えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
いわゆる在日の今では重鎮の詩人、金時鐘さんの「猪飼野詩集」が岩波文庫で出ているのを本屋で見て、即、買ってしまい読んでいる。「金時鐘」と書いて「キムシジョン」と読むのだけれど、この詩人の詩にブルーズを感じてしまう。この詩集の中の「見えない町」から引用してみます。
「どうだ、来てみないか?
もちろん 標識ってなものはありゃしない
たぐってくるのが 条件だ。
名前など
いつだったか。
寄ってたかって 消しちまった。
それで(猪飼野)は 心のうちさ。
逐われて宿った 意趣ではなく
消されて居直った 呼び名でないんだ。
とりかえようが 塗りつぶそうが
猪飼野は
イカイノさ
鼻がきかにゃ 来りゃせんよ」
ロバート・ジョンソンが歌い、幾世代にも歌い継がれてきたブルーズ・ナンバー「スウィート・ホーム・シカゴ」みたいだな、と思う。
この詩に登場する猪飼野は何であるのかと問いてみる時、ぼくがこの詩人を知ったきっかけである作家、中上健次の言う「路地」ということを思い浮かべてしまう。中上健次の口癖で有名な言葉があって、酔っ払って機嫌のいいときの中上は、路地はどこにでもある、と繰り返し言っていたそうだ。多分、路地は、ロンドンのブライトンにあり、マンハッタンのブルックリンならぬクルックリンにあり、シカゴのウェストサイドにあって、そして、猪飼野もその路地なのだ。
この詩集は、大病からの病み上がりの金時鐘さんが朝鮮総連から裏切り者、畢竟、民族虚無主義者、半組織分子の烙印を押され、猪飼野の地を追われ、結婚したての奥さんとともに引っ越しにつぐ引っ越しの放浪生活のような状態の時に書かれたのだという。その時に絶望の向こう側の詩人の言葉からブルーズマンの歌うブルーズのようなヒューマニティが輝きはじめたのではないかしら。
ダンプの運転手の生粋の労働者階級のイギリス人と結婚し、ロンドンの郊外、ブライトンの公営住宅に居をかまえ、保育士をしておられるブレイディみかこさんの著したエッセイ集「アナキズム・イン・ザ・UK 壊れた英国とパンク保育士奮闘記」を読む。
今、英国はすごいことになっていて、イギリスの一般新聞紙、ガーディアンではそれを"Broken Britain"と呼んでいるらしいのだが、とても興味深く、いっきに読了してしまった。ルポルタージュされているのは、ロンドンでの暴動のこと、最低賃金を下げるな、との要求でのゴミ回収スタッフのストによるゴミだらけになった街、保守党政権の労働者階級への締め付け、サッチャー元首相死去時の労働者階級の町でのどんちゃん騒ぎの祝宴、東洋系、アラブ系、アフリカ系への差別、下層階級のやんちゃを通りすぎてあまりに粗暴すぎる幼児たち、Working ClassとUnder Class、未婚の十代の母たち、もういろいろ。救いにない話の中に人間の善が瞬間に輝き、そんな時の筆致に、無表情なごみどもの集まりのような小田急線の電車の中で読んでいて、目頭が熱くなったことが何度もある。
ロンドンはなんだかんだでなんと自由なんだろう。ドイツ人のカール・マルクスはロンドンで執筆活動を続ける理由を尋ねられて、ここが世界で一番、自由にものが考えられて、自由に発表できる場所だからだ、と答えたという。今でもそうなのかもしれない。奇っ怪なオブラートに包まれたかのようなこの日本の空気の中にいて、そう思ってしまう。けれど、日本も少し変わってきたようだ。
ローリング・ストーンズやクラッシュは金持ち貴族の左翼趣味であったのだろうか? 本当の労働者階級、下層の飢えたガキどもの歌はビートルズやセックス・ピストルなのかもしれない。おれはどっちも好きだが、ブレイディみかこさんは断然ピストルズだと言う。その彼女の"God Save the Queen"の訳を引用して、ブリティッシュ・ロック・ファンと自由を求むすべての人にこの本を強力にプッシュします。
「神よ、女王陛下を守り給え。
なんつったって、観光客はマネーだからな。
俺らの君主様は
イメージとは違うんだけどよ。
神よ、歴史を守り給え。
あいつらのキチガイじみたパレードを。
おお神よ、どうかご慈悲を。
全ての犯罪は償われたのだ。
未来が無い時に、
罪なんてあるわきゃねえだろ。
俺たちは花々だ。ゴミ箱の中の。
俺たちは毒だ。あんたの人間機械の中の
俺たちが未来だ。
君たちが未来なんだ」
ブレイディみかこさんのブログ
http://blog.livedoor.jp/mikako0607jp/
今、英国はすごいことになっていて、イギリスの一般新聞紙、ガーディアンではそれを"Broken Britain"と呼んでいるらしいのだが、とても興味深く、いっきに読了してしまった。ルポルタージュされているのは、ロンドンでの暴動のこと、最低賃金を下げるな、との要求でのゴミ回収スタッフのストによるゴミだらけになった街、保守党政権の労働者階級への締め付け、サッチャー元首相死去時の労働者階級の町でのどんちゃん騒ぎの祝宴、東洋系、アラブ系、アフリカ系への差別、下層階級のやんちゃを通りすぎてあまりに粗暴すぎる幼児たち、Working ClassとUnder Class、未婚の十代の母たち、もういろいろ。救いにない話の中に人間の善が瞬間に輝き、そんな時の筆致に、無表情なごみどもの集まりのような小田急線の電車の中で読んでいて、目頭が熱くなったことが何度もある。
ロンドンはなんだかんだでなんと自由なんだろう。ドイツ人のカール・マルクスはロンドンで執筆活動を続ける理由を尋ねられて、ここが世界で一番、自由にものが考えられて、自由に発表できる場所だからだ、と答えたという。今でもそうなのかもしれない。奇っ怪なオブラートに包まれたかのようなこの日本の空気の中にいて、そう思ってしまう。けれど、日本も少し変わってきたようだ。
ローリング・ストーンズやクラッシュは金持ち貴族の左翼趣味であったのだろうか? 本当の労働者階級、下層の飢えたガキどもの歌はビートルズやセックス・ピストルなのかもしれない。おれはどっちも好きだが、ブレイディみかこさんは断然ピストルズだと言う。その彼女の"God Save the Queen"の訳を引用して、ブリティッシュ・ロック・ファンと自由を求むすべての人にこの本を強力にプッシュします。
「神よ、女王陛下を守り給え。
なんつったって、観光客はマネーだからな。
俺らの君主様は
イメージとは違うんだけどよ。
神よ、歴史を守り給え。
あいつらのキチガイじみたパレードを。
おお神よ、どうかご慈悲を。
全ての犯罪は償われたのだ。
未来が無い時に、
罪なんてあるわきゃねえだろ。
俺たちは花々だ。ゴミ箱の中の。
俺たちは毒だ。あんたの人間機械の中の
俺たちが未来だ。
君たちが未来なんだ」
ブレイディみかこさんのブログ
http://blog.livedoor.jp/mikako0607jp/
ぼくの大好きなフォーク・シンガー、友部正人さんのホームページを見ていたら、友部さんが生涯、見た映画の中でも5本の指に入ると書いてあったマルガレーテ・フォン・トロッタ監督の「ハンナ・アーレント」を横浜黄金町の映画館「ジャック&ベティー」に見に行った。
何かとても考えさせられるような、そして、そこから勇気をもらうようないい映画だった。
ハンナ・アーレントという政治哲学者と彼女がザ・ニューヨーカー誌に寄稿した「イェルサレムのアイヒマン―悪の陳腐さについての報告」の引き起こした筆禍事件を主軸にして、第二次世界大戦のユダヤ人ホロコーストを生きのびた孤高のペンだけを武器にして戦う強い女性が、描かれている。
さて、その呵責なき論考で筆禍を引き起こした「イェルサレムのアイヒマン―悪の陳腐さについての報告」の中のアイヒマンとは誰か? 国家社会主義ドイツ労働者党、いわゆるナチスの親衛隊の幹部でありユダヤ人ホロコーストの最高責任者のアドルフ・アイヒマンが戦後の1960年に逃亡先のアルゼンチンでイスラエルの諜報機関、モサドに捕らえられる。この映画の中で、そこだけは実写のモノクロームでドキュメンタリーのまま、描かれるのだけど、そのイェルサレムでの裁判のシーンは気分が悪くなるほどのリアルなのだった。そのアイヒマンをアーレントは「悪の陳腐さ」と書いたのだけど、ぼくが連想したのは、20世紀末の日本でのオーム真理教の悪の陳腐さ、今世紀になってからの身近な日本の民主党や自由民主党、新聞、テレビ、電力会社、その他の会社組織、労働組合、ありとあらゆるところに巣をはる悪の陳腐さなのであった。翻っていえば、ぼくには、答えは見つからず、まだ探索中で、提出しなかった宿題が忘れたころに、追ってくるようなのだ。それは何なのだろう?
映画にもどり、このニュー・ジャーマン・シネマの気鋭女流監督の撮り上げた「ハンナ・アーレント」は、武器も持たずに戦う今の日本の女性たちにエールを送る、そんな映画のようでもあるようなのだ。そして、こんなにたくさん煙草を吸うシーンが出てくる映画は初めて見た。煙草を吸う姿がかっこいいハンナでもありまする。
http://www.cetera.co.jp/h_arendt/
何かとても考えさせられるような、そして、そこから勇気をもらうようないい映画だった。
ハンナ・アーレントという政治哲学者と彼女がザ・ニューヨーカー誌に寄稿した「イェルサレムのアイヒマン―悪の陳腐さについての報告」の引き起こした筆禍事件を主軸にして、第二次世界大戦のユダヤ人ホロコーストを生きのびた孤高のペンだけを武器にして戦う強い女性が、描かれている。
さて、その呵責なき論考で筆禍を引き起こした「イェルサレムのアイヒマン―悪の陳腐さについての報告」の中のアイヒマンとは誰か? 国家社会主義ドイツ労働者党、いわゆるナチスの親衛隊の幹部でありユダヤ人ホロコーストの最高責任者のアドルフ・アイヒマンが戦後の1960年に逃亡先のアルゼンチンでイスラエルの諜報機関、モサドに捕らえられる。この映画の中で、そこだけは実写のモノクロームでドキュメンタリーのまま、描かれるのだけど、そのイェルサレムでの裁判のシーンは気分が悪くなるほどのリアルなのだった。そのアイヒマンをアーレントは「悪の陳腐さ」と書いたのだけど、ぼくが連想したのは、20世紀末の日本でのオーム真理教の悪の陳腐さ、今世紀になってからの身近な日本の民主党や自由民主党、新聞、テレビ、電力会社、その他の会社組織、労働組合、ありとあらゆるところに巣をはる悪の陳腐さなのであった。翻っていえば、ぼくには、答えは見つからず、まだ探索中で、提出しなかった宿題が忘れたころに、追ってくるようなのだ。それは何なのだろう?
映画にもどり、このニュー・ジャーマン・シネマの気鋭女流監督の撮り上げた「ハンナ・アーレント」は、武器も持たずに戦う今の日本の女性たちにエールを送る、そんな映画のようでもあるようなのだ。そして、こんなにたくさん煙草を吸うシーンが出てくる映画は初めて見た。煙草を吸う姿がかっこいいハンナでもありまする。
http://www.cetera.co.jp/h_arendt/
こんな夢を見た。ぼくは犬のレオが亡くなって寂しいな、と思っている。すると自分はどこかの深く落ち窪んだ川が滝となり落下してしていく池のほとりにいる。そこで数人の子どもたちとカワウソがいる。子どもたちはカワウソをいじめているのかな、と思ったのだが、そうではなく、遊んでいるみたいだ。ぼくは高いところにいてその水の落ち窪んでいるところに手をかざしてみる。カワウソが早足で登ってきて、かざした手にちょんと鼻をつつき、落ちていく。落ちていくカワウソを見て、何か事故でもあったら大事だし、カワウソが登ってくるのも大変だぞ、と思い、ぼくは落ち窪んだそこに降りて行く。そして、再び、手をかざしてみる。カワウソは、今度はそんなに高くはないぼくの手まで登ってきて、ちょんと鼻でつつき、落ちていく。ふと、まわりを見ると、子どもたちがぼくとカワウソの様子を見て笑っている。
そこで目が覚めた。この夢はなんなのだろう? カワウソは水の中を生きる陸の猫みたいなイタチみたいな生きもので、調べてみると、日本のカワウソ、ニホンカワウソは1979年以来目撃例がないそうです。
ニホンカワウソ友の会ホームページ
そこで目が覚めた。この夢はなんなのだろう? カワウソは水の中を生きる陸の猫みたいなイタチみたいな生きもので、調べてみると、日本のカワウソ、ニホンカワウソは1979年以来目撃例がないそうです。
ニホンカワウソ友の会ホームページ
なんか体調が悪いのが抜けないのをきっかけにして、煙草を吸うことをやめにしたのが去年の十月の中旬ごろだから、そろそろ三ヶ月が経とうとしている。ささいだけれども明確な三つの変化をみなさんにお教えします。
一つはまず深酒しても次の日、頭が痛くなることが、以前に比べて、はるかに少なくなった、というより、なくなった。前は酒を呑んで、ばかばか煙草を吸っていた。酒はダウナーな作用を頭に与え、煙草はアッパーな作用を頭に与えると思うのだけれど、この二つを大量に摂取すると、いかにも、体に悪そうであるのは想像に難くない。
二つ目はヘビーな喫煙者のヤニ臭さをよく感じるようになった。この人にこびりついたヤニ臭さというのは、それなりに強烈で、下水のようなドブのような匂いなんです。
三つ目は煙草の代償なのでしょうか、コーヒーを以前よりよく飲むようになった。そして、以前よりコーヒー香りをよく感じて、おいしいです。
以上、ご報告ということです。
ちなみに、ぼくは嫌煙権なるものを強く主張するようなものではない。煙草が好きなら吸ってて良いではないか。あー、パイプを加えていないムーミンのパパを想像できますか? 葉巻もパイプとも無縁な禁煙者のヘミングウェアを想像できますか? 煙草をくわえていない浅川マキを想像でいきますか? 映画ではジブリアニメの「風立ちぬ」に煙草を吸うシーンがたくさんあって、それが雄弁に何かを語ってくれていた、と思う。マイケル・ジョーダンはNBAで連覇して、その優勝の時に必ず、大きな葉巻に火を付けていたっけ。
一つはまず深酒しても次の日、頭が痛くなることが、以前に比べて、はるかに少なくなった、というより、なくなった。前は酒を呑んで、ばかばか煙草を吸っていた。酒はダウナーな作用を頭に与え、煙草はアッパーな作用を頭に与えると思うのだけれど、この二つを大量に摂取すると、いかにも、体に悪そうであるのは想像に難くない。
二つ目はヘビーな喫煙者のヤニ臭さをよく感じるようになった。この人にこびりついたヤニ臭さというのは、それなりに強烈で、下水のようなドブのような匂いなんです。
三つ目は煙草の代償なのでしょうか、コーヒーを以前よりよく飲むようになった。そして、以前よりコーヒー香りをよく感じて、おいしいです。
以上、ご報告ということです。
ちなみに、ぼくは嫌煙権なるものを強く主張するようなものではない。煙草が好きなら吸ってて良いではないか。あー、パイプを加えていないムーミンのパパを想像できますか? 葉巻もパイプとも無縁な禁煙者のヘミングウェアを想像できますか? 煙草をくわえていない浅川マキを想像でいきますか? 映画ではジブリアニメの「風立ちぬ」に煙草を吸うシーンがたくさんあって、それが雄弁に何かを語ってくれていた、と思う。マイケル・ジョーダンはNBAで連覇して、その優勝の時に必ず、大きな葉巻に火を付けていたっけ。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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