo.ne.jp/ryusisekine

(来てね)
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ふと本棚を覗いてみると、紙のカバーをかけられた本があって、何だろうと思い取り出してみると、それは未だ読んだことのない小川洋子さんの著した「ミーナの行進」という本であった。こんな本を買ったことを全く忘れている。本当にぼくが買った本なのだろうか、誰かにプレゼントされたのだろうか、などと思い、読み始めたのです。

神戸の芦屋にあるお金持ち親戚の住む洋館の豪勢なお屋敷に一年間、ある事情で預けられた、朋子という名の少女のお話で、その朋子はその洋館に住む、マッチ箱集めと読書を趣味とする病弱なミーナと友だちとなる、その一年間のお話なのでした。カバのペットの話、ミューヘン・オリンピックの話、ジャコビニ彗星の話などいろんな話が出てきて、そんな話を読み進めていくうちに、ぼくは小学生のころの夏休み、九州の田舎の親戚の家に遊びにいって、楽しかったことを思い出す。過去が美しい永遠となり、それが生きる糧の一つになっているようなこともきっとあるんだ。

とても心温まる一冊で、どうしてこのような少女的本が家にあっただろうかとも思うのだった。







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ギターというのは不思議な楽器で、初めは鳴らなかった楽器も、何度も何ヶ月も何年も弾いているうちに、その年月とともに、弾いているその人に合わせて鳴り始めたりする。ぼくは実はギターの中に幽霊がいるのではないかと思ってもいる。

「ブルースギター大名鑑 写真と名器でたどる名器とブルースの世界」という本を眺め、読んでいる。Muddy Watersは赤いフェンダー社のテレキャスタで"Hoochie Coochie Man"を、"Got My Mojo Working"を、"Manish Boy"を奏でたのであるらしい。赤いテレキャスタは楽器屋さんやネットショップで要チェックだなぁなどと、思う。MGSのSteve Cropperもテレキャスタばかりを弾いて、Otis Reddingのバックで弾いたそうだ。Jimmy Reedが弾いていたのは通信販売で売られていた廉価なKayのギター。どんな音かは残されたレコードやCDを聴くとわかるのだけど、本物を触って弾いてその音を聴いてみたい。

この本はギター好き、ブルース好きの人に向けた素敵な大人の絵本ですな。






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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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